自己点検・評価報告書(長岡 強)

報告者 長岡 強

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

①日々の教育活動においては,感性や個性の伸長に努めながら,人間性豊かな教員を養成したいと思っている。
 造形教育の根幹となるべき新鮮な感動,創造の喜び,作品に対する情熱,仕事への責任等に力点を置きながら指導していきたい。
 確かな表現力を身につけさせ,学生に自信を持たせる教育を目標としている。
 本年度の教育計画としては,所属するゼミ生を県内の2大美術展に加えて,全国的規模の日彫展(新国立美術館において開催・日本彫刻会主催)に入選させる。

(2)点検・評価

①実技制作の授業において,ただ単に複雑な制作過程を体験させることで終わるのではなく,造形教育の根幹となるべき新鮮な感動,創造の喜び,作品に対する情熱,仕事への責任等についても合わせて学ばせるように授業内容と授業方法に改善を図りながら進めた。受講生は,他の教員養成の大学に劣らない実技力を身につけているし,教師としての教育実践力に対しても自信を持っている。

 所属するゼミ生を県内の2大美術展に加えて,全国的規模の日彫展(国立新美術館において開催・日本彫刻会主催)に入選させることを目標に掲げたが,ゼミ生の寸暇を惜しんでの制作が実り,全国展への入選を果たした。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

①科学研究費補助金の取得を目指し,今年も研究代表者として応募する。

 平成10年~13年にかけて採択されたが、美術の実技分野では全国で3名前後しか採択されないのが現状であり,なかなか難しいことかと思っている。

②実技分野の特殊性のため,外部資金に期待出来ないのが実情である。 

(2)点検・評価

①科研費は,研究代表者として申請を行ったけれども,採択されなかった。実技制作分野としては,ハードルは厳しいものがあるが,10年前に採択されたことがあるので諦めずに次年度の採択を目指すことにする。

②外部資金に期待したいが,現在美術分野においては例が見られないのが実態である。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

①平素の授業においては,きめ細かな指導をするよう心がける。学生の感性を育て,表現技術を修得させながら学生たちが自信を持つ教育を行う。

②学生を出来るだけ地元の美術展に出品させ,地域の芸術文化活動に参画させる。

③授業以外に,学生と積極的に関わり,進路や悩みについての相談に応じる。

(2)点検・評価

①学部や大学院の授業評価において,高い評価を得ているように,私の教育信条である「美術を通して自信を持たせる教育」は着実に身についてきている。

②授業で制作した作品やゼミで制作した作品を,地元の美術展に応募させ,全員入選を果たした。その中の一人は最高の賞である放美賞を受賞した。この学生は,学内の学生表彰も受けた。

③昼休みや授業のない時間帯に,出来るだけ多くの学生や院生と対話した。特に長期履修生の院生には多岐にわたって相談に応じた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

①研究テーマである「塑造における人体彫刻の制作」に取り組み、全国的規模の展覧会に積極的に出品していく。

②科学研究費補助金の取得を目指し,積極的に申請していく。

(2)点検・評価

②人体の具象彫刻による研究を進めた。我が国最大の総合美術展である日展(日本美術展)から出品を委嘱され作品を発表した。このほかに日彫展(日本彫刻会),白日展においても無鑑査の会員として作品を発表した。(何れも東京都六本木にある国立新美術館において展示)

③科研費は,研究代表者として申請を行ったけれども,採択されなかった。実技制作分野としては,ハードルは厳しいものがあるが,10年前に採択されたことあるので諦めずに次年度の採択を目指すことにする。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

①前年に引き続き,人権教育推進委員会委員として,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

①所属する委員会である人権教育推進委員会,図書館運営委員会において任務を遂行した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

①附属学校や教育支援講師・アドバイザーから派遣要請があれば応じる。(附属学校)

②地元の美術展への出品依頼があれば,積極的に受け入れて出品し,社会との連携に努める。(社会連携)

③外国人留学生の受け入れ要請があれば引き受け,国際交流に努める。(国際交流)

(2)点検・評価

①附属小学校の図工教員は,2名とも院在籍当時,私のゼミ生であったこともあり,研究会等について度々助言を行った。彫刻分野は教育現場で扱いにくい分野のためか,教育アドバイザーの派遣要請はなかった。

②県内で最大の総合美術展である徳島県美術展へ出品の委嘱があったので彫刻作品を出品した。また学生には応募させ,ゼミ生が受賞した。合わせて学内の学生表彰も受けた。

③今年度は外国人留学生に対して授業を行った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 美術コースや院生・学部生のためには,かなり貢献できたと思う。また,他コースの学生に対しても教採二次試験で行われる実技試験の特訓を行い,合格に寄与した。

 本学開学30周年記念モニュメント制作については,試作制作を経た後,本制作に入り,最終的にはブロンズ鋳造となり,年度末に完成することが出来た。

 

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