自己点検・評価報告書(粟田高明)

報告者 粟田高明

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 教育実践力は, 大学4年間もしくは大学院修士課程2年間で容易に身につくような能力ではない。それらは10年, 20年と現場で試行錯誤するうちに自然に身についていくものと考える。勿論, 期間中は真摯な態度の保持が必要条件である。しかしながら, 将来教壇に立つ教員に即座に求められるのは, 基礎的な内容の理解とそれを論理的に構成し, 授業等において展開していく力である。そのため, 担当する授業では, 基礎的な知識をできるだけ根本に還り説明するとともに, 科学的な論理的思考を身に付けさせる内容を展開する。またそれらの内容の背景の説明とともに, 実験や観察といった五感をフルに活用し,理論と実験の間の相関あるいは補完関係を理解させる内容を教える。

(2)点検・評価

 担当した授業では, 基礎的な内容をできるだけ平易に説明するとともに, 科学的な論理的思考を身に付けさせる内容にするための授業構成を考え,展開した。必要に応じて演示実験や実験教材の製作を行い, 実験・観察の際に必要な事柄について細かく説明した。また学生の理解度を確認するため小テストを行い, その解説を丁寧にすることで, 知識の定着を図った。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 毎年度, 科学研究費補助金の申請を必ず行っている。本年度分が不採択の場合, 来年度分を, 11月に申請予定である。 

(2)点検・評価

 平成21年度科学研究費補助金の申請を行ったが,不採用であった。内容・構成を精査し次年度以降も積極的に申請をする予定である。また平成22年度の概算要求で申請予定であった「多機能X線光電子分光装置」が, 平成21年度第2次補正予算で採択された。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

 学生総合相談室の相談員(アドバイザー)として, 学生の相談に対応する。

(2)点検・評価

 学生総合相談室の相談員として, 毎週水曜日の昼休みに,学生の相談に対応できるように研究室に待機した。また同時刻にオフィースアワーを設けて, 質問等に応じた。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

 京都大学原子炉実験所との共同利用研究を行うとともに(公募研究申請中), エネルギーを可視化するための教材開発を進める。得られた新しい結果を関連する学会およびワークショップ等で発表し, 可能であれば学術雑誌に公表する。

(2)点検・評価

 平成21年度京都大学原子炉実験所共同利用研究において,プロジェクト研究(「放射線照射による高融点化合物の欠陥生成と誘起発光過程」)として採用された。5月および9月,11月,3月に共同利用研究を行い,1月には, 所内のワークショップで成果を発表した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

 前年度に引き続き, 学術研究推進委員会委員として, 本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

 学術研究推進委員会委員および教員免許状更新講習実施委員会委員として,本学の運営に貢献した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

 特別講演や研修会などの講師依頼があれは, できるだけ受ける。また留学生との交流を活発にする。

(2)点検・評価

 11月29日(日)に, 青少年科学の祭典徳島大会(会場:阿南市科学センター), 12月6日(日)に, 徳島三好地区大会(徳島県立三好高等学校体育館)に参加し, 児童・生徒・保護者を対象に, 「光の不思議」に関するブースを設け演示した。また12月に徳島県立城南高等学校(SSH指定校)理数科の生徒を対象に高大連携授業を行った。 JICA派遣長期研修修士課程の留学生を指導した。留学生からの相談などに対応した。8月に,平成21年度教員免許状更新講習を担当した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 JICA長期派遣留学生(国際協力教育コース所属修士課程学生)の研究指導。

 平成21年度教員免許状更新講習の担当。

 

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