自己点検・評価報告書(自然系コース(数学)) 齋藤昇

報告者 齋藤昇

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  1. 全国学会誌に1編以上,その他紀要等に1~2編投稿する。
  2. 海外研究者と共同研究を行う。
  3. 学校現場の教育実践に役立つ研究を行う。

(2)点検・評価

  1. 外国雑誌に1編,紀要等に8編掲載した。国際学会発表等は4件,国内学会発表は14件行った。また,日タイ数学教育セミナーで「発散的思考の活性化法」を,タイのコンケン大学で開催されたAPEC国際会議では「数学的コミュニケーション能力の活性化法」について招待講演を行った。
  2. タイのコンケン大学マイトレー准教授,韓国の釜山大学校金富允教授と「創造性の育成法に関する共同研究」を行った。研究成果は,現在,著書(英語)として出版するために執筆中である。また,著書「山登り式学習法入門」については,韓国語への翻訳がほぼ終わり,韓国での出版を進めている。
  3. 公立小・中学校と連携し,教師の授業実践力を向上するための尺度開発を行った。その成果は,教育現場にフィードバックするとともに,学会で発表を行った。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 学校現場の教育実践とのかかわりを重視した授業内容とする。
  2. 学生の発表・討議をできるだけ多く取り入れた学生参加型の授業方法とする。
  3. 年度当初,学生に評価基準・到達目標を明示するとともに,定期試験の成績のみでなく,授業態度,発表,レポート等の日々の学習活動を反映した評価を行う。

(2)点検・評価

  1. 学部及び大学院の授業では,小・中学校の教育実践データを用いて,理論と実践を結びつけ,授業実践力を高めることを目標として授業を行った。 学生からは,実践に役立つ授業であったという反応を得た。
  2. 担当するすべての授業科目について,指導内容を精選し,毎授業時間の1/3~1/2時間を学生の主体的な発表に当て,知識創造型の授業を行った。多くの学生が積極的に発表するようになった。
  3. 年度当初,シラバスにしたがって,学生に学習内容・評価基準を説明するとともに,定期試験の成績に加えて,毎時間の学習態度・発表等を評価に反映した。評価の方法については,学生と年度当初及び期末試験前に2回わたり共通理解を得た。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生が主体的に授業に参加できるように発表・討論形式等を授業に取り入れる。
  2. 授業においては,理論的な面のみでなく,具体的な教育実践例を取り入れ,学生の理解が深まるようにする。
  3. 学生の授業内容に関する質問,進路相談等に随時応じ,学生の個性伸長を図る。
  4. ゼミ生が教員採用試験に合格できるように指導・助言を行う。

(2)点検・評価

  1. 学生全員に対して,順番に発表の機会を与える等,学生参加型かつ知識創造型の授業を中心に行った。
  2. 授業においては,理論と学校現場における具体的な実践例を結びつけ,学生の関心や理解が深まるようにした。
  3. 学生の授業に関する質問を随時受けるとともに,学生がやる気を出すように助言・指導を行った。
  4. ゼミナール生が,教員採用試験に合格できるように随時指導・助言を行うとともに,学習計画の立て方,面接の方法等を指導した。数学教育分野のゼミナール生5名のうち3名が教員採用試験に合格した。残りの2名のうち1名は,大学院へ進学した。他の1名は,進学塾(東京都)関係の企業に就職した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 従来からの研究テーマ「創造性の育成法に関する研究」をまとめ,全国学会誌に投稿する。
  2. 海外研究者と共同研究を行う。
  3. 公立小・中学校と学習指導法に関する共同研究を行う。
  4. 学外の研究助成の公募に積極的に応募し,学外資金を獲得する。

(2)点検・評価

  1. 外国雑誌に1編,紀要等に8編掲載した。国際学会発表等は4件,国内学会発表は14件行った。また,日タイ数学教育セミナーで「発散的思考の活性化法」を,タイのコンケン大学で開催されたAPEC国際会議では「数学的コミュニケーション能力の活性化法」について招待講演を行った。
  2. タイのコンケン大学マイトレー准教授,韓国の釜山大学校金富允教授と「創造性の育成法に関する共同研究」を行った。研究成果は,現在,著書(英語)として出版するために執筆中である。また,著書「山登り式学習法入門」については,韓国語への翻訳がほぼ終わり,韓国での出版を進めている。
  3. 公立小・中学校と連携し,教師の授業実践力を向上するための尺度開発を行った。その成果は,教育現場にフィードバックするとともに,学会で発表を行った。
  4. 新規に科学研究費補助金基盤研究(B)の交付(平成20年度分559万円)を受けた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 自然系・生活系教育部長として,本学の運営に貢献する。
  2. 大学院の定員充足に向け,各種研究会等を利用して,本学受験を働きかける。

(2)点検・評価

  1. 自然系・生活系教育部長として,教育部の教員の意見を円滑にまとめ,大学の発展に寄与できるように努力した。
  2. 岡山理科大学への訪問や他の私立大学への訪問を通して大学院の定員充足に努力した。その結果,県外の公立学校から1名,2私立大学から2名の受験生を確保した。また,4年次生のクラス担任として,教員採用試験合格者(5名)以外の学生6名に受験を促し確保した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属小学校教員と連携し,算数教育分野の共同研究を進める。(附属学校との連携)
  2. 徳島県教育委員会,公立学校等の連携を積極的に行い,社会に貢献する。(社会との連携)
  3. 昨年度に引き続き,JICAの国際教育協力事業に貢献する。(国際交流)

(2)点検・評価

  1. 附属小学校教員と算数の学習指導法について共同研究を行うとともに,指導・助言を行った。(附属小学校との連携)
  2. 「徳島県公立高等学校等入学者選抜制度改善検討委員会委員長」及び「徳島県立城ノ内中・高等学校学校評議員」として,徳島県の公立高等学校の入学者選抜制度の改善及び城ノ内中・高等学校の学校改善に従事した。(社会との連携)
  3. 国際教育協力においては,大洋州から9名,中東から5名,南アフリカから5名の数学研修員 受け入れ指導を行った。(国際交流等)

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 8月及び12月にタイのコンケン大学及びラオス教育省を訪問し,海外分校設置の可能性について研究打ち合わせを行った。
  2. JICA本部から平成22年から実施予定のラオスの新規事業について協力依頼があった(国際教育協力)。
  3. 自然・生活系教育部の円滑な運営及び教育部の大学運営への積極的な協力体制を確立するように努力した。
  4. 大学院の定員充足に向け,他大学教員への働きかけ等によりこれまでにない多くの受験生を確保した(自然系コース(数学)全員が協力し,本年度18名+1名(留学生)の受験生を確保(定員は,数学・理科で20名)。
最終更新日:2010年03月12日

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