自己点検・評価報告書 (言語系(国語)教育講座) 永田良太

報告者 永田良太

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  • 平成17年度に実施した授業評価アンケートの結果を受け,平成18年度は授業で扱う各テーマ間の関係を理解させるように努める。各テーマを導入する際に,前回のテーマとの関わりおよび授業全体のテーマとの関わりについて説明を行うことで知識の体系化を目指す。
  • 評価に関して,受講者にも自己評価を行わせることで,学習意欲の向上および課題の発見を目指す。

(2)点検・評価

  毎回の授業の導入時に,前回の授業のテーマおよび全体のテーマとの関わりについて説明を行い,受講者の理解を深めるように努めた。また,各学期の始まりには受講者にそれぞれ目標を設定させ,学期末に到達度についての自己評価を実施した。さらに,演習の授業においては,当該のテーマに関する疑問点や意見を事前にまとめたものを持って授業に臨ませ,授業後に提出を求めた。これらのことにより,前年度よりも受講生が主体的に参加する授業を展開することが出来た。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  • 学生支援に関して,指導学生の教育・研究能力を高めるように努めるとともに,希望する進路に進めるよう,指導や情報提供を行う。また,他の学生にも積極的に声をかけ,助言や指導を行う。
  • 地域連携に関して,地域の外国人および外国人児童生徒への日本語教育支援を行うために,地域や教育委員会とのネットワークの構築に努める。

(2)点検・評価

  学生支援に関して,学生とのコミュニケーションを積極的にとるように心がけ,学生生活や研究に関する助言を行った。進路に関しても,学生が希望する進路についての情報提供等を行い,希望する進路に進ませることが出来た。また,地域連携に関して,外国人および外国人児童生徒への支援ネットワークの構築に向けて,地域の日本語教育団体や教育委員会および国際交流協会と連絡を取り,意見交換を行った。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  指導学生の教育・研究能力を高めるために,日々の指導に努めるとともに,学会発表や日本語教室等における日本語教育の実践を積極的に行わせる。また,学生との信頼関係を築き,心理的側面の支援も行うことができる環境作りに努める。

(2)点検・評価

  指導学生の研究能力を高めるために,学会発表および学会誌への投稿を行わせた。また,教育実践力を高めるために,地域の日本語教室に学生を参加させ,教育の実践に携わる機会を設けた。これにより,日本語教育に対する学生の興味や関心をさらに高めることができた。同時に,学生とのコミュニケーションを積極的にとることで,心理的側面の支援に努めた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  現在の研究テーマである「コミュニケーションにおける言語の機能」に関する研究結果を随時まとめ,学会誌に投稿する。また,新たな研究テーマである「地域における日本語教育」についても研究に着手する。さらに,科学研究費補助金に応募するなど外部資金の獲得にも努める。

(2)点検・評価

  コミュニケーションにおける言語の機能に関する研究をまとめ,学会誌への投稿を行った。また,地域における日本語教育に関して,徳島県における外国人児童・生徒に対する支援ネットワークの構築に向けての考察・提言を行った論文を鳴門教育大学研究紀要第22巻に掲載した。さらに,日本語のスタイルに関する新たな研究にも着手し,平成18年7月3日に開催された第5回日韓国語教育国際セミナーにおいて研究発表を行った。これらに加えて,平成19年度の科研にも応募するなど,外部資金の獲得にも努めた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  大学運営に関して,各種の大学行事に積極的に参加するとともに,委員会の職務を遂行する。特に,平成18年度には「第2回日中教師教育学術研究集会」が開催されるため,準備委員として,会の成功に努める。また,講座における各種行事の運営にも積極的に関わる。

(2)点検・評価

  臨床研究倫理審査委員会委員および安全管理委員会委員を務め,大学運営への貢献に努めた。また,平成18年10月21日,22日に開催された第2回日中教師教育学術研究集会に準備委員として関わり,会の運営に尽力した。その他,講座及び大学の各種行事にも積極的に参加した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  平成18年度は国際交流と地域連携に重点を置く。国際交流に関しては,協定校等からの留学生を受け入れるとともに,海外の大学の研究者との交流を積極的に図る。地域連携に関しては,地域の外国人および外国人児童生徒への日本語教育支援を行うために,地域や教育委員会とのネットワークの構築に努める。

(2)点検・評価

  国際交流に関して,北京師範大学と南開大学という両協定校からそれぞれ短期留学生を受け入れ,研究指導を行った。また,日本語教育実習に際して,北京師範大学を訪問し,現地で教員や学生との交流を行った。さらに,第5回日韓国語教育国際セミナーにおいては研究発表を行い,京仁教育大学の教員との学術交流を行った。
  地域連携に関して,地域の日本語教育団体や教育委員会および国際交流協会と連絡を取り,外国人および外国人児童生徒に対する支援ネットワークの構築に向けての意見交換を行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  平成18年度の特記すべき事項として,国際交流の側面が挙げられる。北京師範大学や南開大学といった協定校からの学生の受け入れに加えて,北京師範大学を訪問して,学生同士の交流の機会を設けるとともに,日本語教育学科の教員との学術交流を行った。また,本学で開催された第5回日韓国語教育国際セミナーにおいては,同じく協定校である京仁教育大学の教員との学術交流を行った。近年,大学における留学生の受け入れと国際交流の必要性は一層高まりつつあるが,このように協定校の学生及び教員と積極的な交流活動を行うことが出来たことは平成18年度の成果として挙げられる。
最終更新日:2010年02月17日

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