自己点検・評価報告書（南 隆尚）
報告者 南 隆尚
1．学長の定める重点目標
1－1．大学教員としての教育・研究活動①
(1)目標・計画
(2)点検・評価
○科学研究助成にあたる「水泳教育における阿波泳法の復元」について研究協力者として，情報収集とその考察について協力した。
○現在の水泳教育に生かすため，教員養成系の本学・他大学の教員とも連携し，新たな水泳教育の指針について検討を進めている。
○地域文化と四国遍路のGPの一員として，特に体育的な視点からの教育・研究の支援を行った。特に，実際の歩き遍路においては，歩き遍路の実技の指導や，ボランティアに対する安全教育・危機管理に関する指導にもあたった。
○競技スポーツに関するスカウティング研究は，継続して行っており，競技の強化・普及に応用している。また8月に行われた水泳アジアユース選手権大会では，男子水球競技コーチとして指導に当たり優勝することが出来た。このコーチングの知識と経験を本学のスポーツトレーニングに関する指導に行かしたい。
1－2．大学教員としての教育・研究活動②
(1)目標・計画
○科学研究補助金の申請・獲得を目標に「学校における水泳教育の現状と課題（仮）」の研究を進める。全国的な活動チームを組織し，情報収集と新たな指針の作成を目指す。
○水泳活動に恵まれた本学の環境を生かし，水泳から水辺活動への並行したプログラム開発を進める。またその指導プログラムや環境教育としての里海活動をより具体化する。
○ 教員10年研修や指導者養成で活用できるような基盤整備を進める。
○新旧指導要領の十分な理解と次回改訂に提言できるような取り組みを心掛ける。
(2)点検・評価
○「学校における水泳教育の現状と課題」を科学研究補助金申請をした。全国的な活動チームを組織し，情報収集と新たな指針の作成を目指している。水泳・水中運動に関する学会では学校水泳に関するテーマが設定され，自分たちの先行研究が引用された。
○水辺活動施設としての充実は，授業やフレンドシップ活動，教員研修等でも活用している。
○新学習指導要領改訂を意識した指導を「ゆとり世代」と言われる現学生におこなった。また継続して学習の習熟度等の保健体育の観点からデータを収集している。
2．分野別
2－1．教育・学生生活支援
(1)目標・計画
○講義においては小テストを実施し，基礎的な学力を習得できるよう授業方法を工夫する。
○発言・討論の場面を設け，自己肯定力と同時にコミュニケーション能力の育成を狙う。また授業への積極的な参加を促し，教師としてのプレゼン能力の向上を図る。
○実習においては，野外での活動を伴うことが多く，事前のオリエンテーションを充実したものにし，安全かつ自律的に参加できるよう工夫する。実技に関して「リスクマネージメントの観点を設け，教員としての危機意識を高める。
○講義，実技とも授業内容は教員採用試験や学校現場で役立つ内容を吟味する。
○研究に関するゼミ活動の他，指導教員に関わらず学生に時事の諸問題を取り上げ発表してもらう時間を共同で設けている。学生の言語能力に役立つため今後も継続して実施する。
○実技指導において，教員採用試験対策をはじめ，積極的に指導機会を設ける。
○新学習指導要領の導入に伴い，円滑な導入が薦められるよう指導助言を行う。
(2)点検・評価
○計画の通り，コミュニケーション能力や基礎的学力の向上に努めている。また研究に関するゼミ活動の他，時事の諸問題を取り上げ発表する時間を共同で設けている。
○武道必修化に伴い，柔道部員以外にも初心者が昇段試験に合格した。
○ゼミ生が教員採用試験に合格しなかった。臨時教諭では採用されている。
2－2．研究
(1)目標・計画
○スポーツのスカウティングに関するリアルタイムゲーム分析とインターネットによるフィードバックシステムを開発している。映像データベースの構築とネットワーク開設を計画している。
○改良した水泳時の推力測定装置を使用し，引き続き巻き足の応力測定の研究を進める。
