自己点検・評価報告書(学校臨床実践コース) 佐藤亨

報告者 佐藤亨

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  • 非行少年の暴力に関する意識について,1988年と2004年とでどのように変化したのかを明らかにするためにデータの分析を進めている。平成20年度中に学会誌等に発表できるように作業を進める。
  • これまでに,窃盗少年,性犯,放火の心理についてまとめて発表しており,平成20年度は女子非行についてまとめて,本学紀要等に発表する。

(2)点検・評価

  • データの分析作業は進めることができたが,投稿するまでには至らなかった。
  • 女子非行について,十分にまとめきることができず,投稿するには至らなかった。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  • 平成20年度から始まる高度学校教育実践専攻学校臨床実践コースの担当となることから,教員が児童・生徒の問題行動や不適応状態についての理解が深まるような授業実践を行う。
  • 関係機関への見学や実習を通して,関係機関との連携のあり方について具体的,現実的に学んでいけるような授業計画を立案する。

(2)点検・評価

  • 高度学校教育実践専攻の教員として,「子どもの内面理解に関する実践と課題」の授業において,非行を中心として具体的,実践的な子ども理解が深まるような授業を実施した。
  • 「外部機関との連携に関する実際と課題」の授業において,様々な関係機関への見学を実施し,その事前準備や事後の討論を通して,学校の教員として関係機関との連携を図る際の留意点や適切な連携のあり方について,理解を深めることができるような授業計画を立案し,実践した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  • 高度学校教育実践専攻の担当となることから,教員の実践力を高めるために,架空の事例に関する討議及び講義を通して,児童生徒の問題行動を理解する視点を深める。
  • 関係機関への見学や実習を通して,他機関との連携を具体的・現実的に学んでいけるような授業計画を立案する。
  • 臨床心理士養成コース兼任教員として引き続き公務員試験対策講座を開講する。

(2)点検・評価

  • 高度学校教育実践専攻の教員として,非行に関わる機関や非行を理解する視点に関する講義を行い,それに基づいて架空の非行事例に関する討議を実施し,児童生徒の問題行動を理解する視点を深めさせるような授業を実践した。
  • 児童相談所,適応指導教室,児童自立支援施設,家庭裁判所などの見学を通して,関係機関との連携について具体的・現実的に学ぶことができるように授業を実践した。
  • 臨床心理士養成コースの大学院生に対して,公務員試験対策講座を実施した。その結果,受講生の中で,3名が法務教官採用試験に,1名が大阪市職員に合格した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 「非行少年の暴力に関する意識について」の研究を完成させ,平成20年度中に学会誌等に投稿する。
  • 女子少年の非行の心理についてまとめ,本学紀要等何らかの形で発表する。

(2)点検・評価

  • 「非行少年の暴力に関する意識について」は,データの分析を進めたが,投稿するまでには至らなかった。
  • 女子非行の心理についても,事例の検討などを進めたが,投稿までには至らなかった。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  • 高度学校教育実践専攻の担当教員となったことから,新しい専攻の立ち上げに努力する。
  • 学生支援委員会委員の2年間の任期が終わるが,引き続き何らかの委員として大学運営に関わる。

(2)点検・評価

  • 高度学校教育実践専攻において,会計関係の担当教員として,専攻全体の運営に関わった。
  • 附属図書館運営委員会委員として,大学の運営に関わった。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  • 引き続き徳島学院,徳島刑務所,徳島保護観察所などで,非行少年等の処遇に関わる。
  • 社会人権教育指導員として,「刑を終えて出所した人たち」の人権に配慮することの大切さについて,啓発活動に取り組む。

(2)点検・評価

  • 徳島学院におけるボランティア,徳島刑務所における篤志面接委員,神戸保護観察所の性犯処遇アドバイザースタッフなどで,非行少年等の処遇に関わり,社会への貢献を行なった。
  • 徳島県教育委員会の人権教育指導員,徳島県立人権教育啓発推進センターの人権問題講師団講師として,「刑を終えて出所した人たち」の人権に関する講演を行い,人権問題の啓発に取り組んだ。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 平成20年度から始まった高度学校教育実践専攻の専任教員として,実習の事前準備で何度も学校に足を運び,外部機関との連携における授業においても,見学先の関係機関と連絡を密に取り合って,新しい専攻の立ち上げに鋭意努力した。
  • 臨床心理士養成コースの公務員試験対策講座において,平成20年度も受講生の中から複数名の合格者を出すことができた。
最終更新日:2010年03月29日

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