自己点検・評価報告書(小澤大成)

報告者 小澤大成

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 途上国の教育協力において,教育の質向上は重要な課題となっている。このためには教員の力量向上が重要であり,校内における授業研究を中心とした研修が大きな役割を果たすと考えられる。鳴門教育大学ではJICAのプロジェクト,研修受入,国際協力イニシアティブ事業などを通じ,途上国の教員研修における授業研究の普及をはかってきた。平成21年度は平成20年度に研修員として受け入れた南アフリカ教員を対象とし,その受容とその効果について調査を行い,研修員の行う授業の分析を通じ,その効果を測定する。

(2)点検・評価

 平成21年度は,科学研究費の補助を受け,平成20年度に研修員として受け入れた南アフリカ教員を対象とした,その受容とその効果について調査を行い,研修員の行う授業および授業検討会の発言内容を分析し,その効果を測定した。平成19年度に受け入れた研修生の授業研究を通じた変化過程について研究論文をとりまとめ,「教育実践学論集」に投稿,受理された。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

(1)日本学術振興会の補助金については,科学研究費補助金のみならず,現地研究者との調整により二国間交流事業への応募も検討する。

(2)文部科学省の国際協力イニシアティブ事業についても平成20年度までの採択事業をベースとして,新規事業の申請を行う。

(2)点検・評価

平成20年度に申請した基盤研究Cの研究課題が採択された。二国間交流事業については現地研究者との研究打ち合わせを実施したが,申請まではいたらなかった。国際協力イニシアティブ事業に関しては新規申請を行ったが不採択であった。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

(1)国際教育協力コースにおいては途上国の実態に即し,支援の現場で活用できることに留意し,授業を進める。

(2)特に岩石・鉱物の理解が深められ,将来の学校現場での実践に結びつくよう授業を進める。

(2)点検・評価

(1)国際教育協力コースにおいては途上国の実態に即し,支援の現場で活用できることに留意し,授業改善にとって有効な授業研究の手法や教材開発を大学院生が主体となって参加するよう,議論や付箋を利用したワークショップ形式を多用し進めた。

(2)後期の学部授業において,特に学生の苦手な岩石・鉱物に関し,岩石標本の肉眼での観察や,偏光顕微鏡を用いた岩石薄片の観察を通じた体験的な学習を促すことで理解が深められた。また中学校の理科教科書にある実験をベースにした実験を取り入れることで将来の学校現場での実践に結びつくよう授業を進めた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

(1)途上国の教員研修における授業研究の受容とその効果について調査を行う。

(2)学外の研究資金公募に積極的に応募する。

(2)点検・評価

(1)科学研究費の補助を受け,南アフリカにおいて調査を実施した。また調査範囲を仏語圏アフリカに拡大し,カメルーンおよびセネガルで調査を実施した。

(2)平成20年度に申請した基盤研究Cの研究課題が採択された。国際協力イニシアティブ事業に関しては新規申請を行ったが不採択であった。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

 国際教育協力コースおよび教員教育国際協力センターの教員として本学の運営に協力する。

(2)点検・評価

 大学院教務委員会委員および国際協力委員会委員として本学の運営に貢献した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

(1)JICA等の国際協力事業に貢献する。

(2)講師派遣事業等で,地域社会との連携・交流を積極的に行い,社会に貢献する。

(2)点検・評価

(1)JICAの国際協力事業では中東,仏語圏アフリカの各研修に貢献した。またJICA短期専門家として11月にカメルーンにフォローアップ協力のため派遣された。

(2)教育支援講師として小松島市において幼稚園児・保護者・幼稚園教員を対象とした「地球月太陽の不思議」について講義を行った。大学開放推進事業において,専門分野を生かした「吉野川の石ころ観察教室」に参加し,地域社会との連携・交流を積極的に行い,社会に貢献した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 特になし

 

お問い合わせ

経営企画戦略課
電話:088-687-6012