自己点検・評価報告書(森  正)

報告者 森  正

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 自らのピアノ演奏という研究テーマを押し進めると同時に,将来学校教員になろうとしている本学の学生に,教師が学び続けることの意義と必要性を考える機会を与えていきたい。そのために,12月に行われる演奏会のための研究を中心に,自分自身がどのように課題に取り組んでいるか,その途中経過を積極的に学生に公開し,意見交換できるようにしたい。

(2)点検・評価

 自らの演奏会において,その準備の途中経過を学生にも披露した。そこでは,最終的な発表までにどのような経過をたどるのかを公開し,意見交換を行なった。とかく,舞台の上での最終的な発表を耳にすることが多かった学生も,そこに至までの具体的な準備の方法や手順に関して,興味を持つことが出来たと思う。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 上記のような研究,活動に対して獲得可能な外部資金も少ない。このような状況をふまえ同様の研究を続けている他大学の教員も多く,これらの先生方からの情報収集及び意見交換を行う。 

(2)点検・評価

 日頃,交流のある他の教育系大学の教員と科学研究費の獲得に関して,意見交換を行なった。特に和歌山大学の教育学部でピアノの実技指導を行っている教員が,演奏分野で科学研究費を獲得していることがわかり,今後の自分自身の申請に対する情報を得ることが出来た。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

 学部2年生のクラス担任として,学生の様子を的確かつ迅速に把握することに努め,問題を抱えている学生には速やかに対応できるようにする。特に2年生のうちに卒業研究を決めるので,必要に応じて,学生との面談を行う。

(2)点検・評価

 3年生からの卒業研究に関して学生と個人面談を行ない,本人の希望と適性に合った領域を選択することができるように指導した。また。退学を希望する学生とは数回面談を行ない,その実情を把握するように勤めた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

1.小林苳子元教授と室内楽の演奏方法に関する共同研究を行い,その成果を10月に大阪と東京で行う演奏会で発表する。

2.バッハ,ベートーヴェン,リストのピアノ独奏作品の演奏方法に関する研究を行い,12月に東京と徳島で行う演奏会でその成果を発表する。

(2)点検・評価

1.小林苳子元教授と,R.シュトラウスの作曲した室内楽作品の演奏方法に関する共同研究を行い,その成果を10月に大阪と東京で行った演奏会で発表した。

2.バッハ,ベートーヴェン,リストのピアノ独奏作品の演奏方法に関する研究を行い,12月に東京と徳島で行った演奏会でその成果を発表した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

 大学院の学生定員の充足を目指し,積極的な広報活動を行う。特に20年度受験において,学生を進学させてきた宮崎大学,岡山大学のピアノ担当教員とは,互いに学生の様子を報告する等,密な連絡関係を維持し,今後の本学大学院への進学を学部生に勧めていただく。

(2)点検・評価

 これまで,本学大学院への進学実績のある大学のピアノ担当教員に対して,音楽教育コースの広報活動を行なった。残念ながら,この活動から21年度入試には直接結びつく反応はなかったが,今後の受験希望者に関する情報を得ることが出来た。また,現在博士課程に在籍している留学生から,同じ韓国出身で修士課程に進学を希望する学生の相談を受け,適切な助言等を行うことができた。その結果,その受験生は本学大学院修士課程に入学することになった。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

1.学部や大学院の授業等を通じて附属小学校の教諭との連携を深める。

2.財団法人日本ピアノ教育連盟における活動を通じて,小,中,高校生のピアノの演 奏技術を高める。

(2)点検・評価

 財団法人日本ピアノ教育連盟におけるオーディションの審査等の活動を通じて,小,中,高校生のピアノの演奏技術を高めることができた。特に3月に東京で行なわれた全国大会には,徳島県から高校生を一人推薦することができ,その演奏は当日審査された先生方から高く評価された。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 自分のリサイタルや小林元教授との演奏会の準備等,自分自身の研究活動を可能な限り学生たちに公開し,教師が勉強を続けることの必要性を,強くアピールすることができた。このことにより,教師としての指導法はもちろんであるが,教師の教える内容に対する蓄積量の重要性を,学生たちは考えるようになり,大学において勉強しなければならない,教師となるために本当な必要な事柄に関心を持つようになった。

 

お問い合わせ

経営企画戦略課
電話:088-687-6012