自己点検・評価報告書(葛西真記子)

報告者 葛西真記子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

①学部の授業としては、平成22年度は、表現コミュニケーションのみであるが、なぜ、この授業があるのかという前提からもう一度考え直し、学部1年生を中心に、コミュニケーションの大切さを実感できるような授業内容を考える。
②これまでの実践してきたが、講義だけでなく、学生ひとりひとりが自分の、またクラスメイトのコミュニケーションの仕方を自己省察できるように、小集団での討議、大集団での表現、全体での意見発表などを取り入れていく。
③学生が納得するように、自己評価と他者評価を導入し、自分自身のコミュニケーションの方法を評価し、他者からも評価してもらう方法を取り入れる。

(2)点検・評価

①表現コミュニケーションの授業において、学生たちの表現力、コミュニケーション能力向上を目標に演習を行った。1年生の後期の段階での能力が身についている者もいれば、今後さらに習得する必要のある学生もいた。

②小集団での討議と、全体の前での表現を取りいれた授業実践を行った。小集団での討議は全員が発言する機会をもつことができたが、全体での表現では、時間が十分確保できず、発表のできなかった学生もいた。

③他者評価の視点を取り入れ、小集団において他のメンバーのコミュニケーション方法についての評価を行った。
 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

自分自身の教育研究活動は、個人的には、講演やワークショップの実施、学会での発表、論文や著書の出版で広く、社会に還元する。間接的には、臨床心理士養成を通して、質のよい、効果的な臨床心理士養成を養成することで、社会に還元し、貢献する。また修了後の院生を中心に、研究会を行い、技術をたかめ、さらに社会に貢献できるようにする。 

(2)点検・評価

自身の教育研究活動では、全国学会レベルのワークショップを2回、講演を10回以上行った。学会発表4回、論文6本を発表した。修了生を中心とした研究会も主催し、12回行った

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

心理療法を学ぶためには小集団での討論や自己を振り返ることが重要であるので、ほとんどの授業を小集団にする。ケースの指導に関しては、昨年までは、小集団での指導にしていたが、個人指導の方が、個人的な問題への対処もできるので、今年度は、個人指導を行う。また、現職の教員や大学を修了してすぐに実践の現場で働く者が多いので、実践を中心とした授業内容で授業をすすめる。ピア・カウンセリングの広報活動につとめ、学生の精神的健康を支援も引き続き行う

(2)点検・評価

ケースの指導は、修士課程1年生には、小集団で互いに同じような不安を抱えていたりするので、カウンセリング的にかかわりながらの指導を行った。修士課程2年生には、個人での指導を行った。

ピア・カウンセリングも8名の学部生に対して、4回のカウンセリングを行い、学生の精神的健康の支援を行った

 

2-2.研究

(1)目標・計画

①効果的なカウンセラー養成のあり方を引き続き研究し、その結果を院生教育に還元する。

②科研で申請しているセクシュアル・マイノリティに関する意識の向上を目指したプログラムの実施と、院生と共に、セクシュアル・マイノリティのグループカウンセリングの実施などを行う。

③予防教育科学研究センターに関連して、小・中・高等学校での予防教育として効果のある手法を研究し、実践を行う。

(2)点検・評価

①効果的なカウンセラー養成に関する研究結果を論文にまとめ、採択された。平成23年度に実践をさらに行う。

②セクシュアル・マイノリティの全国規模の研究会に参加し、他の大学での様子などの情報交換を行った。

③予防教育科学研究センターの兼任教員として、予防教育プログラムの検討、効果評価の検討をおこなった。 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

院生の定員確保に関しては、昨年度と同様に積極的に学外のカウンセリングセンターに入試の情報等を提供する。また、本年度に実施した修了生へのアンケートを元に、つながりを研究会等で維持し、新たな院生の確保を目指す。また、修了生の就職率、就職先も入学希望者に影響があると思われるので、積極的に就職支援を行う

(2)点検・評価

学外のカウンセリングセンターに年2回、入試の情報を提供し、興味のある学生と個別に相談を行った。修了生との研究会を引き続き行い、在学生との橋渡しを行った。就職支援活動を行い、担当の学生の就職率を向上させた

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

社会との連携に関しては、スクールカウンセラーとして徳島県内の小中学校に派遣されており、そこで、予防教育や心理教育プログラムの実践、不登校やいじめへの対応を引き続き積極的に行う。社会における青少年の健全育成のための委員会等に参加し、臨床心理学的な専門をいかす。その他、各種地域の家庭教育支援や人権教育に関する委員を行っているので、その中で地域への貢献をおこなう。

国際交流に関しては、教員研修留学生を受け入れる予定なので、その学生への教育・支援を行う。

(2)点検・評価

スクールカウンセラーとして、鳴門市内の中学校、小学校に継続的にかかわった。特に、不登校、非行、いじめの問題を支援した。また、様々な委員会の委員として、審議会に参加し、臨床心理学の専門家として意見を述べ、地域への貢献を行った。

留学生も受け入れていたので、学生への教育、支援、論文指導を行った

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 

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