自己点検・評価報告書(人間形成コース) 三宮真智子

報告者 三宮真智子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

学外に対する発信活動を積極的に行う。以下の計画を進める。

  1. 北大路書房「メタ認知:学習力を支える高次認知機能」(三宮真智子編著)の編集作業を進め,公刊する。
  2. 学文社「教育心理学」(三宮真智子編著)の執筆・編集作業を進める。
  3. ミネルヴァ書房「認知心理学」(仲真紀子編著)の分担執筆を行う。
(2)点検・評価

すべて完了した。
北大路書房「メタ認知:学習力を支える高次認知機能」(三宮真智子編著)は,すでに公刊済みである。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画
  1. 授業内容:「思考支援の認知心理学研究・同演習」において,教育場面をはじめとする日常生活に応用のきく思考力・判断力を育てるための内容を増やす。
  2. 授業方法:理論や研究の紹介にとどまらず,現実的な思考・判断に関わる問題を取り上げ,検討する時間を増やす。
  3. 成績評価:積極的な発表・質問や思考の深まりを重視した評価法を心がける。
(2)点検・評価

すべて実現した。
本年度は旧カリであったため,受講者数も多くはなく,授業がたいへん進めやすかった。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画
  1. 学生のコミュニケーション省察力を高めるために,各自のコミュニケーションスタイルに対するメタ認知活動を授業に取り入れる。
  2. 学生の説明力を高めるために,具体的な説明活動を授業に取り入れる。
  3. 日常場面への学習の転移を促すために,学習した内容についての事例産出法を活用したグループ学習を行う。
(2)点検・評価

すべて実施した。
なお,学生の説明力を高めるために取り入れた手法は,「説明に対するメタ認知能力を高めるための『不完全な説明』教材導入の試み」と題する論文にまとめ,高度情報研究教育センター紀要である情報教育ジャーナル第6号に発表した。

2-2.研究

(1)目標・計画

科学研究費補助金(基盤C)の課題「人間の情報処理への科学的探究心を育てるコミュニケーション学習プログラムの開発」(代表:三宮真智子)について,今年度は最終年度にあたるため,以下の作業を行う。

  1. コミュニケーションの知識・スキルを体系化する
  2. これまでに収集したミスコミュニケーション事例を整理し,ミスコミュニケーション事例のデータベースを作成する
  3. コミュニケーションの科学的探究プログラムを開発する
(2)点検・評価

すべて実施した。
また,今回の成果を踏まえて新たに応募した研究計画が採択され,新たに科学研究費補助金(基盤C)をH21年度から受けることが決定した。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

評価委員会研究評価部会の委員として,研究評価システムの改善に向けて検討・評価を行う。

(2)点検・評価

評価委員会研究評価部会において意見を述べ,また報告書の分担執筆を行った。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画
  1. 本学修了生である公立学校教員と連携し,コミュニケーションに関する授業開発を継続して行う。(修了生との連携・バックアップ)
  2. 教育工学会理事,顕彰委員長として,また,日本心理学会常任編集委員として,他の役員と連携しながら広く後進の支援・育成に努める。(社会連携)
  3. 松下教育研究財団評議員として財団と連携しながら,日本における教育研究のあり方,その支援法について検討する。(社会連携)
  4. ミキハウス子育て総研と連携しながら,子育て支援を行う。(社会連携)
(2)点検・評価

すべて実施した。
なお,松下教育研究財団はパナソニック教育財団と改名し,継続して評議員を務めるよう依頼された。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

International Conference of Web-Based Education(3月)において,共同発表した論文 Development and trial of web-based mobile contents for logical thinking by teaching students “how to think” が Best Paper Award を受賞した。

 

最終更新日:2010年02月15日

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