自己点検・評価報告書(生活・健康系コース(保健体育)) 賀川昌明

報告者 賀川昌明

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  平成20年度は,新たな体制で臨む附属学校部長に就任予定のため,研究活動についてはかなりの制限を受けることになる。しかしながら,本年度は平成18年度から3年計画で受けている科学研究費補助金による研究の最終年度に当たり,今までの総決算をしなければならない。また,徳島県体育協会スポーツ医科学委員会委員として実施している国体選手メンタルサポート研究も継続して実施する予定となっており,その成果も機会を見つけて発表するつもりである。

(2)点検・評価

  科学研究費補助金による研究のまとめとして報告書を作成した。また,徳島県体育協会スポーツ医科学委員会委員として実施している国体選手および高校選手のメンタルサポート研究を積極的に行い,その概要を日本スポーツ心理学会において発表した。なお,9人制女子バレーボール徳島県国体選手を対象とした心理サポートはマスコミにも取り上げられ,その様子が四国放送テレビ「フォーカス徳島」において紹介された。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  この項目に関しても,附属学校部長としての職務遂行のため,私が担当する全ての授業を嘱託講師に依頼する予定である。したがって,残念ながら,この項目における目標・計画は記述することが出来ない。

(2)点検・評価

  上述の理由により,評価不能。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  本年度は,現在ゼミ生として所属している長期履修最終年度の大学院生1名,学部4年生1名,学部3年生2名の修論・卒論指導を担当する。また,大学院生派遣依頼活動によって20年度に入学する院生1名,教員研修留学生として既に来県している国費外国人留学生1名の指導も予定している。
  新しく位置づけられた附属学校部長としての職務が未確定なため,先行き不安な部分もあるが,学生および派遣先との信頼関係を損なわないよう精一杯努力したい

(2)点検・評価

  長期履修最終年度の大学院生1名および学部4年生1名,学部3年生2名の修論・卒論指導をするとともに教員採用試験に向けての指導を行った。最終年度の学生は,ともに論文を完成させ,教員採用試験に関しても院生が徳島県小学校教員臨時採用,学部生が神奈川県小学校教員正式採用という結果を収めた。また,ペルーから来日した教員研修留学生も無事に報告書をまとめることができ,本学に対する好意的な感情を抱いて帰国した。さらに,大学院修了後,研究生として在籍した1名は,念願の日本スポーツ心理学会認定資格「スポーツメンタルトレーニング指導士」を取得した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  「1-1.大学教員としての研究活動」の項で記述したとおり。

(2)点検・評価

  科研費補助による研究では,日本教科教育学会において,その一部を発表した。また,徳島県体育協会スポーツ医科学委員会委員として実施したスポーツ選手へのメンタルサポート研究については,院生および研究生との連名で日本体育学会,日本スポーツ心理学会において発表した。
  しかしながら,今年度は上記研究活動の実施に手一杯で,その成果を論文という形にまとめるには至らなかった。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  新しく位置づけられた「附属学校部長」の職責は,これからの附属学校および教員養成系大学に対する評価を左右する重要なものである。ことに今回本学で実施する方式は全国で初めての試みとなり,その責任を痛切に感じている。この試みが全国の附属学校のモデルと成りうるよう,最大限の努力をしたい。
  また,この職責に伴う各種委員会においても,附属学校と大学の調整役を充分に果たせるよう努めたい。

(2)点検・評価

  校長専任制実施初年度ということもあり,試行錯誤の連続であった。しかしながら,各学校園長の協力もあり,一応の成果が得られたと思われる。とくに各学校園長からの反応はおおむね好評であり,この制度実施によって大学との連帯感が強くなったとの感想を聞くことが多い。また,この制度に対する他大学の関心も強く,京都教育大学での学内研究会における講演や高知大学附属中学校からの聞き取り調査に応じる機会を得た。
  職責に伴う各種委員会については,行事等との重なりがない限り積極的に出席し,附属学校と大学との調整役を果たした。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  附属学校は,その地域における教育実践・研究活動の最先端にあって,地域の教育研究活動をリードすべき立場にある。このことを常に念頭に置き,附属幼・小・中・特別支援学校が協力して地域や大学との連携を図りたい。また,このことは国内だけにとどまらず,広く国外にも交流を広げるべきであろう。
  以上のことを実現するためには,まず附属学校の教職員がそのことを強く意識し,お互いが共通認識しながら,そのための努力を地道に積み重ねていくことが大切である。附属学校部長として,そのための諸策を実施したい。

(2)点検・評価

  附属幼・小・中・特別支援学校間や地域・大学との連携を推進するため,附属学校部会議を通じて各種の施策を検討した。また,大学教員の一人として,附属学校における教育研究活動に協力するため,附属小学校研究会における助言指導および附属中学校におけるLFタイム講師を担当した。地域社会との連携では,公立学校における教育研究活動をサポートするため,北島小学校における体育授業研究会の助言指導を務めた。また,徳島県における地域スポーツ指導者養成プログラム作成委員として,年少者のスポーツ・運動指導に関わるプログラム作成にも協力した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  附属学校部長として,新たにスタートした校長専任制度の浸透を図り,その成果を他大学等にも紹介することができた。また,大学における各種委員会へ積極的に出席することにより,大学・附属学校間との連携を深めることができた。
  大学教員としては,院生・学部生・研究生・外国人留学生の指導も行い,それぞれにおいて応分の成果を得ることができた。さらに,地域における公立学校の教育研究活動やスポーツ活動の充実発展にも寄与し,本学の存在を示すことができたと考える。
  以上のことから,本学への総合的な貢献は十分に果たし得たものと考える。

最終更新日:2010年03月15日

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