自己点検・評価報告(教員養成特別コース) 豊成哲

報告者 豊成哲

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画
  1. 教職大学院の実務家教員として,現場で必要とされている教師の力量形成について,理論と実践の統合を図るための研究を行う。
  2. 鳴門市の小学校と連携を密にし,自らが授業を行ったり,現場が抱えている問題に積極的に関わったりすることによって, 生きた研究となるように努める。
  3. 音楽科教育学を基盤としながら,小学校教師として必要不可欠である学級経営力,生徒指導力,協働力の研究を意欲的に行う。
(2)点検・評価
  1. 教職大学院の実務家教員として,本年度で2年目を迎えたが,現場で必要とされている教師の力量形成について,研究者教員と連携しながら,理論と実践の統合を図ることができるように研究活動を行った。
  2. 鳴門市第一小学校,林崎小学校,撫養小学校を中心に,自らが授業を行ったり,ティームティーチングを行ったりすることによって,現場が抱えている問題に積極的に関わることができた。
  3. 小学校教師として不可欠である学級経営力,生徒指導力,協働力について,自らの専門分野である音楽科教育学を基盤としながら,10年経験者研修開発プログラムの研究メンバーとして,徳島県総合教育センターの先生方とともに研究を深めることができた。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画
  1. 教職大学院の講義において,教材研究の基礎理論や学習理論を理解し,実際の授業で臨機に応用することができるような授業内容を工夫する。
  2. 講義内容を一方的に伝達するのではなく,対話や討議を取り入れられるように工夫する。
  3. レポートの他,講義時間内での学生たちの学びの姿からも成績評価ができるようにする。
(2)点検・評価
  1. 「教員の在り方に関する実践と課題」,「授業に関わる実践的研究」,「授業熟達実地演習」の授業において教材研究の基礎理論,学習理論を学生たちが理解しやすいように,常に実際の授業場面を想定し,授業内容の工夫を行った。
  2. 講義形式にならないように,演習をとり入れたり,学生同士の話し合いの場を設けたりして工夫を行った。
  3. 学生たちの理解度を把握するために,レポートや講義時間内での学びの姿から成績評価ができるように工夫した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画
  1. 学生の相談への対応がスムーズに行えるように,e mailを活用する。
  2. 講義時間内に限らず,学生の質問や相談にいつでも気軽に応じることができるように努める。
  3. 本学で行われる模擬授業に積極的に関わるようにする。
(2)点検・評価
  1. メーリングリスト等を活用し,学生の指導がスムーズに行えるようにした。
  2. 授業後を利用し,学生からの質問にていねいに答えることができた。
  3. 本学で行われた個人面接,集団面接,模擬授業等に積極的に関わることができた。

2-2.研究

(1)目標・計画
  1. 学校教育における教育課程開発や授業開発に関する研究を積極的に行う。
  2. 教育実践力の向上をめざす学生たちのための評価のあり方を検討する。
  3. 音楽科の授業理論と実践に関する研究を進め,学会等に参加する。
  4. 遠隔授業観察システムを活用した教師教育の可能性を検討する。
(2)点検・評価
  1. 附属小学校,鳴門市第一小学校,林崎小学校,撫養小学校を中心に,授業開発等に関する研究を積極的に行った。
  2. 「10年経験者研修開発プログラム開発ワーキンググループ」のメンバーとして,徳島県総合教育センターと連携をとりながら,スタンダード,評価基準の作成をした。
  3. 音楽科の授業理論と実践に関する研究を進めるために,学会発表を行ったり,現場での授業観察等に進んで参加したりした。
  4. 「授業熟達演習」の授業において,遠隔授業観察システムを活用し,学生に生きた情報を提供することができた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画
  部会議,教職大学院設置準備室会議等での運営に参画し,その任務内容を推進する。
(2)点検・評価
  部会議においては,出張で出席できないことが2回あったが,あとはすべて参加することができた。本年度は本学での勤務が2年目ということもあり,学内の組織をより理解するために,進んで参加することができた。特に教職大学院のコース会議においては,教員養成特別コースの授業内容の検討,広報活動等に意欲的に取り組み,任務内容の推進にあたった。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画
  1. 附属小・中学校の研究活動に参画し,事前研究会や研究大会に積極的に参加する。
  2. 教育研修,教育事業の企画・運営を進んで行う。
  3. 鳴門市の小学校を中心とした教育支援活動を積極的に行う。
(2)点検・評価
  1. 夏期休業日等を利用し,附属小学校・中学校の研究活動に進んで参加した。特に附属小学校では,計8回にわたる合唱部の指導を行い,NHK合唱コンクール徳島県大会金賞,四国大会優良賞獲得に貢献した。
  2. 県内にとどまらず,岩国市音楽部会,北海道教育大学等と連携をとり,教育研修,教育事業の企画・運営を進んで行った。
  3. 鳴門市第一小学校,林崎小学校,撫養小学校,里浦小学校で合唱指導,総合的な学習において,年間を通して教育支援活動を意欲的に行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  本年度は,本学へ赴任して2年目を迎えた。教職大学院の実務家教員として,鳴門市の小学校との連携を深めることができるように,可能な限り,現場へ足を運ぶようにした。そして,自らが授業を行ったり,音楽の研究大会に向けて,ティームティーチングを実施したりして,現場と良好な関係を築くことができた。特に教員養成特別コースの院生たちがお世話になっている実習校においては,年間を通して高学年の音楽の指導にあたった。また,教育支援アドバイザー制度の講師として,計10回(前期5回,後期5回)小・中学生,現場の先生方と音楽授業,総合的な学習等,深い交流をもつことができ,大学と現場の連携を密にすることの大切さを実感した。演奏活動においては,「全日本第九を歌う会」,「鳴門市第九を歌う会」,「みよし第九を歌う会」,「阿南第九を歌う会」の特別合唱指揮者として,第九を歌う会のメンバーと合唱を通してとても素敵な分かち合いができた。指揮活動の他に,本年度はテノールのソリストとして2度のリサイタルの他,阿南市人権フェスティバルでのテノールソロ等,地域への貢献ができたことも大変嬉しく思っている。今後も現場の小・中学校,教育委員会等と連携を深め,本学の発展のために,微力ではあるが自分にできることを精一杯やっていこうと思っている。
最終更新日:2010年02月17日

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