7.社会との連携
1.教育委員会との協議体制
鳴門教育大学・鳴門市教育実習連絡協議会
鳴門教育大学において,年2回開催し,鳴門市の協力校での教育実習を円滑かつ,効果的に実施するため,鳴門教育大学,鳴門市教育委員会及び鳴門市立学校等が連携を図り,その運営について協議している。本学の「教員インターンシップ」は,鳴門市教育委員会をはじめ,鳴門市の小学校・中学校・幼稚園の教職員の理解と協力,さらに適切な指導により,教員としての資質能力,力量の修得のための原動力となっている。2.公開講座の開設状況
平成20年度の公開講座は,地域連携委員会で審議され,教育研究評議会の議を経て決定された。現職教員のみを対象とした講座2,現職教員及び一般社会人等を対象とした講座11,一般社会人(小学生3年生以上)を対象とした講座2,発達障害児にかかわる保健師,保育士,教員を対象とした講座3,乳幼児を子育て中の保護者を対象とした講座1,現職教員,臨床心理士,及び大学生等を対象とした講座1,小学校英語教育に関心がある方を対象とした講座2,小学校3年生から中学生を対象とした講座1の合計18講座が計画どおり実施された。各講座の内容及び受講状況等は,V 資料13 公開講座実施状況に示してある。
開講した18講座は,延べ日数53日,受講者総数262人に達し,大変好評であった。今後も開かれた大学としての使命のもとに,地域社会のニーズに添った公開講座の実施を目指している。
開講した18講座は,延べ日数53日,受講者総数262人に達し,大変好評であった。今後も開かれた大学としての使命のもとに,地域社会のニーズに添った公開講座の実施を目指している。
3.科目等履修生の受け入れ
科目等履修生は,大学院に17人,学部に5人の入学があった。
4.鳴教大 教育・文化フォーラムの開催
同フォーラムは,本学が地域に開かれた大学として,社会や教育の現場で生じている問題の解決やそれに対する理解,教育研究の交流などを目的に教員,学生,一般社会人などを対象に実施している。
第27回 学校評価にどう取り組むのか -児童生徒の健やかな育ちを目指すために-を鳴門市教育委員会との共催で,第28回 子どもの学力向上のために-教師はどのような教育実践を行うのか-を美馬市教育委員会との共催により開催し,それぞれ記録集(合併号)を作成した。
第27回 平成20年8月 5日(火) 【会場】 鳴門教育大学講堂 【参加者数】 255人
第28回 平成20年8月29日(金) 【会場】 美馬福祉センター 【参加者数】 165人
第27回 学校評価にどう取り組むのか -児童生徒の健やかな育ちを目指すために-を鳴門市教育委員会との共催で,第28回 子どもの学力向上のために-教師はどのような教育実践を行うのか-を美馬市教育委員会との共催により開催し,それぞれ記録集(合併号)を作成した。
第27回 平成20年8月 5日(火) 【会場】 鳴門教育大学講堂 【参加者数】 255人
第28回 平成20年8月29日(金) 【会場】 美馬福祉センター 【参加者数】 165人
5.平成20年度学校図書館司書教諭講習
学校図書館法の規定に基づき,学校図書館の専門的職務に携わる司書教諭を養成するため,文部科学省からの委嘱を受け,平成20年8月19日~平成20年8 月29日の間(10日間)学校図書館司書教諭講習を実施した。受講者対象者は,教育職員免許法に定める小学校,中学校,高等学校若しくは特別支援学校の教諭の免許状を有する者,又は,大学に2年以上在学する学生で62単位以上を修得した者であり,受講者数は,実受講者32人,書類審査のみの受講者が218 人であった。
6.大学開放推進事業について
平成20年度大学開放推進事業として,以下のとおり実施した。
日程 | 事業名 | 講師(代表) | 場所 |
---|---|---|---|
平成20年 9月21日(日) | やさしい環境化学実験 ~光触媒と活性炭による浄化の機構を探る~ |
今倉 康宏 教授 早藤 幸隆 助教 |
鳴門教育大学内 |
平成20年10月11日(土) ~ 10月13日(月) |
「鳴門教育大学 教育と学校を考える会」子ども歩き遍路 | 藤原 伸彦 准教授 |
四国霊場第84番札所 屋島寺(高松市)~ 第88番札所大窪寺(さぬき市) |
平成20年10月 4日(土) | 算数おもしろ教室 | 服部 勝憲 教授 秋田 美代 准教授 |
鳴門教育大学内 |
平成20年11月 3日(土) | 吉野川の石ころ観察教室 | 村田 守 教授 小澤 大成 准教授 |
吉野川(徳島県美馬市の川原) |
平成20年10月 5日(日) 平成20年10月19日(日) 平成20年12月14日(日) 平成21年 3月 1日(日) |
N*CAP(エヌ・キャップ) マジカル美術館と遊ぼう2008 |
