自己点検・評価報告書(村澤由利子)

報告者 村澤由利子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 鳴門教育大学の基本的な理念と方向性を考えそのもとで,まずは自分自身を磨き、そこから吸収したものを学生達に伝えたいと思っている。
 研究活動としては,これまで続けてきたピアノ演奏法の研究を行い,演奏会で発表することを計画している。自分自身のモットーとして,国際的な視野のもとに海外の演奏家達と共演し,そのことにより自分自身が努力し能力を高めたいと常に考えている。そして,一流演奏家との共演や,海外で得た新しい知識を,学生達の指導において生かしていきたい。これは,現職教員や,将来現場に立って授業する学生達にとって,国際的な視野を深めるために役立つと考えている。平成21年度は,3年置きに來日する,ベルリン・フィルハーモニーのファーストコンサート・マスター及び主席奏者達との共演が決まっている。

(2)点検・評価

 鳴門教育大学の基本的な理念と方向性の基で,今年度もこれまで続けてきたピアノ演奏法の研究を行い,そこから吸収したものを学生達に伝えた。

 平成21年8月,オーストリー,ザルツブルク音楽祭に招かれ,ミラベル宮殿でピアノリサイタルを行った。

 平成22年1月,ベルリン・フィルの首席奏者で結成されている,「フィルハーモニア・カルテット ベルリン」と共演し,ショスタコーヴィッチ作曲 ピアノ五重奏曲を演奏した。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 これまで3年間代表として申請してきた科学研究費補助金の内容を,もう一度見直し検討して,補助金が通るように努力する。現在は,音楽コース全員の教員と,高度情報研究教育センターの教員で「初等教員養成のための音楽科遠隔授業研究システムの開発」を附属小学校と連携し研究を進める計画である。

 可能であるならば,附属以外の小学校やセンターとも連携して,研究の幅を広げるよう,また,他の研究が出来ないか等,音楽コースの教員とも検討したい。

 また,現在も科学技術振興機構より資料を取り寄せて,他の補助金について研究中である。 

(2)点検・評価

 今年度で退職のために,科学研究費に応募するコース教員とともに計画に協力した。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

・将来教員になるための,最低限身に付けておかなければならない礼儀や,挨拶,言葉遣い等を,授業のなかで絶えず指導するよう心がけている。

・学生の悩み事や,進路相談に随時応じている。

・学生が,学外でのコンクールや,演奏会への出演,その他様々な活動し関して,指導・支援をしている。

・授業の中でも,学生達に将来教員となり学校現場に立たなければならないことを自覚させ,採用試験の内容についても理解できる様常に指導している。

(2)点検・評価

・学生達に,授業の中で身につけておかなければならない礼儀や,挨拶,言葉遣い等について絶えず指導を行った。

・学生の悩み事や,進路相談について随時応じ,時間外にも相談を受けた。

・学外でのコンクールや演奏会への出演に対して,時間外にも指導した。その他,様々な活動に対して支援した。

・現職教員に対しては,時間外に定期的に現場で役立つピアノ指導を行い,学生には採用試験で役立つよう,同じく時間をもうけてピアノ指導を行った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

・研究テーマであるピアノ演奏法に関する研究を引き続き行い,演奏会で発表する。平成21年度はこれまで3度共演してきた,ベルリン・フィルハーモニーのコンサートマスター及び主席奏者達と「ショスタコーヴィッチのピアノ五重奏曲」を共演する予定である。

・科学研究費補助金を,昨年に引き続き講座の教員と連携して申請する予定である。

・昨年度ザルツブルガー・ゾリステンと共に演奏した,「ベートーヴェン作曲;ピアノ三重奏曲,大公」に関する考察を行い,紀要に投稿したい。

(2)点検・評価

 今年度もピアノ演奏法について研究を続けた。中でも大きな演奏会については,以下の様なコンサートについて研究し,演奏した。

・平成21年8月,オーストリー・ザルツブルク音楽祭に招かれ,ミラベル宮殿においてザルツブルガー・ゾリステンと共に,ピアノ独奏を含む「ピアノリサイタル・デビュー・イン・ザルツブルク」を行った。

・平成22年1月,「フルハーモニア・カルテット ベルリン」とショスタコーヴィッチ作曲;ピアノ五重奏曲を共演した。

・大学研究紀要に,ベートーヴェン作曲「ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97 大公」についての一考察 ―ベートーヴェンによる楽曲へのスケルツォの導入― ,を投稿した。

・科学研究費について,コースの教員とともに計画に協力した。

・今年度は,その他,様々なコンサートでピアノ演奏を行った。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

・前年度に引き続き,各種委員会の委員として本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

・前年度と同様に,各種委員会委員を努め本学の運営に貢献した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

・附属学校等の実地教育や,研究集会に参加する。

・昨年に引き続き,公開講座「楽しいピアノ演奏」を現職教員及び一般社会人向けに開講する。

・鳴門市より委嘱された委員会に出席し,委員として社会との連携に努める。

・鳴門市・リューネブルク市姉妹都市友好協会副会長として,国際交流に努める。

(2)点検・評価

・公開講座「楽しいピアノ演奏」を開催し,現職教員及び一般社会人が参加し,盛会に終えることが出来た。

・鳴門市より委嘱された委員会に出席し,委員として社会連携に努めた。

・鳴門市・リューネブルク市姉妹都市友好協会副会長として,市民にボランティアで指導し,リューネブルク市とベルリン大使館において,指揮を行い国際交流に努めた。

・「第11回ショパン国際ピアノコンクール イン アジア」「全日本ピアノ指導者協会ピアノコンペティション」「第26回香川ジュニア音楽コンクール」等の審査員を務めた。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

・公開講座「楽しいピアノ演奏」を毎年開催しているが,毎回定員をオーバーし,大変熱心な受講生が参加した。

・徳島市文化センターにおいて,2010年3月,ポーランド・シレジア・フィルハーモニー交響楽団を招き「コンチェルトとの夢の出逢い・徳島公演」を企画・開催し,鳴門教育大学大学院の修了生達が出演し,ベートーヴェンやシューマンのピアノコンチェルトを共演し,大変盛会であった。

 

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