自己点検・評価報告書(西園芳信)

報告者 西園芳信

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

○20年度は、連合博士課程の共同研究プロジェクトにおいて取り組んできた「教育実践の観点から捉える教科内容学の研究」について、出版の形でまとめることをした。21年度は、この研究成果を音楽科の中で実践的に展開することに取り組む。

(2)点検・評価

○「教育実践から捉える教科内容学の研究」の成果を音楽科のコア授業や中等音楽科教育論等の授業に次のような視点から反映させ授業改善を図り、推進した。①音楽科の教科内容の理解。②音楽科の評価の観点と方法。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

○「教育実践の観点から捉える教科音楽科の教科内容学研究」について、科学研究費を申請する。 

(2)点検・評価

○「教育実践の観点から捉える教科音楽科の教科内容学研究」について、科学研究費を申請することについては、「教員養成における教科内容学研究」を全国的な視野で検討する必要から、日本教育大学協会の次のような内容のプロジェクト計画に変更し、企画書を申請したところ採択された。「教員養成における『教科内容学』研究」(全教科での取り組みで平成22年4月~24年3月まで)。研究代表として平成22年4月から2年間推進することとなった。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

○学部のコア授業「初等中等教科教育実践Ⅰ」の内容について、教育実践の観点から講師として依頼している現場教員との連携について改善を図る。

○学部のコア授業「中等教科教育論」の内容について、実践的指導力の観点から改善を図る。

(2)点検・評価

○学部のコア授業「初等中等教科教育実践Ⅰ」の内容について、教育実践の観点から現場教員との連携について改善を図ることについては、シラバス作成の時に内容の打ち合わせをすることと、現場教員の授業の直前に授業内容の打ち合わせをすることをし、改善を図った。

○学部のコア授業「中等教科教育論」の内容について、実践的指導力の観点から改善を図ることについては、授業実践記録の分析や自らの指導案に基づく模擬授業とその評価などによって改善を図った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

○研究テーマ「デューイの芸術論にみる芸術の分類についての研究」を学会誌に論文として投稿する。

○教科内容の構成原理について、学術論文としてまとめる。

○20年度の計画で実現できなかった、「批評」の方法を取り入れた中学生の音楽鑑賞指導に関する研究書を出版する。

(2)点検・評価

○研究テーマ「デューイの芸術論にみる芸術の分類についての研究」を学会誌に論文として投稿する事については、テーマを変更し「「デューイの芸術論にみる異民族芸術を経験することの意味」というもので投稿した。

○教科内容の構成原理について、学術論文としてまとめることについては、推進できなかった。

○20年度の計画で実現できなかった、「批評」の方法を取り入れた中学生の音楽鑑賞指導に関する研究書を出版することについても、研究内容の整理の途中で、出版まではできなかった。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

○学長補佐として、GP等の研究開発に関して貢献する。

○前年に引き続き、21世紀の教員養成・教員研究等に関する検討会議、カリキュラム点検・評価専門部会主査として貢献する。

○学術研究推進委員会の委員長として貢献する。

(2)点検・評価

○学長補佐として、GP等の研究開発に関して貢献することについては、平成21年度の「大学教育推進プログラムテーマA」に「相補牽引型教育実践力システムの構築」をまとめ申請したが、結果は、不採択であった。あと一つは、平成21年度「先導的大学改革推進委託事業」に「教員養成に関するモデルカリキュラム作成に関する調査研究」(2年計画)に計画を申請し、採択された。

○21世紀の教員養成・教員研究等に関する検討会議、カリキュラム点検・評価専門部会主査として貢献することについては、この検討会議が開催されず貢献できなかった。

○学術研究推進委員会の委員長として貢献することについては、科学研究費申請について、申請についての講習会を開くなどした。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

○附属学校や地域の教員と連携し、教育実践の立場から教科の内容や評価方法について、共同研究を推進する。

○音楽と美術の研究団体によって、学校教育における芸術教科の在り方に関するシンポジウムを開催する。

(2)点検・評価

○附属学校や地域の教員と連携し、教育実践の立場から教科の内容や評価方法について、共同研究を推進する事については、共同研究の話し合いまではできたが、内容の検討までは推進できななかった。

○音楽と美術の研究団体によって、学校教育における芸術教科の在り方に関するシンポジウムを開催することについても、開催の方向で合意できたが、実現には至らなかった。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

○研究開発担当の学長補佐として、GPの計画書作成の他、「教員養成に関するモデルカリキュラム作成に関する調査研究」(2年計画)に計画書作成を担当し採択されたことから、一定の貢献をした。

 

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