自己点検・評価報告書(生活・健康系コース(保健体育)) 木原資裕

報告者 木原資裕

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  私の研究の基本的スタンスとして,剣道の教育実践研究を生涯にわたる中心課題に据えつつ,期待される課題に意欲的に取り組みたいと考えている。今年度は次の2点を具体的目標としたい。
  1. 中学校武道男女必修化に向けての授業内容および使用用具の検討を行い,授業実践研究を行い,その成果を論文投稿する。
  2. 国際学会および国際的に研究集会において,武道に関連する研究発表を行う。

(2)点検・評価

  1. 中学校での武道男女必修化につながる研究として「小学校における簡易試作用具を用いた剣道授業実践」を武道学研究に投稿し,掲載可となり,現在印刷中である。
  2. 平成20年11月に北京師範大学において行われた第三回中日教師教育研究集会において,「日本における武道の理論と実践」というテーマで研究発表を行った。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 授業内容と関連する現代社会における情報や話題を新聞・テレビ等からできるだけ授業に取り入れ,授業内容の充実を図る。
  2. 毎回ないしは数回の授業の終わりに,出席カードを兼ねたミニレポートを10分程度で作成させ,提出させる。ミニレポートはその授業内容が把握できているかが判断できるテーマを設定する。また,そのミニレポートをもとに自らの授業内容・方法を自己点検し,その内容を記録する。さらに,次の授業においては,そのミニレポートをもとに誤解や未理解の箇所の補足を行う。
  3. ミニレポートの評価を成績評価の重要ポイントとし,毎回の授業へ意欲的に参加する態度を喚起させるとともに教員自らの反省点とする。

(2)点検・評価

  1. 今回はスポーツ社会学における相撲と関連する新聞記事・雑誌等の切り抜きを作成し,授業内容を深めるサブテキストとした。
  2. 3.授業時間の終わりにミニレポートを作成させる時間をとることが難しい状況であったり,私自身が授業の展開中に失念してしまったり等のため,毎回ミニレポートの評価をすることができなかった。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生が自分の「得意な事」を見つけ,深めていけるよう,授業,修士・卒業論文の指導にあたる。
  2. 上記に関わり,自分の研究分野・内容について,学生に情報を提供する。
  3. 学生の進路,悩み等の相談に応じられるコミュニケーションをとれる機会を多くもつようにする。

(2)点検・評価

  1. 2.私のゼミより2名の修士論文合格者を出した。また,修士論文の内容をさらに充実・精選した形で,現在,学会誌への投稿を予定している。
  2. 教員採用試験の過去問題をゼミ前半時間で取り上げ,その対策および面接対応について検討指導し,ゼミ生と密接なコミュニケーションをとることができた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 代表者として,科学研究費補助金の申請を行う。
  2. 採択されている科学研究費補助金に関しては,計画通り,成果が得られるよう取り組む。
  3. これまで行ってきた研究の成果を論文として年間2本発表する。

(2)点検・評価

  1. 2.代表者として,科学研究費補助金の申請を行ったが,結果は不採択であった。
  2. これまで行ってきた研究成果を2本の論文として,学術雑誌に投稿した。内1本は,日本教科教育学会誌2008.6 第31巻1号に「小学校体育授業における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価」に掲載され,もう1本は日本武道学研究に掲載可となり,「小学校における簡易試作用具を用いた剣道授業実践」として印刷中である。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 委員として学内の各種会議に出席し,職務を遂行する。
  2. 講座会議,部会議,全学集会へ公務が重複する以外は出席する。
  3. 大学運営に関する問題点・意見・発案を各種委員等で積極的に提言する。

(2)点検・評価

1.2.3.講座制からコース制への以降初年度のコース長に選任され,その任に当たった。また,小学校資格認定試験の問題作成および問題点検の責任者となり,長時間にわたる審議の調整および司会運営を行った。
  委員会および教授会等においても,疑義のある事柄については,積極的に発言し,確認した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属学校での研究会および附属学校との懇談会に積極的に参加し,相互の教育・研究の情報交換,討議を行い,その発展に努める。
  2. 教育支援講師,アドバイザーなどとして,積極的に学校現場,地域主催研修会等に出向き,指導・助言を行う。(社会貢献)

(2)点検・評価

  1. コース長として,附属学校での研究会および附属学校との懇談会に積極的に参加した。特に,附属学校体育関係者との懇親会では,その企画・運営に自ら当たり,情報交換や協力体制強化の確認をすることができた。
  2. 全国教育系大学剣道ゼミナール講師および全国教育系大学剣道大会審判長として,その任にあたった。また,全日本学生剣道連盟および中四国学生剣道連盟の理事として,会議・各種委員会出席し,実務を行った。

  さらに,徳島県剣道連盟広報部長として,広報誌『徳島の剣道』を編集・発行した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  鳴門教育大学剣道部の顧問・監督として,可能な限り,剣道部の稽古に参加し,自らの稽古とともに剣道部学生の指導を行っている。四国インカレにおいては,部員難の中,剣道初心者をも加え,試合に臨み,三年連続三位入賞を果たしている。
&bsnp; 地域剣道愛好家も鳴教大剣道部の稽古に参加希望しており,剣道を通した地域貢献ができているように思う。

最終更新日:2010年03月15日

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