自己点検・評価報告書(芝山明義)

報告者 芝山明義

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 平成20年度に新規開設された高度学校教育実践専攻(教職大学院)は平成21年度に2年めを迎え,特に2年次生においては各実習が本格的にはじまる。そこで,本専攻の専任教員として専攻・コースの教育に関して,以下のとおり臨みたい。①特に2年次生の各実習に関して,専攻・コースの教員ならびに実習校の教職員の方々と協力しながら,その特色を生かした指導体制・方法・内容を組み,専攻・コースの今後のスタンダードの設計に貢献したい。②新1年次生には,平成20年度の成果と課題をふまえて,よりよい指導体制・方法・内容を組んでいきたい。③これらの教育活動の成果等を,「教職大学院の実習等のFDシステム共同開発」(3大学連合GP)にも活用したい。

(2)点検・評価

 教職大学院における現職教員を対象とした人材養成の目的を果たすため,授業の方法・内容等について専攻・コースの教員,コラボレーション・オフィス担当者との打合せ等を積極的におこない,会合にも参加した。①2年次生の各実習では,各実習校の教職員の方々の理解と協力を得て円滑に各実習に取り組むことができ,その成果についても好評を得た。②1年次生に関しては,学年の指導等担当教員として,教育研究指導に関して新しい方法や内容の導入に取り組み,授業等の改善に進展をみた。③これらの成果等を「3大学連合GP」に報告し,その成果と課題に関して今後の活用等につなげた。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 平成21年度からの新規の科学研究費補助金については,研究代表者として申請しており,現在審査中である。その審査結果が残念ながら不採択であれば,改めて研究課題等を熟考し,積極的に申請したい。また,研究分担者として参加している科学研究費補助金による共同研究が複数あり,それらについては,平成21年度も引き続き,積極的に進めたい。 

(2)点検・評価

 研究分担者として参加している2件の科学研究費補助金による共同研究については,各々の調査研究活動に積極的に参画し,その経費については,直接経費並びに間接経費のいずれについても,適正かつ計画的及び効率的に執行して,有効に活用した。 研究代表者として新規に申請した科学研究費補助金については,残念ながら不採択であった。改めて研究課題等を熟考し,今後とも積極的に申請したい。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

①1-1.に記したことと合わせ,所属専攻・コースの大学院生の教育研究環境の整備を,専攻・コースの教員と協力しておこなう。 

②専攻・コースにかかわらず,学部生,院生の要望・悩み等の相談に随時応じるとともに,学部生,長期履修生と学卒等の院生には将来教員あるいは社会人として必要とされる日常の生活態度等を身につけられるよう指導・助言する。

(2)点検・評価

①所属専攻・コースの大学院生の教育研究環境整備を,専攻・コースの教員と協力しておこなうとともに,旧講座(コース)の大学院生についても同様に教育研究環境整備として必要な機器等の配備や点検保守を,講座内で主に担当した。

②所属専攻・コースの院生を中心に学生の生活状況等について,教職員との情報交換等を綿密におこなった。また,個別の相談や要望等に対応し,教員側からも助言・支援等を積極的におこなった。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

①これまでの研究テーマである学校と家庭・地域の連携と人権教育の課題に関する考察ならびに教育達成と自己概念に関する検討,また,現職教育についての考察をさらに進め,まとめていきたい。 

②1-2.に記したとおり,科学研究費補助金の研究分担者として,引き続き調査研究に参画し,その研究成果を論文等にまとめ,あるいは発表していきたい。また,新規分については,その審査結果により,次年度の科学研究費補助金に積極的に申請し,学外資金の調達に努めたい。

(2)点検・評価

①平成19年度からの科研費補助金に係る共同研究(代表:岩永定教授)において,研究分担者として,その研究成果を反映・発展させた。また,現職教育についての考察を研究論文として公表した。

②平成19年度からの科研費補助金に係る共同研究プロジェクト(代表:志水宏吉大阪大学大学院教授)に参加し,従来の研究テーマに関する検討を進め,学校文化・教師文化に関する研究に取り組んだ。

③平成22年度からの科研費補助金に申請したが採択には至らず,今後さらに研鑽を積んでゆきたい。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

 学内各種委員会委員等の担当において,当該委員等としての職務を積極的に果たす。部会議,専攻会議ならびにコース会議に出席・参画することにより,大学の構成員として本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

 各種委員会委員としては,平成21年度より部選出の学生支援委員会委員として委員会に出席し,「学園だより」の編集や学生生活実態調査の実施など,委員としての職務を積極的に果たした。教職大学院に関しては,専攻・コースの会計・経理を担当し,専攻・コースの教員と協力しながら,適正かつ効率的な財務処理をおこなった。さらに,専攻の1年次生の指導等担当教員として院生の指導等に係る専攻・コースの運営方法等の検討をおこなうとともに,平成22年度に向けてのカリキュラム改訂の作業・事務処理等を,コラボレーション・オフィスのコーディネーターに準じて,積極的におこなった。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

 附属校園とともに学校や教育委員会等からの依頼・要請等に応じるなど,大学と地域・社会との交流・連携を積極的におこない,地域・社会に貢献していきたい。(附属学校・社会連携・国際交流)

(2)点検・評価

 平成19年度より登録している教育支援講師・アドバイザーを平成21年度も継続し,社会・地域との連携を進めるべく努めた。また,平成20年度に参加した,徳島県公立小中学校事務職員研究会のメンバーとの共同研究である「教育研究支援プロジェクト経費」プロジェクト:「学校事務職員の組織化による学校経営の活性化に関する研究」の研究成果を,平成21年度における上記研究会との研究会や関連校での校内研修等への参画により,地域に還元した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 高度学校教育実践専攻(教職大学院)に関して,1年次生の学年指導等担当教員として,専攻・コースの教員と協力して,新たな実践に取り組み,大学院生の教育研究環境整備をおこなった。さらに,平成22年度からのカリキュラム改訂に向けての検討,改訂カリキュラムの策定等に積極的に取り組んだ。 また,所属コースの教員と協力して,平成21年度公開講座「学力向上と学校経営」を企画・実施し,講師を務めた。この活動を通じて地域・社会へ貢献するとともに,あわせて教職大学院の紹介をおこなった。

 

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