自己点検・評価報告書(生活・健康系コース(家庭)) 鳥井葉子

報告者 鳥井葉子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  研究活動は,現代の生活の変化および子どもに対応した学習内容・方法を検討し,その成果を教育現場の教員の支援に役立つように進めたいと構想している。
  本年度は,社会的要請を背景に新学習指導要領において重点を置かれることになった消費者教育に関する学習開発を行なうことを目標とする。
  前半期に中学校の消費者教材を開発し,後半期に開発した教材を発表し教育関係者からの意見を得て改善し,教育現場における消費者教育支援教材とする計画である。

(2)点検・評価

  現代の生活の変化および子どもに対応した学習内容・方法については,大学院生との協働により,日本家庭科教育学会四国地区会学会誌「家庭科教育実践研究誌」第8号,および「鳴門教育大学研究紀要」第24巻にまとめることができた。
  新学習指導要領において重点を置かれるようになった消費者教育の小・中・高等学校の達成目標・系統的学習内容の構想については日本消費者教育学会発表で発表し,中学校の消費者教材開発を試作したが,完成までには至らなかった。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 教育実践コア科目ⅠⅡⅢ(家庭科)の全てが実施された昨年度を振り返り,教科教育実践Ⅲ(家庭科)において新たに調理実習に関する模擬授業の設計・実践の内容を加えて充実させ,家庭科に求められる教育実践力育成の充実をはかる。
  2. 授業方法では,学生自らが教育実践力を高めていく学習姿勢を培うために,課題追求および討議を中心に据える。
  3. 成績評価では,評価の観点と教育実践力との関係を明確に示して成績評価を行なう。

(2)点検・評価

  1. 教科教育実践Ⅲ(家庭科)において新たに調理実習に関する模擬授業の設計・実践の内容を加えて,家庭科の授業実践力育成の充実に資することができた。
  2. 教科教育実践Ⅲ(家庭科)では,学生自らが教育実践力を高めていく学習姿勢を培うために,今年度は新たに作業課題として,家庭科授業実践に不可欠な「段階標本」「示範」および「板書」「発問」を設定し,マイクロティーチングにより追求し,その後討議を実施した。
  3. 「初等家庭科教育論」において評価の観点を明示した上で,授業終了時に提出させたミニ学習指導案(授業のストーリー)の添削・返却を積み重ねて,学生の教育実践力を高めることに努め,成績評価を行った。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

学生の進路,悩みの相談に随時応じるとともに,就職支援を行なう。

(2)点検・評価

  今年度は卒業・修了時のゼミ生がいなかったため就職支援はしなかったが,学生の進路・悩みの相談に応じて,微力ながら助言を行った。

2-2.研究

(1)目標・計画

家庭科教育・消費者教育に関する研究を発表し,学会誌へ投稿する。

(2)点検・評価

  大学院生と協働して,消費者教育に関する研究を日本消費者教育学会中国四国支部会および日本消費者教育学会全国大会で発表し,家庭科教育に関する研究を日本家庭科教育学会四国地区会学会誌「家庭科教育実践研究誌」第8号に投稿し掲載された。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  部・コースの協議にもとづいた学内委員の任を受け,大学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

  センター運営委員,広報情報委員の仕事を担った。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  教員に対して家庭科教育・消費者教育の学習内容・方法に関する研修や支援を行なう。

(2)点検・評価

  石川県の小・中・高等学校家庭科教員,福井県の中学校家庭科教員,鳥取県の中・高等学校家庭科教員対象の研修講座講師として,家庭科教育・消費者教育の学習内容・方法に関する研修を行った。
  附属小学校教育研究会で助言を行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  広報情報委員会のもとに置かれた広報サポートワーキングの主査を務め,「広報サポートワーキング報告書」を広報情報委員長に提出した。
  学長裁量経費を得て,「地域連携を目的とした現職教員研修事業」の代表者として,家庭科の現職教員対象のメーリングリストおよび研修会を計画し,家庭コース教員全員と協働して12月25日に家庭科教育支援ネットワーク研修会を開催し,家庭科教育実践を支援する内容のメールの発信がスムーズに進むように努めた。

最終更新日:2010年03月12日

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