自己点検・評価報告書 (言語系(英語)教育講座) 前田一平

報告者 前田一平

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  まず、本学学生に欠如著しい基礎学力の養成および学生主導の授業運営の模索を目標とする。また、学生の成績評価においては、中間試験や学期末試験はもちろんだが、授業運営への貢献度を高く評価する。
  立場上、実施可能なこととして、全学の英語教育、特に「英語リーディング」をTOEIC対策とする。学生主導型の授業運営実現を目指し、学生たちとその実施方法について議論し、試行する。成績評価については、前述の学生主導型授業の形成のプロセスを追って、それぞれの段階で学生の授業への貢献度を評価する。

(2)点検・評価

  • 基礎学力の養成については、ゼミで大学入試レベルの英語学習を実施し、「英語リーディング」の再履修クラスを担当し、基礎英語力の養成に努めた。
  • 学生主導の授業運営については、「比較文化研究II」と「英米文学研究II」において、受講生によるプレゼンテーションの形式で授業を実施し、受講生の主体的な学習態度の現われやプレゼンテーションごとに評価ができるなど、その効果を確認できた。
  • 成績評価については、プレゼンテーション、中間試験、クラスでの議論への参加、学期末試験、ペーパー作成など、多角的な評価を試みた。
  • 「英語リーディング」をTOEIC対策とすることに関しては、講座で対応し、特に後期のクラスについては共通のTOEIC対策授業を実施した。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  就職活動については、学生に入学時の早くから教員採用試験対策の意識を高め、ボランティア活動など社会における活動を促す。積極的に留学を勧める。授業やゼミにおいて、専門分野のことのみならず、時事についても新聞などを使って紹介し議論する。
  地域連携活動としては、各学校講師や種々の講演講師として要望があれば積極的に受け入れ、地域との連携を図る。

(2)点検・評価

  • 学生の就職活動支援については、授業科目「実践基礎演習」をはじめ、授業において早くに対策を講じるよう、特に1、2年次生に繰り返し忠告助言をした。
  • 学生の留学については、学部3年次生を中心に授業などを通じて積極的にトライするよう働きかけた。京仁教育大学校への派遣留学2名について、推薦書の作成から留学手続きまで援助した。
  • 新聞の記事(特に教育や社会問題に関わるもの)を授業中に紹介し、学生たちと意見を交わした。学生の関心の高さを感じたと同時に、学生があまり新聞を読んでいないことを確認した。
  • 徳島県立小松島高校から進路指導の講演を依頼され、これを実施した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  英語科の学生の英語力伸長を教育上の目標とする。特にTOEIC受験を促す。
  学生生活支援としてはゼミ生を中心に、社会における活動や留学を促す。また、平成18年度からの学生指導のテーマとして「読書」の魅力を説き、実践を促す。

(2)点検・評価

  • 英語コースの学生の英語力伸長についてはI-1で報告したように、授業やゼミにおいて基礎学力向上を図り、TOEIC受験を促した。
  • 学生生活支援としては特に留学を学生に勧めた。読書の実践については、授業中に口頭で勧めるだけでは効果が上がらず、次年度からは授業の一環として取り込むべく計画を立てることにした。

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 日本ヘミングウェイ協会との関係の中で研究成果を発表する。
  • 日本ヘミングウェイ協会の大会運営委員長として同学会の運営に尽力する。
  • 日系アメリカ文学研究を継続し、本学における教育に応用する。

(2)点検・評価

  • 日本ヘミングウェイ協会が中心になって『アーネスト・ヘミングウェイの文学』(ミネルヴァ書房)を出版した。
  • 日本ヘミングウェイ協会の全国大会、ワークショップを大会運営委員長として実施した。そのほか、同協会の編集審査委員、日本アメリカ文学会の編集委員として学会誌の審査編集にあたった。
  • 日系アメリカ文学研究を継続し、大学院と学部の授業で日系アメリカ人研究を実施した。
  • 平成19年度科学研究費補助金の基盤研究(C)を申請した。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  任命される委員会などにおいて努力をし、本学の運営に貢献する。また、教員数が大幅減になる講座の維持運営に責任を持ってあたる。

(2)点検・評価

  • 学生支援委員会の副委員長として、同委員会の運営にあたり、委員長の補佐に努めた。
  • 講座の教員2名が欠員不補充のままであるので、多忙を強いられる講座の運営に責任を持ってあたった。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  講座として授業の相互援助を継続し、特に学生の実地教育については可能な限り教員も附属校を訪れ、連携を保つ。
  学生の留学を推進し、また本学の留学生との交流に積極的に参加するよう学生に促す。

(2)点検・評価

  • 講座として附属中学校のLFタイムでの授業を継続し、学生の実地教育では附属小・中を訪れ、学生の実習を観察し、授業評価を行うなど連携を保った。
  • 1-2.2-1に報告のとおり、留学について学生に周知し、積極的に実施するよう促した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 学生支援委員会の副委員長として、2年次生合宿で委員長の代理をし、複数の学生の不祥事に担当事務職員とあたり、難題に対処した。
  • 講座における英米文学の教員2名が欠員の状況で、授業は非常勤講師の援助を得たが、その他の職務は英米文学担当教員としておおむねひとりで対処した。
  • 日本ヘミングウェイ協会の評議員、大会運営委員長、編集審査委員として、日本アメリカ文学会の編集委員として、中・四国アメリカ文学会の評議員として、日本英文学会中国・四国支部の理事として、全国および中・四国レベルの学会活動に精励した。
最終更新日:2010年02月17日

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