自己点検・評価報告(国際教育協力コース,教員教育国際協力センター) 小澤大成

報告者 小澤大成

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  途上国の教育協力において,教育の質向上は重要な課題となっている。このためには教員の力量向上が重要であり,校内における授業研究を中心とした研修が大きな役割を果たすと考えられる。本年度は(1)途上国の教員研修における授業研究の受容とその効果について調査を行う。(2)途上国の校内研修を通じ,授業に適用可能な理科教材の開発を行う。(3)学外の研究資金公募に積極的に応募する。

(2)点検・評価

  (1)途上国の教員研修における授業研究の受容とその効果について,平成20年4月および9月に南アフリカ共和国,平成21年3月にウガンダおよびエチオピアにおいて調査を行った。その結果の一部は日本比較教育学会第44回大会で発表した。(2)地学の天文分野および地質分野の教材を開発し,JICAの中東研修および南アフリカ研修において,使用した。(3)平成20年度は,文部科学省の国際協力イニシアティブ,日本学術振興会の二国間交流事業共同研究および基盤研究(C)を申請し,国際協力イニシアティブの申請が採択された。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  担当している学部学生対象授業について(1)授業内容においては小・中学校のカリキュラムと授業内容の関連をつけ,意欲を引き起こす。(2)授業方法については,学生による発表やフレンドシップ事業を取り入れ,実践につなげる体験をさせる。(3)成績評価については出席,レポート,小テスト,発表内容等,多様な評価を行う。

(2)点検・評価

  担当学部学生対象授業において(1)導入段階において小中学校の学習内容をレビューさせる活動を通じ,授業内容との連関をつけ,意欲を引き起こした。(2)授業方法については学生による発表,フレンドシップ事業を取り入れ,実践につなげた。またJICA南ア研修における英語での理科模擬授業に参加させ,学生の立場から見た授業助言をさせることで,異文化に触れさせ授業の多様な見方を促した。(3)成績評価については出席,レポート,小テスト,発表内容等,多様な評価を行った。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 国際教育協力コースにおいては途上国の実態に即し,支援の現場で活用できることに留意し,授業を進める。
  2. 特に岩石・鉱物の理解が深められ,将来の学校現場での実践に結びつくよう授業を進める。

(2)点検・評価

  1. 国際教育協力コースにおいては途上国の実態に即し,支援の現場で活用できることに留意し,授業改善にとって有効な授業研究の手法や教材開発を大学院生が主体となって参加する方法で進めた。
  2. 後期の学部授業において,特に学生の苦手な岩石・鉱物に関し,岩石標本の肉眼での観察や,偏光顕微鏡を用いた岩石薄片の観察を通じた体験的な学習を促すことで理解が深められた。また中学校の理科教科書にある実験をアレンジして取り入れることで将来の学校現場での実践に結びつくよう授業を進めた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 途上国の教員研修における授業研究の受容とその効果について調査を行う。
  2. 途上国の校内研修を通じ,授業に適用可能な理科教材の開発を行う。
  3. 学外の研究資金公募に積極的に応募する

(2)点検・評価

  1. 途上国の教員研修における授業研究の受容とその効果について,平成20年4月および9月に南アフリカ共和国,平成21年3月にウガンダおよびエチオピアにおいて調査を行った。その結果の一部は日本比較教育学会第44回大会で発表した。
  2. 地学の天文分野の教材を開発し,JICAの南アフリカ研修において授業教材として使用した。
  3. 平成20年度は,文部科学省の国際協力イニシアティブ,日本学術振興会の二国間交流事業共同研究および基盤研究(C)を申請し,国際協力イニシアティブの申請が採択された。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  国際教育協力コースおよび教員教育国際協力センターの教員として本学の運営に協力する。

(2)点検・評価

  大学院教務委員会委員および国際協力委員会委員として本学の運営に貢献した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. JICA等の国際協力事業に貢献する。
  2. 講師派遣事業等で,地域社会との連携・交流を積極的に行い,社会に貢献する。

(2)点検・評価

  1. JICAの国際協力事業では中東,南アフリカ,仏語圏アフリカ,エチオピアの各研修に貢献した。
  2. 大学開放推進事業において,専門分野を生かした「吉野川の石ころ観察教室」に参加し,地域社会との連携・交流を積極的に行い,社会に貢献した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  引き続き文部科学省国際協力イニシアティブの活動が採択され,外部資金導入に貢献した。

最終更新日:2010年03月15日

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