自己点検・評価報告書(吉井健治)

報告者 吉井健治

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 〔研究〕
 日本臨床心理士資格認定協会から,平成20年11月から3年間,「スクールカウンセラーの評価システムの構築」というテーマで研究助成を受けた。この研究を進める中で,大学院生を対象としたスクールカウンセラー養成プログラムの開発,教師を対象としたスクールカウンセラー活用マニュアルの作成を行う。

(2)点検・評価

 〔研究〕
スクールカウンセラーの活用に関する様々な文献をまとめ,『スクールカウンセラーの効果的な活用』というタイトルで冊子(約50頁)を独自に作成した。そして,大学院生には教育実践フィールド研究の授業で,教師には教員免許状更新講習で,本冊子をもとに講義を行った。その結果,スクールカウンセラー養成(大学院生対象)及びスクールカウンセラー活用(教師対象)において,本冊子の有効性が確認された。同時に,修正・加筆の必要性も明確化された(今後改訂を行っていきたい)。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

①科学研究費補助金の確保に努める。

②効率的,効果的な資金の使用に努める。 

(2)点検・評価

①共同研究者として,いじめに関する科学研究費補助金の1件が採択された。

②質問紙調査の実施,聞き取り調査の実施,文献収集などにおいて,効率的,効果的な資金の使用に努めた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

①学生相談に関して,他大学の状況を参考にしながら,システム等の検討を行い,さらに充実を図る。

②臨床心理士養成コースの院生に対する修論指導とスーパーヴィジョンをさらに充実させる。

③スクールカウンセラー実習のあり方を検討し,さらに充実を図る。

(2)点検・評価

①日本学生相談学会の研究雑誌及び学会発表論文集を読んで,他大学の学生相談における様々な取組について検討を行った。

②修論指導ではM2の10名,M1の7名を担当し,スーパーヴィジョンではM2の4名,M1の2名を担当した。修了生(平成21年3月修了)1名の修論を投稿した結果,学術雑誌(査読有,共著)に掲載された。

③実習を受け入れた中学校5校および各校のスクールカウンセラーと連携して,実習の指導を行った。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

①著書1編(単著)の出版原稿を作成する。

②日本臨床心理士資格認定協会の研究助成(平成20年11月から3年間)を受けた「スクールカウンセラーの評価システムの構築」の研究を進める。

(2)点検・評価

①原稿の編集,推敲を行った。

②4月~7月にスクールカウンセラー対象の質問紙調査の結果をまとめた。8月~9月に教師対象の質問紙調査を実施し,10月~1月に結果の分析を行った。2月に日本臨床心理士資格認定協会主催の研究助成発表会で研究発表を行った。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

①学内委員会関係の仕事に積極的に関わり,大学運営に貢献する。

②臨床心理士養成コースの受験生の増加を目指して,広報活動に努める。

(2)点検・評価

①予算・財務管理委員会の委員を務めた。

②講演会・研修会で臨床心理士養成コースのリーフレットを配布して広報を行った。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

①スクールカウンセラー活用事業において,徳島県教育委員会との連携を図る。

②不登校対策事業において,徳島県教育委員会,徳島市教育委員会,徳島県立総合教育センターとの連携を図る。

(2)点検・評価

①徳島県臨床心理士会スクールカウンセラー担当理事,徳島県教育委員会スクールカウンセラー選考委員会委員長を務めた。スクールカウンセラーの円滑な活用を図るために,徳島県教育委員会の担当者との間で,相互に日常的な報告・連絡を行うとともに,諸課題について継続的な協議を行った。

②ひきこもり傾向の不登校児童生徒を対象とする訪問事業において,徳島県教育委員会,徳島県立総合教育センター,徳島市教育研究所,徳島市適応指導教室と積極的な連携を図った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 社会との連携において,目立たないが多くの貢献をした。徳島県教育委員会,徳島市教育委員会,徳島県立総合教育センター,保健所,適応指導教室,小中学校・高等学校などから,日常的に様々な依頼を受けて対応した(専門的な情報提供,施策に関する相談,人物の紹介など)。こうした日常的な小さな依頼に丁寧に対応することを通して,本学と他機関の信頼関係づくりに貢献した。

 

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