自己点検・評価報告書(生活・健康系コース(家庭)) 西川和孝

報告者 西川和孝

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  本学は教育大学であるため,全体構成としては基礎研究と教育への応用研究の2つを軸に考えている。
  基礎研究は,専門が食物学であるため食品学,栄養学,調理学等について研究を行っている。そこで今年度の研究は,食品の物性試験,抗菌活性等の研究を行う予定である。
  また,教育への応用研究は,基礎研究で得られた結果の一部を用いて授業実践を行い,その効果を統計処理ソフト等で分析する予定である。

(2)点検・評価

  本学は教育大学であるため,全体構成としては基礎研究と教育への応用研究を実施した。具体的には,基礎研究では,専門が食物学であるため,調理過程におけるパン生地の物性試験,食品(イチゴ,ホウレンソウ等)に含まれる有用成分の分析,生物活性等について研究を行った。
  また,教育への応用研究では,基礎研究で得られた結果の一部(教材)を用いて授業実践を行った。附属中学校及び兵庫県の高等学校にて授業実践を実施した。さらに,その効果を統計処理ソフト等で分析し,研究発表した。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  豊かな教育実践力を身に付けた教員養成のため,以下のことを行う。
1.授業内容は,教員採用試験(過去問等)を意識した内容とする。2.授業方法は,学部1年生から担当する授業科目等を通して教職への動機付けを行う。特に,実験・実習科目は安全に気を付けて行う。3.成績評価は,学生の能力や努力を正当に評価するため,シラバスに添った成績評価を実施し,第3者にも説明できるような評価を行う。また,本学で定められた学生への授業評価を学部,大学院において実施する。

(2)点検・評価

豊かな教育実践力を身に付けた教員養成のため,以下のことを行った。
  1. 授業内容は,教員採用試験(過去問等)を意識して行い,改善を図った。
  2. 授業方法は,学部1年次,大学院1年次から担当する授業,実習等を通して教職への動機付けを行った。また,実験・実習科目は,安全が一番大事であるため,事故等ないよう十分注意して行った。
  3. 評価に関しては,シラバスに添った成績評価を学部及び大学院にて実施した。担当した授業評価は,学部・大学院ともに全体的によい結果であった。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 「自立と共生」という基本概念と「実践的・体験的授業」という教育の基本方針を堅持し,学生の指導にあたる。
  2. 卒論,修論のテーマや指導にあたっては,学生の希望を優先する。
  3. 指導する大学院生が学会発表できる水準に達するよう指導する。
  4. 今年度担当する卒論生2名,修論生1名が教員へ就職できるよう指導する。

(2)点検・評価

  1. 「自立と共生」という基本概念と「実践的・体験的授業」という教育の基本方針を堅持し,学生の指導にあたった。
  2. 担当ゼミ生として修士課程1名,4年生1名,3年生2名の修士論文及び卒業論文の指導を行った。特に,学生が希望した授業実践的な内容を中心に指導した。
  3. 指導した大学院生が学会発表できる水準に達するよう指導し,全国大会レベルの学会(日本家政学会)にて発表した。また,院生の学術論文作成の指導も行った。
  4. 平成20年度担当した卒論生2名,修論生1名が教員へ就職できるよう指導した。特に,ゼミ生全員が教員採用試験の一次試験に合格した。最終合格は,卒論生1名が滋賀県小,神奈川県小に合格,修論生1名が香川県私立高等学校に合格した。また,卒論生1名が地元鳥取県の小学校講師となった。(指導したゼミ生全員が教員となった。)

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 民間や法人からの外部資金を獲得するため積極的に応募する(少なくとも1つ)。
  2. 科学研究費補助金に申請を行う。
  3. 査読有りの学術論文(少なくとも1報)を投稿する。
  4. 研究成果を学会にて発表する。

(2)点検・評価

  1. 科学技術振興機構(JST)の重点地域研究開発推進プログラム(シーズ発掘試験)に応募した。
  2. 科学研究費補助金の獲得のため応募した。
  3. 査読有りの学術論文を1報投稿した。
  4. 学会発表を2回行った。
  5. 連合大学院(博士課程)の本学当該コース(現在2名)のメンバーであり,本学入学希望の学生に対し一部指導した(平成21年度から入学)。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 学内の各種委員会に出席し,職務を遂行する(知的財産室会議委員会,安全管理委員会等)。加えて,病気等で休まれる先生の代理出席を積極的に行う。
  2. コース会議,部会議を通じて問題点や提案をコース長,部長に行う。

(2)点検・評価

  1. 学内の各種委員会に出席し,職務を遂行した(大学院入試委員会,安全管理委員会,知的財産室会議委員会等)。加えて,病気で休まれる先生の代理出席を積極的に行った。
  2. 本学の中期目標・中期計画策定プロジェクトチームの構成員に加わり,原案の一部を提案した。
  3. コース会議,部会議を通じて問題点や提案をコース長,部長に行った。
  4. 本学大学院入試説明会,学外大学院説明会(大阪),学部オープンキャンパス(模擬授業),センター試験監督等入試業務に従事した
  5. コースのHPの更新を行い,大学院入試情報等を発信した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属小学校教員,附属中学校教員と連携・協力する。
  2. 卒業生,修了生及び徳島県内の家庭科の現職教諭に対する研修会等にて,大学院への入学を呼びかける。
  3. 外国人研究者,留学生の希望者があれば受け入れる。
  4. 教員免許更新制講習(選択領域)の開講に協力する。

(2)点検・評価

  1. 附属小学校教員,附属中学校教員と連携・協力した。特に,附属小学校の依頼により,研究授業の助言者を引き受けた。また,附属中学校での教育実習に協力した(調理実習3回分)。
  2. 卒業生,修了生及び徳島県内の家庭科の現職教諭に対する研修会にて食物分野の研修「簡単な調理実習:ピザ作り」を行い,さらに大学院への入学を呼びかけた。
  3. 教職10年次研修(教科指導研修)を8月に実施した。
  4. 教員免許更新制講習(選択領域)の開講に協力した(H21年度開講)。
  5. 外国人研究者,留学生の希望者はなかったが,受講していた留学生に対し,支援した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 教育面では,全ゼミ生(3名)の卒業・修了研究及び就職支援を行い,全員教員となった。(卒論生1名滋賀県小教諭,修論生1名私立高教諭,卒論生鳥取県小講師)
  2. 研究面では,研究論文投稿(1報)および学会発表(2回)を行った。特に,修論生の学会発表,学術論文作成の指導を行った。
  3. 附属小学校の依頼により,研究授業の助言者を引き受けた。また,附属中学校での教育実習に協力した(調理実習3回分)。
  4. 知的財産室の相談員として協力した。
  5. 本コースの先生が教職キャリア開発支援オフィスの兼任となったため,当該先生の授業科目を一部担当した。
  6. 教養基礎科目「人口と食糧問題」(全学で101名登録)の5回分を担当した。
  7. 本学及び学外入試説明会,学部オープンキャンパス(模擬授業),センター試験監督等入試業務に従事した。
最終更新日:2010年03月15日

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