自己点検・評価報告書(乾 信之)

報告者 乾 信之

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

教育:院生の博士課程への進学を支援するために,論文数と英語能力を促進する。学部の講義,演習,実技は教科教育的内容を豊富に取り入れ,授業中に採用試験を意識した発言を増やす。
研究:正確な運動を遂行するためには身体部位の大きさと長さの知覚と同様に,四肢の関節の角度と運動の知覚も重要であり,身体図式の知覚変化を検討する。さらに,“力を入れる”運動よりも“力を抜く”運動が学習しがたいことを証明する。

(2)点検・評価

 院生には実験のデータ整理,学会発表,論文作成を指導した。学部の演習では「生涯発達のダイナミクス」東大出版の要約と発表を受講生に課した。「生体メカニズムと生命倫理」は運動学習と身体イメージの脳生理学と豚を飼育して料理する授業について講義した。「初等体育」は短距離走とリレーを指導した。

 研究では身体図式と力制御の実験と論文作成を促進した。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 科研費の申請を行う。さらに,連合大学院を目指す院生の論文数を増やし,英語の学力を高め,博士課程への進学を促進して研究費を獲得する。 

(2)点検・評価

 科研費は採択された。

 院生が筆頭著者の論文として体育学研究に掲載され,Human Movement ScienceとMotor Control に掲載が決定した。

 図書館の外国雑誌の購入が激減しつつあり,他コースが来年度購入打ち切る雑誌(Perceptual and Motor Skills)を個人研究費で買い支えた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

 院生には実験授業と実験室実験から得られたデータの学会発表と論文作成を指導する。

 学部生には1)学生のレポートの添削を充実させる。2)学生を主体的に授業に参加できるように,“発問”を増やす。3)理論的な内容には必ず具体例を挙げて説明する。具体例は受講生の行っているスポーツ部活動に関連して説明する。

(2)点検・評価

 上述のように,院生には修論の内容を国内外の雑誌への投稿を指導し,成果を上げた。また,院生には週2日英文の論文と本の講読を課している。

 学部生には文献の要約,レポートの添削を重視した。テストの再試は合格するまで行ったため,3回以上に及んだ。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

 四肢にカフ圧を加えて,身体部位の大きさ・長さの情報と四肢の位置関係を変 化させ,身体図式の知覚変化に関わる末梢神経要因と中枢神経要因を検討する。

 学会発表を2回以上行い,原著論文を2篇以上出版する。

(2)点検・評価

 日本体育学会,日本体力医学会,日本スポーツ心理学会で演題を発表した。

 原著論文が体育学研究と本学の紀要に掲載され,Human Movement Scienceと Motor Control に掲載が決定した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

 中期目標・中期計画策定プロジェクトチームおよび各種委員会の運営に積極的に取り組む。

(2)点検・評価

 以下のような役割を果たした。

 コース長。

 中期目標・中期計画策定プロジェクトチーム。

 自己点検・評価制度検証プロジェクトチーム。

 センター試験監督,前期日程実技試験,大学院入試の面接,連合大学院入試の採点。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

 19年度の海外先進研究実践支援で訪れたPrice of Wales Medical Research Instituteとの共同研究を継続させる。

 国内外の学術雑誌における査読を行う。

(2)点検・評価

 研究所での実験をJournal of Neuroscienceに投稿した。
 Adapted Physical Activity Quarterly, Perceptual and Motor Skills, 連合大学院の教育実践学論集の査読を各1件ずつ行った。
 附属特別支援校で行った実験をDevelopmental Medicine & Child Neurologyに投稿した。
 鳴門高校の学校評議員を依頼された。
 (独)日本学術振興会審査委員候補者データベースに登録された。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 上記のように,すべての項目において,当初の計画を上回る成果を上げた。

 

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