自己点検・評価報告書 (学校改善講座) 石村雅雄
報告者 石村雅雄
1.学長の定める重点目標
1-1.大学の活性化を目指す教育活動
(1)目標・計画
学生の自ら学ぶ意欲を醸成するため、双方的な授業を心掛け、授業Web.ページの開設やそこに記される学生の意見に丁寧に対応するように心掛けること、及び学生達の現状把握に心掛け、形成的評価及び双方向的評価を目指すこと、を目指すため、先進的事例の収集・分析に心掛け、自らの授業に反映できる仕掛けを工夫する。
(2)点検・評価
本年度は、これまで自らが実施した各授業の点検・総括を進めるとともに、他大学が進める先進事例、例えば、「何でも帳」に依る学生の意見・質問・声の収集・応用による授業の考察を進めた。結論として、双方向授業の展開のためには、学生の意見・質問への即時的対応と、「声」(意見や質問でなく、授業に関わりたいと思う気持ちが作るその他の学生の表現された意思)への継続的対応が重要であることを見出し、来年度の授業に取り入れることを計画した。
1-2.学生支援、地域連携活動
(1)目標・計画
平成17年度より続いている、徳島県松茂町のボランティアグループ「ハートフル松茂」のベトナム教育援助事業に専門家として協力し、現地での協力事業の成功に貢献するとともに、それが、松茂町の活性化にも繋がるよう、仕掛けを工夫・提案するとともに、ボランティア実践にも携わる。
(2)点検・評価
3度にわたり渡越し、「はあとふる松茂」の援助事業の展開を専門家として援助した。本年度は、授業計画の2期目にあたり、援助協定書の作成に携わるとともに、援助対象村と今後の援助に関して意見交換を行った。ただし、このことが、目標にあった、町の活性化に繋がるところにまでの仕掛けに関しては十分とは言えず、来年度以降の課題として残った。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
学生の自ら学ぶ意欲を醸成するため、双方的な授業を心掛け、授業Web.ページの開設やそこに記される学生の意見に丁寧に対応するように心掛けること、及び学生達の現状把握に心掛け、形成的評価及び双方向的評価を目指すこと、を目指すため、先進的事例の収集・分析に心掛け、自らの授業に反映できる仕掛けを工夫する。
(2)点検・評価
本年度は、これまで自らが実施した各授業の点検・総括を進めるとともに、他大学が進める先進事例、例えば、「何でも帳」に依る学生の意見・質問・声の収集・応用による授業の考察を進めた。結論として、双方向授業の展開のためには、学生の意見・質問への即時的対応と、「声」(意見や質問でなく、授業に関わりたいと思う気持ちが作るその他の学生の表現された意思)への継続的対応が重要であることを見出し、来年度の授業に取り入れることを計画した。
2-2.研究
(1)目標・計画
授業参観を基礎とした大学教育改善に関する全国的な動向、これまでの実践の整理、および理論構築を行う。
- フランス研究
全国大学評価委員会の動向に関する資料収集を行うとともに、資料分析を行う。また、この成果をもとにしつつ、フランスにおける現代大学管理・運営分析に関する総合的分析を進める。本年度は、19世紀末から20世紀初頭の議会資料の収集・分析を中心に進める。 - ベトナム研究
ベトナム・ベンチェー省への教育システム援助実践を理論的に考察する。そのために、国際開発関連の諸業績の収集分析に努めるとともに、該当分野の専門家との研究討議を進める。とりわけ、教育援助を進める上での、周辺分野との協力、現地の自立的開発の進め方を中心に進める。 - 教育政策・制度研究
私学進学を前提としている都市部での義務教育学校、とりわけ、小学校における諸問題の収集、分析を進める。その上で、「格差社会」が進展する中での教員政策、教育内容管理政策の是非について展望し、考察する。
(2)点検・評価
以上、いずれの分野に関しても、当初目標通りに資料収集を進め、かつ分析を行った。とりわけ、フランスについては、全国大学評価委員会、フランス国立図書館での資料収集を実施することができ、多くの研究課題を見出すことができた。また、ベトナムについては、当該国への3度にわたる訪問で資料収集が進むとともに、東京外国語大学、京都大学での援助実践を巡る研修によって、これまで自ら気づかなかった課題を見出すできた。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
- 大学のより裁量範囲の広い運営を可能にするために、様々な外部資金に応募し、大学独自資金の増額に努める。
- 本学の学生の増加による、余裕ある運営を可能にするために、様々な機会に本学への進学を勧める。
(2)点検・評価
文部科学省科学研究費補助金への応募を行うとともに、各種民間補助金に関しての情報を収集し、応募の可能性を探ったが、応募可能なものが少なく、結果、1件応募(不採択)にとどまった。
学会出張等の折りに、本学卒業生と連絡を取り、本学への進学を望む者の動向を探り、可能な場合は本学への受験を進めた。また、ベトナムからの本学への受験の可能性について探り、具体的な人物の策定を試みた。また、下記の進学に関する会においても、教員を志す生徒に対し、本学への積極的受験を進めた。
学会出張等の折りに、本学卒業生と連絡を取り、本学への進学を望む者の動向を探り、可能な場合は本学への受験を進めた。また、ベトナムからの本学への受験の可能性について探り、具体的な人物の策定を試みた。また、下記の進学に関する会においても、教員を志す生徒に対し、本学への積極的受験を進めた。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 社会との連携:教育支援講師として、要請があれば、積極的に引き受け、専門を少しでも社会に貢献できるよう、心掛ける。
- 国際交流等:平成17年度より続いている、徳島県松茂町のボランティアグループ「ハートフル松茂」のベトナム教育援助事業に専門家として協力し、現地での協力事業の成功に貢献するとともに、それが、松茂町の活性化にも繋がるよう、仕掛けを工夫・提案するとともに、ボランティア実践にも携わる。
(2)点検・評価
支援講師としては、徳島市の市立高等学校への進学指導に係る会に講師として赴き、現代の大学の諸問題や教員問題に関し、専門的知識に基づいて講演を行った。
松茂町では、松茂中学の生徒会に対し、ベトナムでの学校校舎寄付事業の背景、ベトナム貧困地域での教育の現状に関し講演を行い、意見交換を行った。
松茂町では、松茂中学の生徒会に対し、ベトナムでの学校校舎寄付事業の背景、ベトナム貧困地域での教育の現状に関し講演を行い、意見交換を行った。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
松茂町のボランティア団体「はあとふる松茂」を通じてのベトナムへの教育援助に関する諸活動が、3度のわたる渡越によって進展した。徳島県における本学の存在が非常に感謝されている。また、これまで、どちらかというと一方向的であった関係が双方向的なものになりつつあり、ここから、本学への進学、本学との研究連携などへの道筋が探れるようになった。来年度は、これを更に明確にし、よりはっきりとした形で本学に貢献できるよう追求したい。
最終更新日:2010年02月15日