自己点検・評価報告書(松岡貴史)

報告者 松岡貴史

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 特に音楽における専門性と教育実践力を高めるための研究として,これまでに積み上げてきた自らの独自の方策に加え,音楽教育雑誌等をもっと積極的に活用することによって多くの知見や事例研究を得て,大学における教員養成に有効な具体的な方策を考える。
 教育大学の教員としての土台となる自らの専門領域に関する研究として,ピアノ独奏曲や管弦楽曲の作曲を進めると同時に、9月に「松岡貴史/みち子作品展」を開催する予定である。

(2)点検・評価

 音楽における専門性と教育実践力を高めるためこれまでに積み上げてきた研究成果を礎としながらも,音楽教育雑誌等の事例研究から多くの知見を得たことを生かし,大学院のの授業「作曲法演習基礎」や教育支援アドバイザーとして派遣された中学校音楽教育研究会「創作活動の指導方法」において,創作指導についての内容を深めることができた。

 自らの専門領域である作曲に関する研究としては,ピアノ独奏曲の予定を変更してオーボエ独奏曲,女声合唱組曲,チェロとピアノ連弾のための曲を制作し,管弦楽曲の作曲を進めた。また9月に「松岡貴史&みち子作品展Ⅳ」を開催し,旧作や新作を発表するとともに貴史作品,みち子作品のピアノ演奏をし,新しい音世界との出会いを意図したコンサートを,満席の聴衆と演奏者、作曲者が相互触発する場とすることができた。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 すでに申請中の科研「初等教員養成のための音楽科遠隔授業研究システムの開発」が採択されれば,その研究を行う。不採択であれば,22年度に向けて再度申請するが、その際,同様の内容のものになるか他の内容となるか,現時点では確定できない。
 継続中の現代GPについては,引き続き研究を行う。
 さらに,機関からの正式な委嘱を待って,舞台芸術作品の制作を行う予定となっている。 

(2)点検・評価

 上記の科研「初等教員養成のための音楽科遠隔授業研究システムの開発」は不採択となったが,22年度の科研「学生たちの自己省察力の育成をめざした音楽科教員養成カリキュラムの研究」を申請した。

 継続中の現代GPについては,引き続き研究を行い,授業「地域社会研究」の中に結実させた。

 舞台芸術作品の制作については,機関からの委嘱が,23年9月上演ということになり,制作は22年度に行うことになった。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

・授業については,学生が主体的に参加できるよう発表や討論を取り入れるとともに,自分自身も新たな気持ちでしっかりと準備をして臨む。

・複数教員担当科目については、さらに授業改善が進められるよう連携を図る。

・授業外でも学生が質問しやすいよう,また教員採用試験のための支援ができるよう,引き続きオフィスアワーその他の時間を活用する。

・特に学部1年次生のクラス担当教員として,学生とのコミュニケーションを大切にし,心の健康を見守り,学生生活を支援する。

(2)点検・評価

・授業については,十分な準備をもって臨むとともに,学生が主体的に参加できるよう発表や討論を取り入れている。FD事業の特別公開授業として取り上げられた「音楽通論Ⅰ」においても,学生が主体的に取り組み,発表する姿が認められた。

・TTで授業を進めているコア科目「初等中等教科教育実践Ⅲ」において,さらに授業改善が進められるよう,教科専門と教科教育の教員が連携を図った。

・授業外でも学生が定期的に和声その他を学べるよう,また教員採用試験のための指導が受けられるよう,引き続きオフィスアワーその他の時間を設け,その成果を上げた。

・特に学部1年次生のクラス担当教員として,信頼関係の中で,学生とのコミュニケーションを良好に保っている。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

・上半期にはピアノ曲の作曲を進め,委嘱があった場合,舞台芸術作品の制作を行う。
9月に,「松岡貴史/みち子作品展を開催すると同時に,管弦楽曲の作曲に着手する(完成予定は1年後)。

・昨年度音楽コース教員が協力して申請した科研の結果に基づいて、共同研究を開始する準備をする。

・現代GPによる研究として,地域の芸能を生かした文化創造を「地域社会研究」の授業に結実させる。

(2)点検・評価

・上半期に作曲する予定だったピアノ曲は,オーボエソロ曲に変更し,<シオンの丘>を作曲した。また,女声合唱組曲<秋の瞳>を作曲し,これら2曲の初演と,自身による旧作その他のピアノ演奏をもって,9月に「松岡貴史&みち子作品展Ⅳ」を開催した。10月には,2台ピアノのための作品<moto simpatico>が再演された。その後,管弦楽曲の作曲に着手している。3月には委嘱作品,チェロとピアノ連弾のための<Hauch des Frühlings>がウィーン音楽大学で初演された。

・22年度科研「学生たちの自己省察力の育成をめざした音楽科教員養成カリキュラムの研究」を申請した。

・現代GPによる研究として,地域の芸能を生かした文化創造を,「地域社会研究」の授業に結実させた。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

・各種委員会委員として本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

・音楽コース教員として,また大学院入試委員会委員として業務を遂行した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

・教育実習指導や授業支援等を通して附属学校との連携を図る。

・教育支援等を通して地域社会との連携を図る。

・日本教育大学協会音楽部門大学部会の役員として部会の運営と発展に貢献する。

・専門分野等を生かし、国際交流に貢献する。

(2)点検・評価

・1年生クラス担任として、ふれあい実習で,附属中学校や市内幼稚園に引率した。

・教育支援アドバイザーとして,10月に板野郡中学校教育研究会音楽部門研修会「創作活動の指導方法」の講師を務め,3月に阿南市富岡西高等学校の進路ガイダンス(音楽)を担当した。

・公開講座「キーボード・ハーモニーの楽しみ」を開講した。

・日本教育大学協会音楽部門大学部会の地区代表委員会委員長として部会の運営にあたった。

・合唱,吹奏楽,ピアノの分野においてコンクール等の審査員を務めた。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

・9月に「松岡貴史&みち子作品展Ⅳ」を開催し,旧作や新作を発表するとともに貴史作品,みち子作品のピアノ演奏をし,満席の聴衆と演奏者,作曲者が相互触発する場を創出した。

・FD事業の一環として,特別公開授業「音楽通論Ⅰ」を担当した。

・公開講座「キーボード・ハーモニーの楽しみ」を開講した。

・教育支援アドバイザーとして,10月に板野郡中学校教育研究会音楽部門研修会「創作活動の指導方法」の講師を務め,3月に阿南市富岡西高等学校の進路ガイダンス(音楽)を担当した。

・日本教育大学協会音楽部門大学部会の地区代表委員会委員長として部会の運営にあたった。

 

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