藤原 伸彦 准教授 山田 芳明 准教授 内藤 隆 准教授 |
大塚国際美術館 |
平成20年10月18日(土) ~平成21年 2月15日(日) |
アワー『いきいきリズム運動』教室 | 安藤 幸 (元本学教授) |
鳴門教育大学内 鳴門市文化会館 |
7.平成20年度 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト
観察,実験,実習などの体験的・問題解決的な活動を中心とした学習活動を行い,科学的に探究する能力や態度を育み,論理的思考力や創造力を培い将来の科学技術を担う高校生の育成を目指して,鳴門教育大学と近隣の徳島市立高等学校との連携により実施し(平成16年度よりSPP事業を実施),大学における高度で先端的な学問環境に触れる機会を提供し,参加した生徒達の科学技術・理科に対する興味・関心等を高め,科学的に探究する能力・態度・創造力(知的探究心)を育て,総合科学的な自然観(環境教育・情報教育を含む)を身につけることを目的とすると共に,本実験に指導者として参加するTA(学部生・大学院生)と教師が本科学実験を改良し,教育現場への導入のための教育内容や指導方法,科学実験教材の開発等を総合的に推進できる能力と実践をする能力を養成するため実施した。
8.発達障害シンポジウム2009「発達障害へのライフステージ支援:小児期後半~将来のためにいまなにを~」
2009年11月8日,鳴門教育大学と徳島県との共催による「発達障害シンポジウム2009」を徳島東急インにおいて開催し,一般市民および教育・保健・福祉・医療関係者約200人の参加者があった。
午前は「成人期の発達障害から考えるライフステージ支援」を基調講演とし,発達障害児・者に対するライフステージ支援と将来を見据えた特別支援教育について知識を深め,地域社会への啓発が進められた。
また,午後のシンポジウムでは,小児期後半を中心に,思春期以降の発達障害の精神科受診,子育てを通して揺れる親の思い,学校における子どもたちの心や行動の問題,その特性に添った認知行動の修正,学習支援などについて実務レベルで実践例も交えて報告され,意見交換がなされた。
このシンポジウムにより,徳島県下の高校,中学,小学校高学年の発達障害に対する特別支援教育の実情がある程度地域社会の意識にあがり,将来を見据えた特別支援教育の重要性について共有された。また医学,療育(教育),福祉の連携の在り方も探れるものとなり,終了後には多数の感想および活動展開の要望が寄せられ,非常に関心の高いテーマであったと言える。
午前は「成人期の発達障害から考えるライフステージ支援」を基調講演とし,発達障害児・者に対するライフステージ支援と将来を見据えた特別支援教育について知識を深め,地域社会への啓発が進められた。
また,午後のシンポジウムでは,小児期後半を中心に,思春期以降の発達障害の精神科受診,子育てを通して揺れる親の思い,学校における子どもたちの心や行動の問題,その特性に添った認知行動の修正,学習支援などについて実務レベルで実践例も交えて報告され,意見交換がなされた。
このシンポジウムにより,徳島県下の高校,中学,小学校高学年の発達障害に対する特別支援教育の実情がある程度地域社会の意識にあがり,将来を見据えた特別支援教育の重要性について共有された。また医学,療育(教育),福祉の連携の在り方も探れるものとなり,終了後には多数の感想および活動展開の要望が寄せられ,非常に関心の高いテーマであったと言える。
9.国際交流,国際貢献の推進
独立行政法人国際協力機構四国支部,NPO団体及び県内国際交流団体の共催等により,国際教育協力に関する理解の促進及び本県・地域で取り組む国際交流活動の一層の活性化を目的として,「鳴門教育大学国際教育オープンフォーラム(インターナショナルフェスタ徳島2008)」を開催し,留学生15人を含む 105人が参加した。
10.教員の学外活動状況
本学教員の学外活動状況,例えば国の機関,地域教育委員会及び地方公共団体等の事業に参画又は協力した状況は,学外機関からの依頼 pdf(30KB)に示してある。
11.学外からの意見を教育研究に反映させる仕組み
(1)経営協議会
この協議会では,中期目標についての意見や中期計画及び年度計画に関する事項のうち,法人の経営に関する事項や,給与水準,予算の作成,決算など国立大学法人鳴門教育大学の経営に関する重要事項を審議している。
大学経験者及び徳島県教育委員会,鳴門市,企業等,地元地域で活躍している有識者を学外委員に委嘱し,それぞれ専門的な見地から教員就職率の向上,広報活動等に関する提言を受け,関係委員会で検討し,大学運営に反映させている。
鳴門市と国立大学法人鳴門教育大学との相互協力関係充実強化に関する意向書に基づき,平成20年5月30日(金)に本学特別会議室において開催した。
