自己点検・評価報告書(幼年発達支援コース) 塩路晶子

報告者 塩路晶子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

アメリカ進歩主義教育に関する歴史的研究をさらに進める予定である。今年度は,海外における一次資料調査とその整理を中心に行う予定である。

(2)点検・評価

平成20年6月7日に2008年度世界新教育学会World Education Fellowship国際教育フォーラム(武庫川女子大学)にて,「20世紀初頭ハワイにおける進歩主義教育についての一考察 -ハナハウオリ・スクールの教育(保育)内容を手がかりに-」を発表した。
また,平成20年9月15日~21日まで,アメリカが州国ハワイ州にて,進歩主義教育についての一次資料の調査・収集を行った。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画
  • 授業においては学生の関心や意欲を引き出すため,具体物や視聴覚教材等を用いる。さらに基礎学力を高めるために,さまざまな文献を授業の中で提示し,読み取る力をつけたい。
  • 授業の理解度をはかるために,授業ごとにコメントカードを提出させる予定である。
  • 成績評価は,コメントカード,授業中の提出課題,期末レポート(試験)等を総合的に評価する予定である。
(2)点検・評価
  • 大学院・学部の授業において具体物や視聴覚教材,論文文献等を提示し,学生が基礎知識に基づいた実践的指導力を培うことができるように配慮した。
  • 学部授業「保育内容(環境)」においては,コメントカードを個々の学生のポートフォリオ・ノートとして作成し,授業において出した課題についてのコメントを記載し,積み重ねることをとおして,学生の学びのプロセスを認識してもらうように努めた。このノートを学生の手元に残しておくことは,期末レポート時にも役立ったと確信している。
  • 成績評価は,コメントカード,授業中の提出課題,期末レポート(試験)等を総合的に評価し,授業の課題への取り組む態度はもちろんだが,「思考し記述する力」を評価している。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

授業においては,学生の興味関心を引き出す工夫を行い,文献を読む力や課題意識を持たせるよう努める。
院生の修士論文指導においては,院生の主体的な研究計画に沿う形で,適切な指導助言を行う。
学生生活支援においては,学部3年生(幼児教育専修)の担任として,学生の充実した学生生活を支援する。

(2)点検・評価
  • 授業においては上記の通りである。
  • 院生の修士論文指導においては,院生の主体的な研究計画を尊重しつつ,適宜指導を行った。
  • 学生生活支援としては,学部3年生(幼児教育専修)の担任として,合宿研修に引率するとともに,学生の充実した学生生活を支援した。また,就職支援のために,独自に作文指導,実技指導等を行うと共に,就職支援室が行う模擬授業の面接官もつとめた。

2-2.研究

(1)目標・計画

アメリカ進歩主義教育に関する研究を海外における一次文献調査を中心に,さらに進める予定である。

(2)点検・評価

上記の通り,平成20年6月7日に2008年度世界新教育学会World Education Fellowship国際教育フォーラム(武庫川女子大学)にて,学会発表を行った。また,平成20年9月15日~21日まで,アメリカが州国ハワイ州にて,進歩主義教育についての一次資料の調査・収集を行った。
さらに,教育研究支援プロジェクト「自然プロジェクトにおける『幼児教育実践力尺度』の有効性に関する研究」(代表者;橋川喜美代教授)が採択され,附属幼稚園と共に研究を行った。
科学研究費助成金(若手B)に応募したが採択されなかった。昨年度から継続している科研の研究課題(代表者;山下一夫教授)に分担者として参加している。
また,平成20年度財団法人e-とくしま推進財団調査・研究事業に分担者として応募したが,採択されなかった。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

就職支援委員会委員,図書館運営委員会委員,実地教育専門部会委員を担当する予定である。

(2)点検・評価

予定とは違い,学部入試委員会委員を担当している。特に,平成20年8月8日には,徳島県立海部高等学校において開催された入試説明会に出席し,高校生に対して学部入試の説明を行った。
また,委員としてではないが,就職支援室が開催する模擬授業に面接官として参与した。
さらに,中期目標・中期計画策定PT(自己点検・評価・情報公開チーム)委員をつとめた。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

附属幼稚園の園内研究会等に積極的に参加し,共に研究開発に努める。(附属学校)
鳴門市幼児教育支援センター運営委員として,また保育カウンセラーとして子育て巡回相談等にあたる予定である。(社会)

(2)点検・評価

附属幼稚園の園内研究会に積極的に参加し,共同研究を行うとともに,附属幼稚園の研究紀要に執筆した。
また,平成20年9月5日に,附属幼稚園の教育講演会において,「幼児期における子どもの遊び」と題して講演を行った。(附属学校)
さらに,平成20年12月11日に,附属中学校のLFTにおいて,「異文化に生きる子どもたち」と題して講義した。(附属学校)
鳴門市の「幼児教育の改善・充実調査研究事業運営委員会委員」として会議に出席し,また同保育カウンセラーとして,鳴門市内幼稚園において子育て相談・保育研修を行った。(月1回程度)(社会)
また,鳴門市特別支援地域連携の一環として,個別の指導計画にかかわるケース会議において講師をつとめた。(社会)
さらに平成20年8月2日に,公開講座「保育者を取り巻く新たな課題への対応-保護者へのかかわりと,パソコンを用いた新しい教材への取り組み-」を開催した。(社会)

3.本学への総合的貢献(特記事項)

就職支援のために,独自に作文指導,実技指導等を行うと共に,就職支援室が行う模擬授業の面接官もつとめ,学生の教員採用の就職率向上に貢献した。

 

最終更新日:2010年02月15日

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