自己点検・評価報告書(茂木俊伸)

報告者 茂木俊伸

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

○学部教育では,教員養成と専門分野(国語学)とを有機的につなげるために,国語学担当教員間で連携をとりながら授業改善を進める。また,授業実践を報告するための授業研究を行う予定である。
○大学院教育では,国語教育・日本語教育において必要となる「ことばを分析的に捉える」という視点を重視した授業を行う。また,個別のゼミとは別に国語学・日本語学合同ゼミを開催し,教育を含めたさまざまな視野から学生の研究活動を活性化できる環境を作る。

(2)点検・評価

○学部教育では,国語学担当教員2名によるTT形式の2つの授業を中心に,これまでの成果と課題を踏まえ,密に連携をとりながら授業を行った。この結果,該当する前期の授業のアンケートでは評価平均 4.52 点を得た。また,国語科教員養成における国語学の役割に関する考察とこれまでの授業実践報告を含む学会発表を1件行うことができた。

○大学院教育では,授業・ゼミ指導ともに,「ことばを分析的に捉える」ための方法論の教授と具体的な分析の実践を行った。この結果,前期の授業では評価平均 4.85 点と高い評価を得た。また,学会発表の予行演習を中心とした国語学・日本語学合同ゼミを行った。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 研究代表者および研究分担者として可能なかぎり科学研究費補助金の申請を行い,競争的資金の獲得を目指す。 

(2)点検・評価

 科学研究費補助金を,研究代表者として1件(若手(B)),研究分担者として1件(基盤(C)),計2件申請したが,資金の獲得は果たせなかった。今後も,共同研究や学会活動を通して競争的資金獲得のための基盤を作りつつ,継続的な申請を行っていきたい。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

○授業内容に対する疑問点をすくい上げる機会を設け,知識・技能,考え方等の定着を図る。また,授業外での学習を促進するため,関連図書や資料の紹介を積極的に行う。

○学生との間にハラスメント行為等のない良好な関係を構築し,問題解決のための支援を行う。

(2)点検・評価

○特に学部の授業では,授業後に提出する質問用紙を活用し,受講者の質問・意見をすくい上げる機会を重点的に設けた。さらに,学内の個人ウェブページに参考文献リストを掲載,随時更新し,学習内容を学生自身が発展させるための図書の紹介を積極的に行った。また,関連領域の担当教員間で連携しながら,図書の計画的な購入を行った。

○ 学部・大学院のゼミ指導教員として,学習・生活指導や就職支援等,個々の学生の特性に合わせた問題解決のための支援を行った。また,今年度は特に,学部4年生のクラス担当教員として,就職支援行事への参加や模擬面接,論作文指導等を通じて,就職関連の支援を積極的に行った。このため,教員採用試験に14名中12名合格という結果は大変うれしいものであった。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

○従来からの研究課題であった,現代日本語の文法・語彙に関する研究を引き続き行い,口頭発表や論文の形で公表する。

○共同研究等の機会に積極的に参加する。

○科学研究費補助金の申請を行う。

(2)点検・評価

○現代日本語の文法・語彙に関する研究を行い,学内学会誌に1編(共著),学内紀要に2編,海外の大学紀要に1編(共著)の計4編の論文を発表した。また,国語科教員養成に関する学会発表を1件行った。(項目1-1に関連)

○第9回筑波大学日本語日本文学会奨励賞を受賞した(2009年9月)。

○従来の科学研究費研究(基盤(C)) 1件に加え,新たに国立国語研究所共同研究プロジェクト(基幹型) 1件のメンバーとして共同研究に参画した。後者の共同研究会では発表を1件行った(2010年2月)。

○科学研究費補助金を,研究代表者(若手(B))として1件,研究分担者(基盤(C))として1件申請した。(項目1-2に関連)

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

○各種委員会の委員として会議に出席し,その職務を遂行する。

○円滑な大学運営が遂行できるよう,コース・教育部・大学への協力を行う。

(2)点検・評価

○情報環境推進委員会委員,FD・SD委員会委員として会議に出席し,職務を遂行した。また,機器仕様策定委員の職務(3件)を果たした。

○コース会議および教育部会議に出席し,校務に協力した。コースにおいては,予算管理,ウェブページ管理,広報等を含む8つの事務的職務を担当した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

○附属学校園との連携を図るために,積極的に意見交換等を行う。(附属学校)

○鳴門教育大学教育支援講師・アドバイザー等派遣事業および公開講座事業に登録し,地域からの要請に応える。(社会連携)

○協定校等からの留学生の指導・サポートを行う。(国際交流)

(2)点検・評価

○学部実地教育および大学院「教育実践フィールド研究」時の訪問等を通じ,附属学校園との連携に取り組んだ。(附属学校)

○鳴門教育大学教育支援講師・アドバイザー等派遣事業に登録し,1件の派遣要請(2009年8月)に応じた。また,徳島県生涯学習情報システム「まなびひろば」に登録した。(社会連携)

○公開講座を担当した。(社会連携)

○日本語学会庶務委員および情報電子化委員に就任し,役割を果たした。(社会連携)

○留学生6名(大学院生1名,大学院特別聴講学生1名,大学院研究生2名,学部特別聴講学生2名)の指導教員として,学習・研究・生活の指導およびサポートを行った。(国際交流)

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

○授業改善の取り組みを継続して行ったことにより,前期に実施した学部および大学院授業評価アンケートにおいて,5科目の評価平均として 4.64 点を得た。(項目1-1,2-1に関連)

○第9回筑波大学日本語日本文学会奨励賞を受賞した。(項目2-2に関連)

 

お問い合わせ

経営企画戦略課
電話:088-687-6012