自己点検・評価報告書(小野由美子)

報告者 小野由美子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 日本語を母語としない児童・生徒が学校教育で増加している。異文化、異言語の背景をもつ児童・生徒の教育に実践的に対処できるような教員の養成、現職教員の研修に積極的に提言していきたい。また、地方の小規模な教員養成大学である本学の国際的なリソース(JICA長期研修員、教員研修留学生ほか)を積極的に活用し、本学に在籍する学生、院生の国際的視野の涵養をさまざまな形で仕掛けていきたい。また、これまでに培ってきた国際的研究ネットワークを利用し、先進国、途上国から研究者を招聘し、最先端の教育実践に学生を触れさせるだけでなく、海外の教育現場を学生、院生に体験させることを目標とする。

(2)点検・評価

・南アフリカの小学校で日本語教育実習を実施するよう関係方面に手配し、実現した。その中で、学習における言語の問題を考える機会を実習生に提供した。

・日米学生交流事業(日米フレンドシップ事業)への学生参加を促し、異文化体験、異文化理解を深める支援を行った。

・南アフリカ人研究者を招聘し、学内でセミナーを開催した。

・指導する院生に学会発表を行うよう指導した(中国四国教育学会、アフリカ教育研究フォーラム)。

・アフガニスタンの教育関係者と本学学生との意見交換会を企画実行した。

・図書館で、アフガニスタン写真展を企画実行した。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

1.アフガニスタン教師教育強化プログラム(STEP)フェーズ2の業務に従事し、アフガニスタン受託事業資金を得る。 

(2)点検・評価

1.アフガニスタン教師教育強化プログラム(STEP)フェーズ2の業務に従事し、アフガニスタン受託事業資金を得た。

2.科研(挑戦的萌芽研究)が採択された。また、研究分担者として参加した基盤研究A、基盤研究Bも採択になった。

3.アフガニスタン識字教育強化プロジェクトへの参加を要請され、採択が決定した。

4.JICA受け入れ研修として、アフガニスタン教育関係者を対象とする研修コース(教授法改善コース)を企画・実施した。

5.新規事業として、ケニアSMASTEの受け入れ研修の受託に尽力した(22年度実施がほぼ確定)。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

・学内のリソースだけでなく、アメリカ・アジア・アフリカ・ヨーロッパの研究ネットワークを活用して、学生に質の高い教育実践研究の体験をさせる。

(2)点検・評価

・本学大学院生を南アフリカの小学校において日本語教育実習させた。

・本学学生、大学院生を日米学生交流事業(フレンドシップ・プログラム)に参加させ、アメリカに送った。異文化体験、異文化理解を支援した。

・異文化間教育学会、中国四国教育学会、アフリカ教育研究フォーラムに院生を参加させた。・中東からの研修に大学院生を参加させ、視野を広げることに努めた。

・大学祭に協力し、ゼミ生、留学生と協力してファッションショーを企画実施した。

・アフガニスタン教育関係者と本学学生・院生との意見交換会を企画実施した。

・図書館においてアフガニスタン写真展を企画実施した。

・JICA長期研修員・教員研修留学生向けに、教育研究法ワークショップを企画実施した。

・留学生と学長との懇談会実施に協力するとともに、留学生の教育・学生生活支援全般に日頃より、気を配った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

1.異文化体験が教師の発達にどのような意味を持つか、成人学習理論をもとに研究する。

2.学校における異文化間教育、異文化間コミュニケーションの研究をすすめる。

(2)点検・評価

・JICAの基礎教育改善プロジェクト(アフガニスタン、バングラデシュ、カンボジア)を比較分析した論考が1章としてMaria Tatto and Monica Mincu編著に採択された。

・South African Journal of Education(査読在り)に共著論文が採択された。

・連合大学院紀要(査読在り)に共著投稿し、採択された。

・International Journal of Intercultural Relations(査読在り)に共著を投稿中。査読者からのコメントに沿って加筆修正し、送り返した。採択はほぼ間違いなし。

・International Journal of Educational Development(査読在り)に共著論文投稿原稿を書き上げ、投稿した。

・南アの理科教師、指導主事ならびに大学教員とともに、KAIZEN Projectを発足させ、その事前打ち合わせを、鳴門で10月に行った。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

1.国際交流委員として大学の運営に参画する。

(2)点検・評価

1.国際交流委員会副委員長として、委員会の運営に協力している。

2.アフガニスタン支援に関心を持つ高井美穂政務官の本学招聘を提案した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

1.アフガニスタン教師教育強化プログラム(STEP)フェーズ2の業務に従事することを通して大学の国際貢献に参画する。

2.途上国、先進国の研究者ネットワークを通して、大学の国際化に貢献する。

(2)点検・評価

1.附属中学校から総合的学習の時間に本学留学生の派遣を依頼され、協力した。

2.県立貞光工業高校より「物作り展」に展示する南アフリカ教科書その他を貸し出した。

3.徳島新聞に南アフリカでの日本語教育実習の様子を投稿して採用された。

4.日米学生交流事業の受け入れを7月に行い、徳島市内の小学校での英語授業、本学学生によるアメリカ人参加者への日本語授業の企画実施など、国際交流、異文化理解を促進した。

5.タンザニアへ出張し、ダルエスサラーム大学、ドドマ大学教育学部関係者と協議し、日本語実習、留学生受け入れについて、意見交換した。

6.アフガニスタン教師教育強化プロジェクト・フェーズ2の専門家として、アフガニスタンに2カ月出張した。

7.アフガニスタン識字教育強化プロジェクト・フェーズ2への参加を要請された。同プロジェクトはSSCが受注が決定した。

8.ケニアのJICA理数科教育強化プロジェクトの受け入れ研修の打診があり、その実現に尽力した(ほぼ確実)。

9.International Council on Education for Teaching(ICET)の理事を務めている。

10.異文化間教育学会の理事を務めている。

11.ゾンタ・クラブで「アフガニスタンの女性は今」というテーマで講話した。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 

 

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