自己点検・評価報告書(山崎勝之)

報告者 山崎勝之

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

①授業内容 自分の専門である学校での健康と適応のためのユニバーサル予防教育の観点から、実証的基礎データや理論から教育方法の構築・実践への連続性の重要性を強調したい。
②授業方法 討議の様々な形態(各種ディベートやインターネット上討議)を導入し、様々な方法により討議を多角的に深めたい。
③成績評価 創造性と独創力を最大限に考慮した質的評価を重視する。

(2)点検・評価

①従業内容 計画どおりの授業内容とすることができた。その結果、単独で担当する「発達健康心理学研究」(大学院)において受講者全員から満点の総合授業評価を得た。
②授業方法 計画どおり、討議の様々な形態の導入により多角的な討議機会を設定した。そこでは、個人の想像性、独創性、主張性を強調した意見交換へと高めることができた。
③成績評価 授業の目標は、当該科目に関連して、創造性、独創性、主張性を高めることであり、これらの点を最大限に考慮した質的評価を達成することができた。

 

1-2.大学教員としての社会貢献

(1)目標・計画

本年度、概算要求「学校において子どもの適応と健康を守る予防教育開発・実践的応用研究事業」(以下概算要求事業)の遂行にともなう教育研究活動は、社会貢献を直接的に目指す内容をもっている。児童生徒への学校での教育はもとより、学校教員への研修活動が加速される。この試みにより、健康と適応を予防する教育の重要性を広く社会に広めることになる。

(2)点検・評価

上記目標・計画のとおり、予防教育科学教育研究センターにおける概算要求事業の順調な進展のもと、小中学校での授業、そして学校教員への研修を実施した。とくに、学校での授業は、昨年5月から今年3月まで継続して実施し、大きな教育効果を得て、児童・生徒の健康と適応を守る活動とすることができた

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

現在大学には、大学院を中心に様々な進路希望をもった学生が入学している。それぞれの学生の個性とニーズに合わせた支援が必須になり、その対応を工夫したい。つまり、全体的支援ではなく、個別支援の重要性が増しており、それを実現したい。 また、研究ならびに教育上の大学授業外での機会を多様に提供し、本物にふれさす経験としたい。

(2)点検・評価

ゼミ学生を中心に、個に応じた支援を心がけ、心理的な適応や進路指導を徹底した。また、国際カンファレンスや著名な学者を海外から本学に招いての講演会等、本学学生に、直接的に世界の第一線で活躍する研究者ならびに教育者に接する機会を提供した。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

概算要求事業にかかわる研究が中心になり、国内外の多数の研究者との交流を重視したい。もちろん、その成果は、内外の学会や学術雑誌で発表される。また、連合大学院の共同研究プロジェクトならびに科学研究費研究も代表者として採択されており、研究上ではかなり充実した一年となる。

(2)点検・評価

日本での2度の国際カンファレンス主催開催、世界最大の心理学会(アメリカ心理学会)でのシンポジウム主催、国内の2つの学会(日本心理学会、教育心理学会)におけるシンジウム主催、海外視察等、研究にかかわる多様な活動を展開した。成果では、4本の国際学会発表、3本の海外専門誌への投稿を済ませ、そのうち1本はアクセプトされている。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

概算要求事業の遂行は、本学の第2期中期目標・計画の中核の1つである。そのため、この事業の遂行に全力を尽くすことになる。その事業は、学校や社会との接点を数多く多様に持ち、その点において真に社会貢献や学校教育に寄与する大学運営の在り方を開発し、貢献する役割を果たすであろう。

(2)点検・評価

上記概算事業を滞りなく進め、計画以上の成果を納めることができた。本大学は、教育実践を中核として学校、社会への貢献を目指すが、大学が主体となり学校での授業を広く実施した希有で貴重な実践を果たすことができ、社会・学校教育貢献に寄与する大学運営に大きく寄与することができた。 

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

附属学校においては、概算要求事業の主要な教育プログラムの開発に際して密に連携をとることが決定している。また、本プロジェクトはアメリカを中心とした国際交流を必須とする。さらに、連大の共同研究プロジェクトでも、北米、オセアニア、アジア、ヨーロッパとの交流を必須としており、かなり濃厚な国際交流が予定されている。

(2)点検・評価

附属小中学校とは、小学3年生~中学1年生までの全クラスに、各クラス約14時間ほどの授業を予防教育科学教育研究センターとして実施し、附属学校との濃厚な共同となった。同様に、鳴門市の小中学校でも授業が展開された。また、国際交流では、北米、ヨーロッパ、オセアニア、中国等の研究者と、カンファレンス、視察、シンポジウム等で交流し、充実した国際交流となった。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

予防教育科学教育研究センターが中心となった概算要求事業において、大学と学校との真の共同のあり方を示して実践し、本学の社会貢献の新展開となった。また、国際交流では、現在活躍が著しい海外の複数のセンターとの連携を決定し(Center for the 4thand 5th Rs, Center for Safe Schools and Communities, 3-C Institute for Social Development,    Collaborative for Academic, Social, and Emotional Learning)、予防教育科学教育研究センターにおける世界的規模での研究・教育展開を開始した。

 

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