自己点検・評価報告(国際教育協力コース,教員教育国際協力センター) 松嵜昭雄

報告者 松嵜昭雄

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  教員教育国際協力センターにおける主担当として,ICT教員養成分野に関するこれまでの研修成果を踏まえ,ICT教育の最先端の研究成果を反映させた教材開発ならびにコンテンツ開発に励んでいきたい。
  また,研修員として理数科教員を多く受け入れている背景があるため,上記のICT教育の具体的事例として,理数科をターゲットとした教材やコンテンツ開発を心がけていきたい。

(2)点検・評価

  南太平洋大学USPが所有する衛星システムUSPnetを活用したコンテンツ(番組)づくりに関する協議を,フィジー共和国にておこなった。本センターが窓口となっている受入研修と連動させることで大きな成果が期待できる。
  南アフリカ共和国研修において,統計を題材として表計算ソフトExcelを用いて統計グラフ(ヒストグラム)の作成について教材開発をおこない,講義した。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 授業内容は,わが国においてのみできるICT教材・コンテンツの開発ではなく,世界中至るところで活用できるICT教材・コンテンツの開発と実践を心がける。その上で,シニア教育協力専門家養成分野では派遣を予定もしくは想定する途上国をシュミレートした視点を,また,外国人教員研修分野では帰国後の母国での教員養成に役立つ視点を,それぞれ取り入れていきたい。
  2. 授業方法は,1.の授業内容に鑑み,フリーソフトウェアをベースとした教材・コンテンツの開発をおこない,プレゼンテーションとディスカッションをおこなう。
  3. 成績評価は,授業中のプレゼンテーションとディスカッションの内容を参考にする。

(2)点検・評価

  パラオ共和国において授業実践をおこなった,集中講義科目「国際教育協力演習II」(現地演習)に向け,科目「国際教育IT活用演習」の中で模擬授業・授業検討会をおこなった。模擬授業・授業検討会をおこなう以前に,ICTツールを活用した教材および実践事例について紹介し,開発途上国における実践を想定した授業をおこなった。
  受講した学生のプレゼンテーションを積極的に取り入れ,ディスカッションをおこなうことができた。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  教育支援では,前期の授業で既にコンピュータならびに基本的な各種ソフトウェアの基本的な操作については学習済みなので,後期の授業ではより実践に即した授業を展開するため,プレゼンテーションを積極的におこなう。
  学生生活支援では,特に,外国人教員研修分野で在籍する3名の大学院生に対し,コミュニケーションの架け橋となるよう努めていきたい。

(2)点検・評価

  教育支援では,ICTツールを用いて,開発途上国における実践を想定した実践的授業をおこなうことができた。また,シニア教育協力専門家養成分野の大学院生を中心として,プレゼンテーションを積極的に取り入れた授業をおこなった。
  学生生活支援では,電子メールによる連絡方法が主であり,外国人教員研修分野で在籍する3名の大学院生と授業で接する機会以外は十分な対応をとることはできなかったが,特に大きな問題は感じられなかった。

2-2.研究

(1)目標・計画

  平成20年度教育協力拠点形成事業「日本国内での実践知を反映したハンズオン素材の集約」におけるコンテンツの集約をおこなう中で,その経過と成果における知見を『鳴門教育大学国際教育協力研究』へ投稿する。
  国際教育協力に役立つICT教育の取り組みについて調査する。

(2)点検・評価

  平成20年度教育協力拠点形成事業「日本国内での実践知を反映したハンズオン素材の集約」の成果と今後の課題について,『鳴門教育大学国際教育協力研究』への執筆をおこなった。また,フィジー共和国のUSPnet利用をはじめ,「国際協力イニシアティブ」ライブラリへのデータ更新・登録など,調査・実践をおこなうことができた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  これまで教員教育国際協力センターがおこなってきた事業の動画コンテンツをセンターHP上に更新するための準備をおこなう。既に設置済みのストリーミングサーバーを稼働し,教員教育国際協力センターの漸次的な更新のための準備をおこなう。
  大学院入試委員として,問題作成をおこなう。

(2)点検・評価

  これまで教員教育国際協力センターがおこなってきた事業の動画コンテンツをセンターHP上に更新するための準備は整いつつあるが,ストリーミングサーバーの稼働について業者との打ち合わせが難航しており,稼働していない。また,教員教育国際協力センターのHPについては,漸次的な更新のための準備を整えた。
  大学院入試委員として,後期試験の問題作成をおこなった。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  教員教育国際協力センターの主な取り組みである国際交流では,JICAと連携し,研修員の受入れに関する内容の検討をおこなう。研修の一貫に位置づく視察として,附属学校や徳島県,鳴門市の各教育機関と連携を図り,研修内容の充実に努める。

(2)点検・評価

  JICA四国の受託事業で,研修員の受入れに関わり,徳島県の教育委員会や総合教育センター,本学附属学校,そして徳島県・鳴門市・北島町の各国際交流協会と連携を図り,研修内容の充実に努めた。また,アフガニスタン国教師教育強化プロジェクト(STEP2)に参画し,教師用指導書作成に携わった。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  特になし

最終更新日:2010年03月15日

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