自己点検・評価報告書(山森直人)

報告者 山森直人

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 英語科教師教育(教員養成・現職教育)と学校英語教育文化の創造のための研究を核に以下の研究を推進する。
① 「学校教育における英語科経営に関する研究」を継続する。
② 「教室英語に関する理論的研究」とともに,教員養成における「教室英語指導の実践的研究」を継続する。
③ 「英語授業のデザイン」に関する基礎的理論的研究を継続する。

(2)点検・評価

① 「学校教育における英語科経営に関する研究」については,文献調査を通して教師教育の観点から研究の方向性の洗い直しを行った。具体的には,小学校の外国語活動の指導者育成に関する基礎的研究を進め,第35回全国英語教育学会鳥取研究大会(8月8日)にて「小学校外国語活動の指導者育成に関する基礎的研究」と題し口頭発表した。(Ⅱ-2の①③に関連)

② 「教室英語に関する理論的研究」については,小学校外国語活動を担当する教員に求められる英語力に焦点をあて理論的考察を進めるのと同時に,学部後期授業「英語オーラルコミュニケーションⅠ」において教室英語育成のためのデータ収集を行った。(Ⅱ-2の①③に関連)

③ 「英語授業のデザイン」に関する基礎的理論的研究については,特に小学校の外国語活動の授業デザインについて研究を進め,その成果を,第21回四国英語教育学会徳島研究大会(6月28日)にて「「言葉の教育」としての外国語活動のデザイン―小学校教員に求められるもの―」と題し,また,日本児童英語教育学会第28回中国四国支部研究大会(11月29日)にて「「言葉の教育」としての外国語活動のデザイン(2) ―言葉の再創造過程―」と題して口頭発表した。(Ⅱ-2の①③に関連)

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

① 科学研究費補助金を獲得するための準備的研究を進め,それをもとに科研費を申請する。(現在申請中の科学研究費補助金を獲得した場合,計画どおりに研究を進める。) 

(2)点検・評価

① 科学研究費補助金を獲得するための準備的研究を進め,それをもとに「英語科教師教育のための教室英語力育成プログラムの開発」と題し科研費を申請した。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

① 英語科教育コースの学生の英語力向上に努める。学生に英語資格試験の受験を進めるとともに,そのための学習環境を整備し,試験対策に協力・支援していく。

② 英語科教育コースの学生の教育実習に事前事後をふくめ積極的に関わる。

③ 日頃から英語科教育コースの学生に積極的に声をかけ,学生生活,勉学,進路などに関して相談しやすい雰囲気をつくる。

④ 英語科教育コースの学生の就職支援に積極的に取り組む。

(2)点検・評価

① 英語科教育コース(学部)および言語系コース(英語)(大学院)の学生の英語力向上をねらい,コース掲示板やe-mailにて英語資格試験の情報を宣伝し,学生による自主英語学習会の開催を促した。また,英語科教育コースおよび言語系コース(英語)の学生を対象としたTOEIC-IPテスト(6月20日)を実施した。

② 「初等中等教科教育実践Ⅲ」を通じて英語科教育コースの学生の教育実習事前指導をおこなった。今年度は特に,本学附属小学校小川雅功教諭および附属中学校英語科鈴江涼子教諭と連携し,同授業内で模擬実習(附属学校において授業や授業支援を実施)をおこなった。また「教育実習事後指導」も担当し,授業実践力評価スタンダードを活用して,学生の職能育成に取り組んだ。(Ⅱ-4の①に関連)

③ 日頃から英語科教育コースの学生に対し積極的に声をかけたり,話す機会を設けたりして,学生生活,勉学,進路などに関して相談しやすい雰囲気をつくってきた。

④ 英語科教育コースの就職支援を積極的に行ってきた。具体的には,進路に関する相談にのったり,学生からの要望に応じて教員採用試験前に面接練習を行った。また,就職支援チーム主催の教員採用試験前の模擬面接(6月30日)に面接官として参加した。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

