自己点検・評価報告書(粟飯原良造)
報告者 粟飯原良造
1.学長の定める重点目標
1-1.大学教員としての教育・研究活動①
(1)目標・計画
①従来からの研究テーマ(長谷川式述部記録法)を一般化する。
②面接技法を開発する。
③面接技術の習得を促すワークを考案する。
④科学研究費基礎研究「キャリアカウンセリングを取り入れた包括的スクールカウンセリング理論の実践」と「乳幼児との情動調律が心裡臨床家の感受性・想像力をはぐくむ教育訓練プログラム」の2つの分担者として寄与する。
(2)点検・評価
①長谷川式述部記録法を育児不安に応用した。長谷川式述部記録法を用いた事例について長期的予後を検討した。
②「ハンドルを付ける」という技法を実証中である。
③非言語的コミュニケーションワーク,言語的コミュニケーションワークを講義の中に取り入れて,アンケート調査を約500名に行った。
④科学研究費基礎研究「キャリアカウンセリングを取り入れた包括的スクールカウンセリング理論の実践」と「乳幼児との情動調律が心裡臨床家の感受性・想像力をはぐくむ教育訓練プログラム」の2つの分担者として寄与した。
1-2.大学教員としての教育・研究活動②
(1)目標・計画
①公開講座「発達障害児の理解とその保護者への支援」「今すぐ役立つカウンセリング技法を学ぶ」を開く。
②地域連携センターの相談員として,カウンセリング(インテーク面接,面接)を行う。学生の実践数を確保に努めスーパーバイズを行う。
③保育所,小学校,中学校での講演活動,コンサルテーションを行う。
④町村での乳幼児健診,発達相談を行う。
⑤①~④を科研研究費補助金獲得に利用できるように工夫する。
(2)点検・評価
①公開講座「保護者とかかわるには(1)保育者と保護者」「カウンセリングを学ぶ(1)相手の話を掬(きく)」「アスペルガー障害について」「保護者とかかわるには(1)保護者面接者と保護者」の4講座を開講し,受講生に好評であった。
②地域連携センターの相談員として,カウンセリング(インテーク面接,面接)を行う。学生の実践数を確保に努めスーパーバイズを行った。また,心理・教育相談室規程の見直しをした。
③保育所,小学校,中学校で講演活動,コンサルテーションを30回行った。
④町村での乳幼児健診,発達相談を行い,修学委員会委員となり,健診でかかわった子どもの修学にかかわった。
⑤①~④を科研研究費補助金獲得に利用できるように工夫し,来年度または再来年度に請求できるように進めている。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
①学生が主体的に授業に参加できるように,カウンセラーとしてのモデルを見せる(ロールプレイに参加)。
②将来カウンセラーとなる学生,社会人となる学生に対しても,クライエント体験になるように進路,人生,人間関係などの相談に随時応じる。
③スクールカウンセラー,乳幼児健診に学生を陪席させ,カウンセリングの技法や伝え方を学べるようにする。
(2)点検・評価
①~③ロールプレイ自主研修会を開催したり,スクールカウンセラー,乳幼児健診に学生を陪席させ,実践した。
2-2.研究
(1)目標・計画
①従来からの研究テーマ(長谷川式述部記録法)を学会誌に投稿する。
②面接技法,面接技術の習得を促すワークを模擬的に実践し,学会誌に投稿する。
(2)点検・評価
①「長谷川式述部記録法の臨床応用的研究―小児心身症に対する長期的予後」を日本小児心身医学会雑誌に投稿し採択された。
②約500名にワークを実施し,データを分析中である。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
①大学院入試にかかわり人員確保に貢献する。
②学外での講演・講義において本学の特色をアピールし,受験者数増加に努める。
③衛生委員会委員として本学の安全性と健康増進に寄与する。
(2)点検・評価
①大学院入試において出題,面接にかかわり人員確保に努めた。
②放送大学,徳島大学,講演会において,本学大学院のパンフレット,臨床心理士養成コースのパンフレットを配布し説明を行った。
③衛生委員会委員として本学の安全性と健康増進に寄与した。
④心身健康研究教育センター精神保健相談員を務めた。
⑤心理・教育相談室室長,相談員として,相談件数確保,地域貢献に心がけた。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
①中国四国小児心身症学会の幹事を務める。
②定期的にカウンセリング研修会を開き,一般社会人や学生にカウンセリングに対する興味,受ける動機を高める。
③地域で開催される育児支援プログラムに参加する。
(2)点検・評価
①日本小児心身医学会中国四国地方会の幹事を務めた。
②定期的にカウンセリング研修会を月2回開き,一般社会人や学生にカウンセリングに対する興味,受ける動機を高めた。
③徳島県育児支援プログラムの子育て支援の匠として,研修会や講演会の講師を務めた。
④石井町適応指導教室「わかば学級」のカウンセラーおよびスーパーバイザーとして,同所でカウンセリングを行い,地域小中学校に出向しコンサルテーションを行った。
⑤徳島市適応指導教室「すだち学級」のスーパーバイズを務めた。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
学内では衛生委員,相談員,興味がわく講義を行い,乳幼児健診,学習支援の実習の場を確保し大学院生の実習の場を確保した。学外に向けては,本学公開講座,子育て支援,適応指導教室等にかかわり,学会誌に論文が掲載されることで本学の存在をアピールした。