自己点検・評価報告書(中津郁子)

報告者 中津郁子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

①授業内容に関して
臨床心理学の立場から考えると、教師を目指す学生に子どもの心と親の心の理解やその関係性を考え深められるような授業を行いたいと考える。そのためには、知識のみでなく、聴く力や感受性、共感性等を磨いていけるような授業を心がけたい。
②授業方法に関して
講義のみでなく実践を通して体験的な知となるようにしたり、小グループでの演習を行ったりして学生の学ぶ力や意欲を引き出しながら授業を行いたい。
③成績評価について
授業への個々の取り組み態度や意欲等、個人内の成長も加味して評価を行っていきたい。

(2)点検・評価

○授業内容に関しては、臨床心理学の立場から具体例を努めて多く提供し、演習等を工夫して、聴く力や感受性、共感性等を磨いていけるような授業を心がけて行ってきた。学生のレポートには、経験に基づいた具体例が役立つとの感想がよく見られた。

○授業方法に関しては、講義のみでなく実践を通して体験的な知となるようにしたり、小グループでの演習を行ったりして学生の学ぶ力や意欲を引き出しながら授業を行ってきた。

○成績評価については、授業への個々の取り組み態度や意欲等、個人内の成長も加味して評価を行った。また、必要に応じて学生と個々に話し合いを行なった。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

私の研究領域は、乳幼児期の子どもの心理や親子支援である。研究で得た成果は、子育て支援等の講習会や講演会という形で社会へ還元している。

今年度も、

①支援センター等での母親へ向けての子育て講習会

②幼稚園・保育所での講演会や子育て相談

③子育て支援関係の協議会への参加 

などを行なっていきたい。

(2)点検・評価

今年度も

①支援センターにおいて5日間の子育て講習会を行なった。親からは、子どもの心を学び、子育ての具体的な方法を学んだことが役に立ったとの感想をいただいた。

②幼稚園、保育所の親に対しての子育て相談を行なった。

③子育て支援関係の3ヶ所の協議会等に参加した。

以上のような活動をする中で、乳幼児期の子どもの心理や親子支援の研究で得た成果を多少なりとも社会に還元していくことが出来たと考える。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

1.学生が主体的・積極的に授業に参加できるよう、小集団での演習や話し合い等を授業に取り入れたい。

2.視聴覚機器を活用して、理解を促すように努める。

3.ロールプレイ等の実習に関しては、グループでの自主的・積極的な話し合いを促し、個々の特徴や課題が明確になるようにする。

4.学生の悩み等には随時応じるとともに、自分の適性を知り将来の職業選択について考えていけるよう指導していきたい。

5.地域臨床の場に参加し、実践力をつけるために、様々な場の確保・提供を行う。

(2)点検・評価

○学生が主体的・積極的に授業に参加できるよう、小集団での演習や話し合い等を授業に取り入れたり、視聴覚機器を活用して、理解を促すように努めた。

○ロールプレイ等の実習に関しては、グループでの自主的・積極的な話し合いを促し、個々の特徴や課題が明確になるようにしており、学生の意欲を引き出すことができたと考える。

○学生の悩み等には随時応じ、自分の適性や職業選択について考えていけるよう指導した。

○地域臨床の場に参加し、実践力をつけるために、幼稚園・保育園・支援センター・児童養護施設など様々な場の確保・提供を行い多くの院生が実習等に参加した。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

1.科学研究費補助金の獲得のための申請を行う。

2.今年度も保育実習を行うことで、大学院生が将来の臨床家としての基礎的な力を養うための実習のあり方の研究は続けていきたい。

3.前年度の科研テーマを発展させ、「幼稚園でのプレイセラピー実践」が地域での子育て支援となるための方法を検証するため、幼稚園との連携を行い、実践を行う。

(2)点検・評価

○今年度も保育実習を行うことで、大学院生が将来の臨床家としての基礎的な力を養うための実習のあり方の研究は続けている。昨年度の実習生へインタビューを行い分析中である。

○前年度の科研テーマを発展させ、「幼稚園でのプレイセラピー実践」が地域での子育て支援となるための方法を検証するため、2幼稚園との連携を行い、8人の大学院生が実践を行った。現在、研究のまとめを行なっている。

この研究には代表者として、教育研究支援プロジェクト経費をいただくことができた。

○学術雑誌に論文を1本(共同研究)投稿中である。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

1.今年度も何かの委員を引き受けて大学運営にかかわっていきたい。

(2)点検・評価

大学院学校教育研究科教務委員会と就職支援委員会の委員とハラスメントに関する相談員を務めた。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

1.今年度も、地域の委員会の委員を引き受けて、社会に貢献していきたい。

2.子育て支援センターの相談員としての活動を継続し、子育て支援に役立ちたい。

3.子育てに関する講演会や講習会を積極的に引き受けていきたい。

(2)点検・評価

○今年度も、地域の3つの協議会等の委員を引き受け、それぞれの仕事に取り組んだ。

○子育て支援センターの相談員、鳴門市幼稚園の相談員としての活動を継続している。

○子育てに関する講演会、講習会をおこなった。また教育支援講師としても幼稚園などで親や保育者の相談等を行った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

地域の協議会等の委員を引き受けたり、教育支援講師として幼稚園等に出向くなど社会貢献に務めた。

大学院教務委員や就職委員として大学運営に関わった。

 

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