① 授業内外での教育活動等と研究を連動させ,教員養成・現職教育に関する実践的な研究を推進する。

② 学校教育現場に積極的に出向き,教育の現実を踏まえた教育研究を進める。

③ 文献調査を積極的に行い,実践的研究の理論的裏づけを固める。

(2)点検・評価

① 授業内外での教育活動に備え,小学校外国語活動の担当者を育成するための研究を進め,第21回四国英語教育学会徳島研究大会(6月28日),第35回全国英語教育学会鳥取研究大会(8月8日),および日本児童英語教育学会第28回中国四国支部研究大会(11月29日)において口頭発表した(Ⅰ-1の①③に関連)。また,学部後期授業「英語オーラルコミュニケーションⅠ」において教室英語力育成のためのデータ収集を行った(Ⅰ-1の②に関連)。

② 教育実践フィールド研究を通して附属中学校および市内中学校に積極的に出向き,教育の現実を踏まえた教育研究を進めた。

③ 教師教育に関する文献調査を進め,実践的研究の理論基盤を整理することに努めた。(Ⅰ-1の①②③に関連)

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

① 平成21年度に担当することになる委員を通して,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

① 大学院教育学研究科教務委員会の委員として本学の運営に携わった。

② 教育実践フィールド研究実施専門部会の主査として教育実践フィールド研究の企画運営を担当するのと同時に,教育実践フィールド研究検討部会の主査として本授業の見直し検討を行った。

③ 第1期中期目標期間確定評価における現況分析チーム委員を担当した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

① 教科教育実践や教育実習を柱に附属学校教員と積極的に連携を図る。

② 教育支援講師・アドバイザー派遣制度等を通して積極的に地域の学校に出向き教育支援を行う。

③ 公開講座や教員研修等を通して,優れた教員の育成に積極的に関わる。

(2)点検・評価

① 初等中等教科教育実践Ⅲにおいて本学附属小学校小川雅功教諭,附属中学校鈴江涼子教諭と連携し,教育実習の事前指導を行った(Ⅱ-1の②に関連)。また附属中学校LFタイム(9月7日)において講師を担当した。

② 教育支援講師・アドバイザー派遣制度を通して次の活動を行った。・松茂町教育研修会「外国語活動がめざすもの―その難しさと活路―」の講師(7月28日)・徳島市不動中学校における出前授業(9月14日)・勝浦町生比奈・横瀬小学校合同研修会「これからの外国語活動がめざすもの」の講師(11月19日)・その他,勝浦中学校の英語教育,生比奈・横瀬小学校の外国語活動に関する助言(3回)

③ 本学公開講座(8月26日)において「外国語活動がめざすもの―その難しさと活路―」と題し,講師を担当した。また,免許更新講座において講義「英語教育の新しい視座」(8月25日)と講義「教室英語(Classroom English)―小学校外国語活動にそなえるために―」(8月28)を担当した。

④ 徳島県立池田高等学校「英語教育改善のための調査研究事業」の英語教育改善のための調査研究事業指定校運営指導委員を担当した。板野郡弁論大会(9月25日)の審査員を務めた。鳥取県教育センター研修講座「高等学校英語⑤授業研究をとおした授業改善―指導と学びをデザインする―」の講師を担当した(10月2日)。

⑤ 現代GP中高大連携お遍路(9月12-13日)に参加した。(Ⅲ-①に関連)

⑥ 本学において開催された第21回四国英語教育学会徳島研究大会(6月27-28日)の大会事務局長を担当した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

① 平成21年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(お遍路GP)に参加した(Ⅱ-4の⑤と関連)。

② 平成21年度日本教育大学協会四国地区研究集会(高知集会)シンポジウム「教員養成学部における大学院教育の在り方について」(11月27日)において「鳴門教育大学における大学院教育の改革」と題し発表した。

③ モデルコア・カリキュラム開発チーム(A. コア科目グループ)に参加した。

 

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