自己点検・評価報告書(兼松儀郎)

報告者 兼松儀郎

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

○学部の教育活動については,道徳教育に関する基礎的知識を定着させるとともに,道徳の学習指導案の作成や今日的課題の理解の深化など,教育実践力の育成を図る。
○大学院の教育活動については,学校教育をめぐる課題の分析力・解決力の向上を図るとともに,スクールリーダーや教育行政職員としての専門的能力の育成及び見識の拡大に努める。

(2)点検・評価

○学部の教育活動については,道徳教育に関する基礎的事項について理解度の確認,学習指導案の作成,実地指導講師による講義など,実践的指導力の育成を図った。

○教職大学院の共通科目「道徳教育の実践と課題」については,集中講義として実施し,道徳教育の基礎,道徳教育の実践,道徳教育の現代的課題の3点を中心に講義を展開した。また専門科目「教育行政と学校教育」については,教育行政に関する基礎的知識の修得とともに,受講生による発表・討論,レポートの作成等,スクールリーダーとしての教育実務能力の育成につながるよう工夫した。実習科目については,実習責任教員として,課題の分析力・解決力の向上を図り,実習校訪問によって進捗状況を把握しつつ,最終成果報告書の作成に向けて計画的に指導を進めた。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 科学研究費補助金に積極的に応募する。

(2)点検・評価

 科学研究費補助金による研究課題が採択され(平成21年度~23年度),高等学校の道徳教育に関する研究を進めている。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

○学部の学生については,教員としての基礎的知識の修得と指導力の育成を図る。

○学部のゼミ学生については,卒業研究について計画的に指導する。また,将来の教員としての問題意識の醸成に努め,教員採用試験に向けて資料等を活用しながら指導する。

○教職大学院の学生については,教育実践に関する研究能力を身に付けさせる。また,学校の中堅教員,あるいは教育行政職員として求められる能力の涵養を図る。

(2)点検・評価

○学部のゼミ学生については,卒業研究について計画的に指導した。また,将来の教員としての問題意識の醸成に努めるとともに,教員採用試験に向けて資料を活用しながら指導し,採用試験に合格した。

○教職大学院の学生については,課題分析実習・課題解決実習や異校種実習において学校改善能力及び実践研究能力を身に付けさせ,また,スクールリーダーや教育行政職員として求められる能力の涵養を図った。ゼミにおいては,各自の研究課題について多面的に議論するとともに,個別指導にも重点をおいた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

○科学研究費補助金については22年度以降の研究課題について応募する。

○道徳教育について,国内外の資料収集・分析を行う。

○新学習指導要領(平成20年・21年告示)に基づき,文部科学省の職員等との協議を通じて,今後の道徳教育の充実に向けた指導内容・指導方法について研究を進める。

○論文発表,学会発表等を積極的に行う。

(2)点検・評価

○科学研究費補助金による研究課題が平成21年度に新規に採択され,高等学校道徳教育に関する研究を進めた。平成22年度も継続して採択される予定である。

○道徳教育について,国内の高等学校及び国外(韓国・中国)において資料収集を行った。

○文部科学省の職員,高等学校教員等との協議を通じて,今後の高等学校の道徳教育及び公民教育の充実に向けた指導内容・指導方法について研究を進めた。

○日本道徳教育学会第73回大会において研究発表を行った。

○日本公民教育学会編『公民教育事典』(第一学習社)の分担執筆を行った。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

○所属する組織,あるいは委員会等の職務の遂行において,事務の迅速化,会議の効率化を図る。

○教職大学院の専任教員として,教育研究活動の円滑な推進に協力する。

(2)点検・評価

○教職大学院の学校・学級経営コース長として,教育研究活動の円滑な推進を図るとともに,コース内の文書事務の効率化を図った。

○予算・財務管理委員会及び教職大学院の各種委員として,その職責の遂行に努めた。

○兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科の先端課題実践開発連合講座の講座代表者(鳴門教育大学)として,その任務を遂行した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

○徳島県立総合教育センターの事業運営に協力する。

○文部科学省,国立教育政策研究所,独立行政法人教員研修センター等の事業について,専門的見地から,研究活動及び教員研修に協力する。

(2)点検・評価

○道徳教育実践研究事業連絡協議会委員として徳島県立総合教育センターの事業運営に協力した。

○文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官(併任)として,高等学校新学習指導要領中央説明会等に出席し,任務を遂行した。また,国立教育政策研究所の「研究指定校に係る企画委員会」の協力者や独立行政法人教員研修センターの「道徳教育指導者養成研修」(中央指導者研修・ブロック別指導者研修)の講師として,専門的見地から事業実施に協力した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

○教職大学院の学校・学級経営コース長として,円滑なコース運営に努めた。

○道徳教育及び高等学校公民科に関する専門的知識や研究成果を,大学の学部・大学院の講義等に生かすとともに,文部科学省の学習指導要領の改訂,独立行政法人教員研修センターの研修事業等に還元することができた。

 

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