自己点検・評価報告書 (自然系(数学)教育講座) 齋藤昇

報告者 齋藤昇

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  1. 指導内容を精選し重点化するとともに,学生の家庭学習を促し,発表・討論等を取り入れた学生参加型の授業を行う。
  2. 年度当初,学生に学習内容・評価基準を明示し,定期試験の成績のみでなく,日々の授業参加態度,発表等の学習活動を総合的に評価する。

(2)点検・評価

  1. 担当するすべての授業科目について,指導内容の重点化を行うとともに,毎授業時間の1/3~1/2時間を学生の主体的な発表に当て学生参加型の授業を行った。
  2. 年度当初,シラバスにしたがって,学生に学習内容・評価基準を説明するとともに,定期試験の成績のみでなく,日々の学習態度・発表等を評価に反映した。評価の方法については,学生と年度当初に共通理解を得た。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  1. 数学分野の学生が教員採用試験に合格できるように,授業やゼミナール等を通じて採用試験についての助言を行う。(就職指導)
  2. 徳島県教育委員会,徳島県立総合教育センター,公立小・中学校,地域社会等と連携し,地域の活性化に貢献する。(地域貢献)
  3. 今年度も,引き続き,文部科学省,JICA本部・四国支部,学内研修員担当教員等と研究打ち合わせを行い,国際教育協力に積極的に貢献する。(国際協力)

(2)点検・評価

  1. 実地教育XI(学部3年)及びゼミナール生に対して,教員採用試験における面接,小論文の書き方,教員採用試験に向けての学習方法等を定期的に助言を行った。ゼミナール生の教員採用試験の合格率は,第1次合格者が100%(2名),第2次合格者が50%(1名)であった。
  2. 徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センター職員,公立小・中学校教員と「教師の授業力向上に関する研究」を共同で行った。研究打ち合わせ及び調査等を4~5回行う中で,教師の授業力向上に関する因子を抽出した。この研究は,教師の授業力向上方法として成果が期待されている。
  3. 国際協力機構本部・四国支部の協力により,新規にエチオピア,大洋州からの教員研修員受入れ委託業務を受けることができた。また,ラオス及び大洋州からの研修員の受入れ指導,JICA短期専門家としてのラオス派遣等に協力した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生が主体的に授業に参加できるように発表・討論形式等を授業に取り入れる。
  2. 授業においては,理論的な面のみでなく,具体的な実践例を取り入れ,学生の理解が深まるようにする。
  3. 学生の授業内容に関する質問,進路相談等に随時応じ,学生の個性伸長を図る。
  4. ゼミナール生が教員採用試験に合格できるように指導・助言を行う。

(2)点検・評価

  1. 学生全員に対して,順番に発表の機会を与える等,学生参加型の授業を中心に行った。
  2. 授業においては,理論と学校現場における具体的な実践例を結びつけ,学生の関心や理解が深まるようにした。
  3. 学生の授業に関する質問を随時受けるとともに,学生がやる気を出すように助言・指導を行った。
  4. ゼミナール生が,教員採用試験に合格できるように随時指導・助言を行うとともに,学習計画の立て方等を指導した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 従来からの研究テーマ「創造性の育成法に関する研究」をまとめ,全国学会誌に2編投稿する。
  2. 海外研究者との共同研究を行い,成果を公表する。
  3. 公立小・中学校と学習指導法に関する共同研究を行い,成果を公表する。
  4. 学内外の研究助成の公募に積極的に応募し,学外資金の調達を行う。

(2)点検・評価

  1. 全国学会誌に論文3編,著書1編,センター研究紀要に1編掲載した。学会発表は4件行った。また,韓国の5大学で「創造性の育成方法」に関する招待講演を行った。
  2. タイのコンケン大学マイトレー教授,韓国の釜山大学校金富允教授と創造性の育成法に関する共同研究を行った。研究成果は,現在,著書(英語)として出版するため執筆中である。
  3. 公立小・中学校と連携し,「教師の授業力向上に関する研究」を共同で行った。その成果は,現在整理中である。
  4. 科学研究費補助金基盤研究(B)に応募し,468万円の交付を受けた。また,学内では学長裁量経費 (60万円) の交付を受けた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 大学院の定員充足に向け,各種協議会・学会等を利用して,本学受験を働きかける。
  2. 国際教育協力について,関係諸機関と打ち合わせを行い,本学の発展に貢献する。

(2)点検・評価

  1. 岡山理科大学への訪問,研究大会等を利用して高知県数学教育会小・中・高等学校会長(計3人),鳥取県数学教育会中・高等学校会長(計2人),徳島県数学教育会小・中・高等学校会長(計3人)に本学大学院への受験依頼を行った。岡山理科大学から本年度1人の受験があった。
  2. 国際協力機構本部,四国支部の協力により,エチオピア及び大洋州から教員研修受入れ委託業務を受けることができた。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属小学校教員と連携し,算数教育分野の共同研究を進める。(附属学校)
  2. 徳島県教育委員会,公立学校,地域社会等の連携を積極的に行い,社会に貢献する。(社会連携)
  3. 今年度も,JICAの国際教育協力事業(ラオス理数科教育等)に貢献する。

(2)点検・評価

  1. 附属小学校教員と算数分野における学習指導法に関する共同研究を行い,附属小学校で実践・検証した。
  2. 徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センター職員,公立学校教員等と「教師の授業力向上に関する研究」 を共同で行い,その成果を学校現場にフィードバックするようまとめている
  3. ラオス及び大洋州からの研修員受入れ業務,JICA短期専門家としてラオス派遣業務に従事した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 第3部部長として,第3部の円滑な運営及び活性化を図るよう努力した。
  2. 本学の運営の柱の1つである国際教育協力に積極的に参加するとともに,国際協力機構本部,四国支部と協議を行い,委託業務の拡張を図った。
  3. タイのコンケン大学と本学の大学間交流協定の締結を促進するとともに,学生の大学院受験を推進した(現在,進行中で本学への受入れの可否は未定)。
最終更新日:2010年02月17日

お問い合わせ

経営企画戦略課
企画・評価チーム
電話:088-687-6012