自己点検・評価報告(国際教育協力コース,教員教育国際協力センター) 服部勝憲

報告者 服部勝憲

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  1. 大学教員として,研究活動を通して社会に貢献したい思いは強く持っている。このとき,本学の目的を実現するために大学組織人として協働して展開する研究活動と教員のライフワークとして取り組む研究活動との視野・構想から進めていきたい。
  2. 本年度から新しく「国際教育協力コース」が開設される。その目的,内容,方法等について,着実に実践を進めながら,評価・改善を加え,展望が持てる実践研究を展開する。

(2)点検・評価

  1. 本学教員として,広い視野に立って教員の力量向上を図るという視点(開発途上国への教育協力等)からは,積極的に参画できたものといえる。
  2. 「国際教育協力コース」の運営の基盤となる学生定員確保に努めたが,十分な成果は得られなかった。このことについては,出願資格の改訂,JICA長期研修員プロジェクト採択と合わせて今後とも努力したい。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 学生の将来を見据えて,学生が大学で身につけて欲しい内容,方法等を基にして,シラバスや授業形態等の質的改善を図るとともに,学生の自己評価を積極的に取り入れるなど評価方法を改善し,学生の意欲や努力が実践的指導力の向上につながるようにする。
  2. これまでの研修受入,調査研究,専門家派遣等の本学国際教育協力の展開を評価しながら,より組織的・重点的な取り組みになるよう活動内容・方法の改善を図る。

(2)点検・評価

  1. 数学コースの授業では,テキスト等内容の工夫とともに,模擬授業の形態を積極的に取り入れるなどにより,学生は積極的に授業に参加した。このことは学生の授業評価結果にも表れている。
  2. これまでの研修受入等には新たな評価の観点を取り入れ改善するとともに,国際教育協力コースの授業の国際教育協力演習では,パラオ国での現地実習が実現できた。この実習では,院生の意欲・能力を十分に引き出すとともに,現地関係者から高い評価を得ることができた。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 教員が担当している授業やセンターの企画・運営する活動において,その展開方法を工夫・改善し,そのねらいが達成できるよう努める。
  2. 教員が授業を通して関わっている学生はもとより,諸外国からの留学生(学部生,大学院生,教員研修留学生,及び研究生等)が,充実感を持って学習・研究ができ,健康その他生活上の問題について相談できる体勢づくりに寄与する。

(2)点検・評価

  1. センターの企画・運営したフォーラム等に国際教育協力コースの学生はもとより,多くの留学生,高校生の参加があり,国際理解が進展した。
  2. 教員が授業等を通して関わっている国内外の学生の交流促進を奨励し,生活,言語等で相互に助け合う場面がよく見受けられた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 教員が担当し,或いは関わっている事業に関連する領域,国際協力イニシアティブ・教育協力拠点形成事業等に係る研究を積極的に展開し,その成果を公表する。
  2. 教員教育国際協力センターの活動報告書,同センターの編集する研究紀要等を発行し,成果と課題を公表する。
  3. 同センターの活動等を通して収集したデータや記録等を編集し,国際教育協力の場でも活用できるハンズオン素材・教材を開発・提案する。

(2)点検・評価

  1. 文部科学省「国際協力イニシアティブ・教育協力拠点形成事業」 については,成果の公表とともに,青年海外協力隊,現職教員特別研修の場で報告した。
  2. 教員教育国際協力センターの活動報告書(平成20年度)を取りまとめ,年度末には外部委員による事業評価会議を実施し,評価と意見をいただいた。平成21年度初めには,学内委員の意見も総合して評価結果を取りまとめる予定である。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 大学各種委員会に積極的に参画し,大学運営の活性化に役立つことができるようにする。
  2. 教員教育国際協力センターの運営については,学内外の関係部局・機関との連携を密にし,活動内容・方法の充実を図る。
  3. 教員教育国際協力センターの研究・展開分野について柔軟にとらえるとともに,国際協力要請の状況を検討し,他分野の展開も視野入れて研究・提案する。

(2)点検・評価

  1. 学術研究推進委員会における活動や就職委員会における教職ガイダンス等の実施に参画してきた。
  2. 教員教育国際協力センターの運営については,学内外の関係部局・機関との連携のもとで実施することができた。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 本学の国際協力は附属学校(園)・地域社会の支援・協力が欠かせないものであり,またその成果は附属学校(園)・地域社会に活かされるものである。その意味でも附属学校(園)等の過重にならないよう配慮しながら連携・国際教育協力の場づくりに努める。
  2. 国際教育の開発研究には,教育行政,学校等関係機関の支援・協力が必須である。そのために普段から関係諸機関・団体との信頼関係の醸成に努め,協力関係づくりを進める。

(2)点検・評価

  本学の実施する国際協力に関する事業は,附属学校(園)・地域社会との積極的な連携・協力のもとで実施してきた。またフォーラム等では,国際協力経験の学生,地域への還元を視野に実施できた。今後さらに評価に基づいて,より望ましい事業展開に努めたい。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  大学の使命である教育,研究,社会貢献の立場からも,国際化,国際教育の視野は重要性が増大している。その意味で,国際教育協力コース,教員教育国際協力センターに所属しての日々の営為の重要さを痛感している。またこうした営為の積み重ねが「本学の国際化,国際教育」の基盤づくりに貢献しているとの思いのもとに努力したい。

最終更新日:2010年03月15日

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