自己点検・評価報告書 (言語系(国語)教育講座) 赤松万里
報告者 赤松万里
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
- 教職就職率向上のために、学生の国語力・実践力等を主に授業を通して鍛える。
- 授業を通して発展した研究課題をテーマにして、実践的な研究行い、成果を公表する。
これらにより、授業の実践性を高めるとともに、学生の授業への意義を再認識させ、意欲の向上につなげ、活性化させるる。
(2)点検・評価
- 授業の成果を『鉢かつぎ嫩振袖』(翻刻本B5班50頁・私家版・一部カラー印刷)に作成し公表した。
- 学部4年生の協力校実習における授業において、小学校における言葉の授業を行うに際して、カードを用いた授業について、和歌を通した教材の用い方について種々の助言を行ったり、狂言(演劇)を教材に国語の授業を行う場合などに、大学での授業を発展させ、実践的な授業につなげるように指導した事などがあり、これらは学生の意欲向上・活性化に有用であった。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
- 地域研究拠点としての大学を確立するために、名所図会研究等の領域で地域と連携する。
- 徳島県地域の文化的・地域的研究を学術的に進展させ、徳島県文化財の学術的研究、調査をまとめ、地域に還元できる調査報告を作成する。
- 以上の文化的活動を通して、大学院への受験生を確保し、充足率を高めるべく機会を捉えて出願を勧める。
(2)点検・評価
- 『阿波名所図会』の研究を引き続き行い、『阿波名所図会』研究を、地域情報誌『いのち輝く』(徳島県発行)や徳島新聞に発信し、徳島南ロータリークラブで近世文学についての卓話「西鶴kの描いた女性」を行う(平成18年6月18日)など、様々な形で地域と連携した。
- 徳島の文化的・地域的研究を引き続き徳島県教育委員会の委嘱を受けて行った。
- 大学院生の確保という視点からは、平成19年度は近世文化・文学を専攻する5人の新入院生を獲得したが、活動の成果の一端であると考えている。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 学生・留学生に対して地域的活動・文学的活動・文化的活動の面から学術的な支援をする。
- 学生が意欲的に授業に取り組めるように、興味を惹起することにも重点をおいて、毎時の意見発表を基本的に義務づけ、授業時以外の質問等に積極的に応じるなどを行う。
(2)点検・評価
- 本学留学生と鳴門ロータリークラブとの活動に参加して『阿波名所図会』の解説を行ったほか交流を進めた。
- 学部学生が意欲的に授業に取り組めるように、興味を惹起することにも重点をおいて、毎時の意見発表を基本的に義務づけ、授業時以外の質問等に積極的に応じた。
- 「百人一首大会」 を全学に呼びかけて体育館で開催し(平成18年12月14日)、学部2年生中心に計画・指導をした。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 従来の研究テーマである和歌研究についてのまとめを行い成果を公表する。
- 画像情報についての研究成果をまとめ、公表する。
- 和歌文学についての公開講演を一つ行う。
- 科学研究費等の外部資金の獲得に勤める。
(2)点検・評価
- 和歌研究について、論文集を出版元の思文閣出版から出版のための編集作業が最終段階である。
- 画像情報についての研究成果を科研報告書(基盤研究(C)「版本名所図会挿画の構造的検索による文学的意味の解明の研究」№15520110)(A4版全484ページ)にまとめ報告した。
- 招待講演「近世歌人のつたえたもの」(平成18年8月・京都国際ホテル)を行った。
- 科学研究費平成19年度基盤研究(C)に応募して採択された。 (「版本名所図会挿画の構造的検索情報の作成とそれによる近世文学風俗描写の文学的解明」)
2-3.大学運営
(1)目標・計画
前年に引き続き「大学院学校教育研究科入学試験委員」として、本学の運営に貢献する。
(2)点検・評価
「大学院学校教育研究科入学試験委員」として次のような活動を通して貢献した。
本学における説明会及び、京都・大阪における入試説明会に出席し、参加者に本学大学院に関する種々の説明を行い受験を慫慂したり、神奈川県・名古屋市に院生獲得のために訪問したり、機会を捉えて(例えば、講演会において、別途時間を設定して本学大学院説明受験を慫慂)など行った。
本学における説明会及び、京都・大阪における入試説明会に出席し、参加者に本学大学院に関する種々の説明を行い受験を慫慂したり、神奈川県・名古屋市に院生獲得のために訪問したり、機会を捉えて(例えば、講演会において、別途時間を設定して本学大学院説明受験を慫慂)など行った。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 前年に引き続き「学部附属連絡協議会」会員として附属学校との研究・連携に勤める。
- 徳島県文化財保護審議会委員・徳島県立文書館協議員・大阪府寝屋川市市史編纂専門委員として地域と社会に貢献する。
- 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館調査員として財団法人陽明文庫の所蔵古典籍の調査研究を行い社会に貢献する。
(2)点検・評価
- 「学部附属連絡協議会」会員として附属学校との研究・連携に勤め、平成18年11月22日の協議会においては拙論「和歌と挿画を活用した体験的表現学習の方法と研究」(鳴門教育大学学校教育研究紀要2006)を用いて研究報告した。
- 徳島県文化財保護審議会委員・徳島県立文書館協議員・大阪府寝屋川市市史編纂専門委員として地域と社会に貢献した。
- 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館調査員として財団法人陽明文庫の所蔵古典籍の調査研究を委嘱により行い、成果をWebページにより報告して社会に貢献している。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
平成18年度は学長命により文化講演会「阿波の芸能文化と社会〈神踊り〉」のパネリストをつとめ、新しい領域の文化研究を深めることが出来ました。貢献できたと胸をはっていえるにはまだまだ不勉強ですが今後深めていきます。学生獲得には様々な方法で取り組み成果が得られたと考えています。研究については和歌の研究書の出版は今年度にずれ込みましたが、版本画像研究では再度科研を獲得でき、対社会的にも発信できたと思います。その成果の一部を、図書館でもパンフなどに利用して頂き光栄です。
最終更新日:2010年02月17日