自己点検・評価報告書(芸術系コース(音楽)) 山田啓明
1.学長の定める重点目標
1-1.大学教員としての研究活動
(1)目標・計画
毎年,後期の大学院の『ソルフェージュ研究』の授業で,「人間にとって音楽とは」というテーマについて学生達と様々なトピックを取り上げながら検討を加えるとともに,そこで得られた知見を翌年前期の課題探究の講義で取り上げている。20年度は課題探究授業の最後の年なので,講義では今までの成果をまとめてみたい。
(2)点検・評価
今年の『ソルフェージュ研究』では,新たに始まった『教育実践フィールド研究』の内容とリンクさせて音楽鑑賞,とくに我が国の様々なジャンルの音楽を取り上げた。普段聴くのとは異質な音楽に,学生達は面食らっていたようである。好評とはいえないが,このような授業は必要と思われる。課題探求では受講者が1名しかいなくて,マンツーマンでの講義となった。
1-2.教育大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
本年度から新たに新カリキュラムの一環として始まる「合奏」の授業を軌道に乗せ,単にアンサンブル指導に終わらせず,編曲や,スコアからパート譜を作成させるなど,将来音楽教員になった時に役立つ実践力養成の場としたい。
(2)点検・評価
『合奏』の授業は,『音楽の杜』に出演させるためにアンサンブルの練習を積み重ねざるをえず,学生個々の実践力を伸ばす場として機能させることができなかった。大学の行事のために授業が犠牲となる悪い例となってしまったことが悔やまれる。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
昨年より,引き続き就職支援委員として,学生の教員採用試験対策などをサポートしてゆきたい。
(2)点検・評価
昨年同様,就職支援委員として教員採用対策のための様々な企画に加わり,学生のサポートを行なった。音楽コースの学部生に関しては非常に良い結果が出たと思う。
2-2.研究
(1)目標・計画
平成20年9月に四国二期会の公演で,ジャック・オッフェンバック作曲の喜歌劇『地獄のオルフェウス』の初演を指揮する予定である。この公演を成功させたい。それからまた,昨年録音を済ませた山田耕筰の歌曲のCDをリリースさせたい。
(2)点検・評価
四国二期会の『地獄のオルフェウス』の公演は成功裡に終わった。山田耕筰の歌曲のCDは『レコード芸術』誌上で特選盤の評価得ることができた。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
各種委員会の委員として,本学の運営に貢献する。
(2)点検・評価
前述のとおり,就職支援委員として,学生の教員採用試験対策のサポートを行なった。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
毎年,教育支援講師・アドバイザーとして登録しているので,今年も要請があれば赴きたい。
(2)点検・評価
平成20年度は教育支援講師としての要請がなかった。例年のように,鳴門の第九に関して,徳島交響楽団の練習の指導を行なっている。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
特になし