自己点検・評価報告(芸術系コース(美術)) 西田威汎
1.学長の定める重点目標
1-1.大学教員としての研究活動
(1)目標・計画
航跡の課題に取り組んで20年余りになる。その成果を隔年開催している個展や毎年開催される新国立美術館(昨年より以前は東京都美術館)での国展に,会員として大作を発表してきた。その他グループ展も度々行ってきた。本年度からは,国展,個展,『個の地平』(グループ展)と重要な展覧会に的をしぼって,発表してゆきたいと考えている。制作にあたっては,常に今よりも更なる飛躍を求めて研究に取り組んでゆきたい
(2)点検・評価
4月~5月にかけて,新国立美術館で開催された第82回国展に「航跡」の大作(162×388cm)を発表した。6月~7月にかけて,大阪,岐阜高島屋美術画廊で個展を開催し,大作から小品まで20点を発表した。8月~11月にかけて,東京,名古屋,大阪高島屋美術画廊において,グループ展<個の地平>(島田章三,大沼映夫,津地威汎他14名)を開催し,50号と小品2点を発表した。目標を充分に達成した。
1-2.教育大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
絵画の授業では,テーマを設定し,描こうとする物をどのように捉え表現してゆくのかが重要である。そのためには,できるだけ多くの描画材料や技法の習得が大切である。学生の技量や表現力の向上とともに,将来教員として,授業実践でどのように活用することができるかを計ってゆく。学生の進捗状況に応じた指導を展開しながら,目標の達成をめざしたい。評価は提出作品,出席状況,授業への取り組み方等を総合しておこなう。
(2)点検・評価
クロッキー,デッサン,油絵,ミクストメディア等,様々な材料や技法に取り組ませ,実践した。
技術や表現力を充分向上させる事ができ,教員としての指導力,授業実践力を培った
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
ゼミやオフィスアワー,その他あらゆる機会を通して制作に対する悩みや,展覧会等への出品などの指導助言を行う。学生たちとの交流を通して進路や様々な悩み等の相談に応じる。
(2)点検・評価
ゼミやオフィスアワーを設定するだけにとどまらず,あらゆる機会に制作や展覧会(公募展,個展,グループ展)への出品の指導助言を行った。学生支援室や就職委員会からの情報をプリントして各教室に張り出し通達した。学生たちとの普段の交流を通して,教員や企業への就職,生活の悩み等の相談に応じた。
2-2.研究
(1)目標・計画
「航跡」をテーマにした研究に,引き続き取り組む。現在使用している絵の具の固着力や,それに適合する支持体の研究をおこなう。これらの研究を1-1で説明した展覧会等に発表し成果を問う。
(2)点検・評価
ライフワークである「航跡」の研究に取り組んだ。ガッシュ,テンペラ,白亜地,パネル,麻生地,油絵の具等の材料研究も行った。これらの研究の成果を,国展,個展,グループ展において充分発揮することができた。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
本学の構成員として,教育研究を充実させるとともに,任命された各種委員会委員の業務に励み本学が一歩でも良くなるように協力する。
(2)点検・評価
本学の教員として,教育と研究に熱意を持って取り組むとともに, 経営協議会,センター運営委員会の委員として,大学の運営に貢献した。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
附属学校での実習等に参加し,指導助言をおこなう。徳島県立美術館協議会委員として,館の企画・運営に携わり,教育・文化の普及に寄与する。国画会会員として美術文化に寄与する。
(2)点検・評価
徳島県立近代美術館協議会副会長として,館の企画・運営に携わり,地域の教育・文化に貢献した。国画会会員として,国展の審査や展示に携わり,美術文化に貢献した。