自己点検・評価報告書(末内佳代)
報告者 末内佳代
1.学長の定める重点目標
1-1.大学教員としての教育・研究活動①
(1)目標・計画
(2)点検・評価
目標は達成できたと考える。臨床心理士を目指す臨床心理士養成コースの大学院生が前期13名,後期28名,この教育活動に参加した。活動の目的は,①学校文化の理解②観察によるアセスメント③連携の習得である。その評価は彼らが年度末に提出する活動報告書の内容及びシェアリングの際の意見から,教育の成果や効果が上がっていると判断される。教職大学院の院生は学校臨床実践コースの1名だけであったが,2名の児童の成長に大きく貢献した。置籍校での多忙な実習や異校種実習の合間を縫って週2時間の支援活動を1年間継続した。
1-2.大学教員としての教育・研究活動②
(1)目標・計画
研究テーマである「学校臨床における具体的現実性と生活を取り入れた支援者の関わり」に関する研究計画書を作成し外部資金確保のため,積極的に研究助成に応募する予定である。
(2)点検・評価
科学研究費補助金を含め2つの研究助成に応募した。応募することで自分の研究を振り返り,実務家教員として,研究への動機づけともなるので,機会があればこれからも,応募していきたい。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
①本学の心理教育相談室の相談員として相談活動に携わる大学院生のスーパーヴィジョンを行う。
②教職大学院生の実習校に積極的に出向き,大学院生と実習実施責任者および実習実施担当者を「つなぐもの」としての役目を遂行したい。
(2)点検・評価
①1-1でも述べたように,学校臨床活動に関わる29名の院生の記録を読み,スーパーヴィジョンを行ってきた。他コースではあるが,臨床心理士である教員として側面からの教育支援ができたと思う。
②学校臨床実践コースは「学び」における「→楽しい→厳しい→頑張る→自信→」サイクルで教育・学生生活を支援している。要するに,小さな成功体験の積み重ねが,自己評価,自己肯定感を高めるというものである。この支援のもと,教員,大学院生,実習校の教職員や児童生徒を「つなぐもの」としての役目を果たした。
2-2.研究
(1)目標・計画
1―1および2に準ずる。研究の成果を論文にまとめる。
(2)点検・評価
教職大学院での授業研究をまとめ,『鳴門教育大学研究紀要』第25巻に投稿した。これからも,教育内容と関連する研究活動を進めていきたい。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
前年に引き続き,FD委員会委員として,本学の運営に貢献する。
(2)点検・評価
教員の教育活動における定期的な評価に関わることで,自分自身が授業改善,教育研究上の指導能力,教育の質の向上というものに向き合うことができた。来年度も,FD委員会委員として積極的に活動したい。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
①鳴門教育大学附属中学校LFタイム講師登録
②高知県教委主催の研修講座講師
③教育支援講師登録
④松茂小学校心と学習の支援ボランティア活動
(2)点検・評価
高知県教委主催の研修講座をはじめとして, 高松市太田中学校での不登校委員会,鳴門市林崎小学校,阿波市林小学校,吉野川市森山小学校などで講師として活動した。松茂小学校での心と学習の支援ボランティア活動は3年間継続している。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
学校臨床の関わりは「個から普遍へ」であり 「子どもの可能性に光を当て,そこから生まれてくるものを尊重する」といった,地道な活動である。1~2に記した教育・研究活動において,学校臨床の知が少しでも明らかになるように,実務家教員として日々誠実に努めている。