○四国遍路における体育学的な視点からの研究を進める。歩き遍路における運動負荷の測定により一般的な指標づくりをおこなう。また身体と精神性について視野を広げた研究を試行する。
○野外教育・里海活動の教育環境を整える。
○野外教育における指導者養成プログラムの開発にあたっている。野外活動の心理的影響，危機意識などに着目し，研究を進める。同時に指導者育成のためのプログラムや自己肯定感・環境意識の育成を含んだプログラムの開発を進める。
(2)点検・評価
○野外教育における指導者養成プログラムの開発にあたり，リスクマネージメントの視点を取り入れた手法は，実践研究などの授業でも活用できるようになってきた。
○スポーツのスカウティングに関するリアルタイムゲーム分析とフィードバックシステムに取り組んでいる。今年度もデータ集計で自動化が進んでおり，国際大会でも活用している。しかし水球競技の映像フィードバックシステムは，未だ完成に至っていない。
○お遍路プロジェクトの最終年であり，体力・心理面での分析と報告書を作成した。心理的敵艦点からの論文に共同研究を行った。
○日本体育学会四国支部への組織改組があり，事務局として，学会運営に取り組んでいる。
2－3．大学運営
(1)目標・計画
○現在，学部入試委員会委員であり，粛々と入試業務をすすめる。
○現在，各種専門委員を務める。教育大学として先駆的な取り組みに寄与する。
○課外活動など学生との交流を持つことにより，学生の立場での意見を大学運営に活かせる様にする。
○野外活動施設の整備ならびに維持管理を積極的に行う。
○本学新規６カ年目標の策定時期であり，大学の将来像に寄与しうる発信を心がける。
(2)点検・評価
○本コースの学部入試委員をつとめている。無事入試業務を遂行できた。
○野外活動施設の整備ならびに維持管理を積極的に行った。カヌー等の増加に伴い，船の廃棄や移管，設置棚の作成等を進めている。また弓道場横空き地の草木の剪定作業を行っている。将来は野外活動エリアとしたい。
○四国歩き遍路GPに参加し，歩き遍路のプログラムや補助員・参加者に対する救急法講習会を実施した。
2－4．附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
○アドバイザー制度や附属学校園協力事業などに参加し，附属学校園の他，県下の学校との連携を密にするための一助となる。
○日本赤十字救急法指導員として地域の防災ボランティアに協力する。
○鳴門子どもの町づくり推進協議会などで地域の子どもの安全で活発な活動の可能な町づくりに協力する。
○徳島県体育協会スポーツ医科学委員として，徳島県のスポーツ普及にコーチングの分野で協力する。また県民スポーツ課との連携により，ジュニア層の競技力育成プログラムに助力する。
○日本オリンピック委員会強化コーチならびに（財）日本水泳連盟水球委員会強化スタッフとして活動し，世界トップレベルのスポーツパフォ−マンスに関する見聞を広め，またジュニア世代の育成に努める。また授業の他，学生や徳島県下のスポーツ場面にフィードバックする。さらに，審判など抗議運営にも積極的に参加する。
(2)点検・評価
○幼年発達コースのフレンドシップ事業に参加し，本学施設を活用した自然体験活動プログラムを附属幼稚園を対象に実施した。
○徳島県体育協会スポーツ医科学委員として，徳島県のスポーツ普及にコーチングの分野で協力している。
○水球男子ナショナルチームのコーチとして活動し，U-18を対象とした国際大会アジアエイジの大会コーチを務め，男子優勝に貢献した。
○日本赤十字救急法指導員として講習会での指導，防災ボランティアに協力した。本学においても，救急法講習会を開催している。
3．本学への総合的貢献（特記事項）
○特色GPの採択に伴い，「四国遍路と地域文化」プログラム取りまとめに関わっている。
○健康棟トレーニングルーム改修・設備更新に伴い，機器策定委員を務めた。トレーニングルームの使用に当たり，使用法講習会とその管理に従事している。
