自己点検・評価報告(芸術系コース(美術)) 内藤隆

報告者 内藤隆

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  自分の研究分野は美術の中のデザイン分野であり,人の間にありながら造形により仲立ちをして行く事,必要となったものを随時構成制作することによって役立つ事を旨としている。従来からグラフィックデザインの分野での受注制作を行っており,今後もこれを継続したいと考える。特に本年度は遍路GPの中で,成果発表等に造形力を必要とされる見込みである。今ひとつは当然ながらこの能力・経験を活かした教育研究であり,これについて纏める為にも日頃の大学における授業や,地域の子供達に対するイベント等の経験をより重ね,研鑽を積みたい。

(2)点検・評価

  基本的に注文を受け,実用される作品を制作した。音楽会や教育イベント関連の印刷物が中心で,展示形式ではないが人目に触れ,各発注者からは好感を得ている。
  本年は遍路GPの中でボランティア時に用いるベストのデザイン等に協力,他には関連授業でのプレゼンテーション制作に力を貸した。
  技術コース尾崎教授との教育素材研究も,ゼミ生の力を借りながら進めて来た。大きな素材の曲げ加工へと順調に進んできている。
  本年はこれ以外にも,本学赴任以前からカメラの原理教育に使用してきた紙製カメラオブスクラの構造に工夫をし,過去数年本大学院の映像の授業で行った「段ボールと虫眼鏡を素材とした撮影可能なカメラ作り」をテーマとした内容をまとめ,大学美術教育学会に論文を投稿,学会誌に掲載された。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 「授業内容」は,デザインと言う分野の特性を生かし,個性を探ることのみならず,幅広く他の分野への知的興味も同時にひき出して行くような内容,もしくは素材や制作を通して世界観を広げられるような内容を目指す。
  2. 「授業方法」は,基本的に制作を伴うことが多いため,完成のビジョンを構築しやすく具体的である方法,受講者に判りやすい方法を目指す。また,制作技術や知識についてのフォローを重ねられる態勢を保つと共に,常に受講生の評価を取り入れて改善できる姿勢を保ちたい。
  3. 「評価方法」は,出席,受講態度,作品による評価としている。作品は本人の考え方の成熟度や,傾注した時間等が目に見えて判るものなので,今後もこの評価を続けたい。

(2)点検・評価

  1. 「授業内容」は従来までにも「授業評価アンケート」を参考に毎年修正を加え,内容を精査してきている。このため今年は大きく変更を加える必要は出てこなかった。
  2. 「授業方法」も,従来までに完成目標を作品自体やパソコンデータ・DVDで示すことができるように工夫してきた経緯から充分な対応がとれていたと考えている。
  3. 「評価方法」は上記に述べたように出席,受講態度,作品評価を中心とした。

  上記各項目ともに,今後も積極的で,公平・透明性のある姿勢を保ちながら,授業改善に取り組んで行きたい。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 部活・サークル等の顧問というかたちを通して,今後も学生支援にあたる。
  2. 講座の教員や学生課,心身健康研究教育センターと協力し,適宜学生生活上の相談に対応する。

(2)点検・評価

  1. 「手話サークル」について,本年度はほとんどの活動に参加,大学祭や徳島県立聾学校でのイベントにも学生と共に参加した。また昨年度からは徳島市の手話サークルにも参加を始め,独自に地域の聾者等との交流している。
  2. 基本的に常時大学で職務に従事しているため,学生の日常的な相談には随時対応している。問題のあった場合,心身健康センター及びカウンセリング講師と協調し,コース教官にも適宜報告・相談し対応している。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 各種機材の把握・精通に務め,表現・制作への応用を目指す。
  2. 作品については,機会をみて発表を心掛ける。

(2)点検・評価

  1. 制作については受注内容として印刷物が多いためにやはりAdobe Illustrator・Photoshopなどのソフトを使用する事が多くなっている。これらについて従前以上に習熟度が徐々にではあるが上がっている。その他,木工用工具等については授業で使用し,これも徐々にではあるが加工精度を上げている。
  2. 上の欄と重複するが,音楽会や教育イベント関連の印刷物が中心に制作,展示形式ではないが人目に触れ,各発注者からは好感を得ている。
    また,これも先にも挙げた通りだが,過去数年大学院の映像の授業で行った「段ボールと虫眼鏡を素材とした撮影可能な手作りカメラ」をテーマとした内容をまとめ,大学美術教育学会に論文を投稿,学会誌に掲載された。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  教員として,また各種委員会委員として講座及び大学への貢献に務める。

(2)点検・評価

  基本的に教員としては授業やゼミを中心に講座・大学運営に貢献している。遍路GP関連の授業・活動にも積極的に関与,貢献している。学芸大人材GPにも参加している。院入試委員としても講座及び大学に貢献した。同時に,コースの雑誌広告作成,配布用のコース案内チラシ,コースWebページの改善などコースのデザイン的な仕事は一手に引き受けている。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  大学院の授業,教育実践研究などを通して,附属及び地域学校教員と連携を図る。

(2)点検・評価

  大学院の授業,教育実践研究などを通して,附属及び地域学校教員と連携を図った。
  他の項目とも重複するが,社会連携としては常時N*CAPや遍路GP等の活動に積極的に参加している。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  サークル活動への関与を中心とした学生生活等への貢献,遍路GPでは授業・ボランティアなどへの積極的参加,またN*CAP等を中心とした学生や地域との学習・教育活動に特に貢献できているのではないかと考える。また学芸大人材GPにも参加している。

最終更新日:2010年03月18日

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