自己点検・評価報告書(黒川衣代)

報告者 黒川衣代

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 「研究」を選びました。
①科学研究費補助金による研究「青年男女が父親役割を学ぶ教育プログラムの開発-生涯発達の視点 からの親性の育成-」の連携研究者として、平成19年度に収集したデータの分析をさらに進めてまめ、学会誌に投稿する。
②科学研究費補助金による研究「南アジアの女子教育と女性のライフコースに関する総合的研究」の分担者として、平成20年度に調査を行ったブータンでの結果をまとめる。また、必要があれば調査を行う。

(2)点検・評価

①「青年男女が父親役割を学ぶ教育プログラムの開発-生涯発達の視点からの親性の育成-」研究の成果は、論文"Japanese High School and University Students' Awareness of Father's Roles and Their Readiness for Parenting"としてまとめJournal of Asian Regional Association for Home Economics(ARAHE)に投稿し、すでに掲載された(Vol. 16, No. 3, pp.98-105)。

②「南アジアの女子教育と女性のライフコースに関する総合的研究」の一環として平成20年度に行ったブータン調査の結果は、投稿するまでには至らなかったが、まとめは進んだ。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

①科学研究費補助金による研究「青年男女が父親役割を学ぶ教育プログラムの開発-生涯発達の視点からの親性の育成-」、「南アジアの女子教育と女性のライフコースに関する総合的研究」はともに平成21年度も継続されるので、これらにかかる研究経費は確保される。しっかりと自分の責任を果たすつもりである。

②科学研究費補助金をはじめとする研究助成の公募に申請し、学外資金を得るように努力する。 

(2)点検・評価

①「南アジアの女子教育と女性のライフコースに関する総合的研究」(代表:兵庫教育大、服部範子)、「青年男女が父親役割を学ぶ教育プログラムの開発-生涯発達の視点からの親性の育成-」(代表:千葉大、伊藤葉子)の両研究においては研究費を確保し、それぞれスリランカ調査と学会発表の責任を 果たした。

②科学研究費補助金に代表者として申請を行った。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

①学生が授業に主体的に参加できるよう、討論、プレゼンテーション、相互評価を取り入れる。

②学生が就職活動に活かすことができるよう、常日頃から礼儀マナーや言葉遣いについて指導していく。

③担任している学生が3年次生となるので、教員採用試験に向けて意識を促していきたい。

(2)点検・評価

①担当している家族や保育の授業では単一の正解がないことが多いので、必ず意見交換をするようにしている。前期の「家族論」においては、プレゼンテーションの学生間相互評価を取り入れた。学生は真摯な態度で取り組み、公平に評価を行っていた。それぞれのコメントは発表者にフィードバックしている。

②ゼミ生には教員採用試験前に、模擬面接を行い礼儀マナーや言葉遣いについても指導した。また、1、2年次生の授業での発言については、きちんとした文章で答えるよう、その都度指摘している。

③特に3年次生の合宿で、教員採用試験に向けて意識を高めることができた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

①学会誌に論文を少なくとも1本は投稿する。

②少なくとも1回は学会で発表をする。

③日本人の戦後の食生活の変化を家族・ジェンダーとの関わりで分析していくために、できる限り資料・文献を集める。これは今後の長期的な研究テーマとしていく予定である。

(2)点検・評価

①前述の通りARAHEに投稿した論文"Japanese High School and University Students' Awareness of Father's Roles and Their Readiness for Parenting"がすでに掲載された(Vol. 16, No. 3, pp.98-105)他、紀要論文の掲載1編、分担執筆著書2冊の成果があった。

②家政学会で2発表、家庭科教育学会で1発表、ARAHEインド大会でオーラル発表を行った。

③ゼミ生の卒業研究が「小5・6年時の食事観と食行動と大学生のそれらと関連」であったので、一緒に資料・文献を集め読むことができた。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

①前年度に引き続き、学部入試委員会委員、学生支援委員会委員として、本学の運営に貢献する。

②上記の他に委員等の依頼があれば、引き受ける。(例えば、平成20年度は、鳴門教育大学学校教育学会理事、教員選考委員会委員を引き受けた。)

(2)点検・評価

①21年度はコース長、学部入試委員、家庭科3年生担任を務めた。学部入試委員会では学部入試試験班班長として職務を遂行した。

②上記の他に、人事選考委員会委員(家庭科教育学)、人権教育推進委員会委員(学長指名委員)、サテライト検討委員会委員、人事選考委員会主査(住居学担当)を引きうけ精一杯務めた。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

①附属学校との授業実践研究や附属学校で行われる研究大会に、積極的に関わり参加する。

②教育支援アドバイザー講師や行政からの委員会委員、セミナー等の講師の依頼があれば引き受ける。また、地域社会との交流・連携の機会があれば積極的に行う。

③留学生、外国人研究者の希望があれば、積極的に受け入れる。

(2)点検・評価

①附属中学校研究発表会に参加したほか、附属中学校2年生の総合学習で講師を務めた。

②本学公開講座の講師を務めた。また、行政からの依頼を受けて美馬市男女共同参画策定委員会副委員長を務めた。

③留学生、外国人研究者の希望者はなかったが、本学教員研修留学生のための授業「日本の教育と文化」の一部を担当した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

①前年度に続き、コース所属の渡邉教授が教職キャリア開発オフィス長を引き受けられたのに伴い、渡邉教授が受け持つ予定であった委員会とオムニバスの授業、コース長を引き受けた。本学着任後、4年間で3回目のコース長であった。

 

お問い合わせ

経営企画戦略課
電話:088-687-6012