会議では,鳴門市と本学との相互事業,鳴門市から本学への協力事業及び本学から鳴門市への協力事業の報告後,相互協力事業の今後の在り方等について活発な意見交換が行われた。
この協議会では,中期目標についての意見や中期計画及び年度計画に関する事項のうち,法人の経営に関する事項や,給与水準,予算の作成,決算など国立大学法人鳴門教育大学の経営に関する重要事項を審議している。
大学経験者及び徳島県教育委員会,鳴門市,企業等,地元地域で活躍している有識者を学外委員に委嘱し,それぞれ専門的な見地から教員就職率の向上,広報活動等に関する提言を受け,関係委員会で検討し,大学運営に反映させている。
(2)鳴門市・国立大学法人鳴門教育大学協力推進会議
鳴門市と国立大学法人鳴門教育大学との相互協力関係充実強化に関する意向書に基づき,平成20年5月30日(金)に本学特別会議室において開催した。
会議では,鳴門市と本学との相互事業,鳴門市から本学への協力事業及び本学から鳴門市への協力事業の報告後,相互協力事業の今後の在り方等について活発な意見交換が行われた。
12.その他の地域貢献
(1)教員の学外における公的活動
開かれた大学として,教員が学識経験者として地域の教育委員会・公立学校等から委嘱・依頼を受け,各種の委員・講演講師等として招かれる場合など,学外からの要望には可能な限り応じていくこととしている。
その状況は学外機関からの依頼 pdf(30KB)に示してある。
徳島県内の学校からの要請に応じて大学教員が学校へ出向き,授業や講演を無料で行う「教育支援講師・アドバイザー等派遣事業」を平成13年4月から開始した。教育大学という特性を生かし,学校と連携して学校現場の様々な課題に取り組むことで教育の向上を目指すことが目的である。平成20年度は,派遣が可能な123名の教員(全教員の81.5%)と219件のテーマが登録され,県内各地の学校から派遣要請があり好評であった。
この事業による派遣状況は,V 資料1 教育支援講師・アドバイザー事業に示してある。
本学は,開かれた大学として常に地域に対して大学施設を開放すべく支障のない範囲内で,附属図書館,児童図書室及び体育施設の野球場,テニスコート等を開放している。
平成20年度の体育施設の開放状況は,テニスコート47件,野球場6件,陸上競技場6件,体育館(剣道場)48件となっている。
本学では,学内の学生や教職員のみならず,広く地域の文化向上に寄与することを目的として,文化講演会を実施している。
平成20年度は下記のとおり実施し,本学ならではの教育や研究についてのテーマを取り上げ,参加者は,それぞれのテーマについて,理解を深め,考えるよい機会となった。
開かれた大学として,教員が学識経験者として地域の教育委員会・公立学校等から委嘱・依頼を受け,各種の委員・講演講師等として招かれる場合など,学外からの要望には可能な限り応じていくこととしている。
その状況は学外機関からの依頼 pdf(30KB)に示してある。
(2)教育支援講師・アドバイザー等派遣事業
徳島県内の学校からの要請に応じて大学教員が学校へ出向き,授業や講演を無料で行う「教育支援講師・アドバイザー等派遣事業」を平成13年4月から開始した。教育大学という特性を生かし,学校と連携して学校現場の様々な課題に取り組むことで教育の向上を目指すことが目的である。平成20年度は,派遣が可能な123名の教員(全教員の81.5%)と219件のテーマが登録され,県内各地の学校から派遣要請があり好評であった。
この事業による派遣状況は,V 資料1 教育支援講師・アドバイザー事業に示してある。
(3)施設開放
本学は,開かれた大学として常に地域に対して大学施設を開放すべく支障のない範囲内で,附属図書館,児童図書室及び体育施設の野球場,テニスコート等を開放している。
平成20年度の体育施設の開放状況は,テニスコート47件,野球場6件,陸上競技場6件,体育館(剣道場)48件となっている。
(4)文化講演会
本学では,学内の学生や教職員のみならず,広く地域の文化向上に寄与することを目的として,文化講演会を実施している。
平成20年度は下記のとおり実施し,本学ならではの教育や研究についてのテーマを取り上げ,参加者は,それぞれのテーマについて,理解を深め,考えるよい機会となった。
日 程 | テ ー マ | 講 師 | 場 所 | 参加者数 |
---|---|---|---|---|
平成21年 2月6日(金) |
「競泳を通して感じた夢」 -挑戦そして人とのつながり |
柴田 亜衣 (チームアリーナ, 鹿屋体育大学 大学院2年) |
鳴門教育大学 講堂 |
約200人 |
最終更新日:2010年02月17日