自己点検・評価報告書(木村直子)

報告者 木村直子

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての教育・研究活動①

(1)目標・計画

 本学は教育理念の中で、これからの教員は、現代社会の動向や子どもの状況が投げかける諸問題に適切に対処することを求めている。また学校においては、家庭や地域社会と連携を密にし、協力しながら子どもの育成を図る必要があり、そのための資質・能力・心情を育てることを挙げている。特に、実習の巡回指導や教育実践研究の協力校である保育所・幼稚園に出向いた際に気になるのが、コミュニケーションの発達にハンディキャップがあり、集団での生活が難しい子どもたち(発達障害を持っている可能性のある子どもたち)への対応であり、現場からそういった子どもへの指導にかかわる助言を求められることが多かった。また、鳴門市の健診の発達心理相談の場でも、発達につまづきのある乳幼児を対象とした療育の場を提供して欲しいとの声も切実なものであった。こういった現状に対応できる保育者を養成するために、学部学生及び院生の実践的学びの場を提供するとともに、コミュニケーションの発達にハンディキャップがあり、集団での生活が難しい子どもたちの「ウェルビーイング」を担保する保育・子育て環境や社会資源に着目し研究を進めたい。

(2)点検・評価

○独自の研究に関する研究結果の公表・公開については、国内での日本家族心理学会やインテリア学会での学会発表を行った。

○昨年に引き続き文部科学省科学研究費基盤(B)の共同研究者として研究を進めると同時に、文部科学省科学研究費若手(B)の代表研究者として、発達障害などをもち「生きづらさ」を感じる子どもの「ウェルビーイング」を担保する保育・子育て環境や社会資源についての研究を進めた。

○鳴門市の乳幼児健診(1歳半・3歳)において、知的障害や発達障害の早期発見につながるスクリーングのあり方について提言し、実施に尽力した。本年度は、よりよい健診のために、問診票の改定にも携わった。

○地域の幼稚園との連携によって、発達障害等をもった幼児への教育支援(個別指導計画)を作成した。

 

1-2.大学教員としての教育・研究活動②

(1)目標・計画

 平成20年より採択した文部科学省科学研究費【若手研究(B)課題番号: 20730367「チームアプローチのための乳幼児期の自閉症スペクトラム行動特性に関する基礎的研究」】を活用し、上記の教育・研究活動を進めていく。特に本年度は、昨年度の研究成果を実践に生かすとともに、学会等の場において積極的に公表していく予定である。 

(2)点検・評価

○独自の研究に関する研究結果の公表・公開については、国内での日本家族心理学会や日本児童青年精神医学会やインテリア学会での学会発表を行った。

○日本家族心理学会の大会シンポジウムにおいてシンポジストとして講演を行った。

○大学紀要への論文投稿も積極的に行い、紀要論文が採択された。

○昨年に引き続き文部科学省科学研究費基盤(B)の共同研究者として研究を進めると同時に、文部科学省科学研究費若手(B)の代表研究者として、発達障害などをもち「生きづらさ」を感じる子どもの「ウェルビーイング」を担保する保育・子育て環境や社会資源についての研究を進めた。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

○学生が主体的に授業に参加できるよう、討論やライブスーパーヴィジョン等を取り入れた対話型の授業を行いたい。

○複数担当の授業に関しては、講義内容の関連付けができるよう、連携を図る。

○学生の進路、学習や将来に関する悩みなどに随時応じることによって、学生の充実した教育環境を整えるよう努めたい。

○教授・準教授の先生方から教育・学生生活支援の方法を学び、今後の教育・学生生活支援のあり方に役立てたい。

(2)点検・評価

○学生支援としては、授業中に積極的に発言できるよう対話の工夫したことによって、学生の理解や到達度を毎回把握することができた。しかし、より理解を深めるために、来年度は、テキスト、資料等の改良を加えたい。

○授業時間外に学生からの相談を積極的に受けた。学生との年齢が近いこともあり、学生は相談しやすいようなので、今後も講座における自分の役割を認識しながら、積極的に学生と向き合い、学生生活が円滑に過ごせるよう配慮したい。 

○複数担当の授業に関しては、講義内容の関連付けができるよう、連携を図れた科目と十分な連携が図れなかった科目があるので、次年度はさらに内容に踏み込んだ連携ができるよう図りたい。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

○研究結果の公表・公開を積極的に行う。 ○学内外の研究助成の公募に積極的に申請し、特に学外資金の調達に重点を置く。

○講座の教授・準教授の先生方の研究を参考にして、幼年発達支援講座の講師として適切な研究テーマにより、研究を進める。

(2)点検・評価

○独自の研究に関する研究結果の公表・公開については、国内での日本家族心理学会や日本児童青年精神医学会やインテリア学会での学会発表を行った。

○日本家族心理学会の大会シンポジウムにおいてシンポジストとして講演を行った。

○大学紀要への論文投稿も積極的に行い、紀要論文が採択された。

○昨年に引き続き文部科学省科学研究費基盤(B)の共同研究者として研究を進めると同時に、文部科学省科学研究費若手(B)の代表研究者として、発達障害などをもち「生きづらさ」を感じる子どもの「ウェルビーイング」を担保する保育・子育て環境や社会資源についての研究を進めた。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

○大学運営に関して積極的に関心を払う。

○講師という役職上、大学運営等に関しては、知識や経験も浅く、主体的に動くことは難しいが、積極的に講座の教授・準教授に指示を仰ぎ、前向きに取り組みたい。

(2)点検・評価

○講座の教授・準教授に助言をもらいながら、大学院教務委員会委員としての役割に務めた。

○FDワークショップに参加し、書記としての役割に務めた。

○教育支援講師・アドバイザー等派遣事業に参画した。

○掲示板の確認や学内説明会等に積極的に参加し、大学運営に関して積極的に関心を払った。

○大学院入試説明会に出席し、大学院生の募集等に貢献した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

○講座の教授・準教授の先生方の付属学校や社会との連携活動の方法に積極的に関心を払い、それを参考にし、今後の自分の活動に役立てたい。

○付属学校教員との連携に関する具体的な活動に関しては、講座の教授・準教授に積極的に指示を仰ぎながら、前向きに取り組みたい。

○鳴門市の乳幼児健診(1歳半・3歳)において、知的障害や発達障害の早期発見につながるスクリーングのあり方について提言し、実施する。

○幼年発達支援という講座の冠に適した地域貢献のあり方について、講座の教授・準教授の先生方から学生支援,地域連携活動の方法を学び、今後の自分の学生支援,地域連携活動の方法に役立てたい。

(2)点検・評価

○鳴門市の乳幼児健診(1歳半・3歳)において、知的障害や発達障害の早期発見につながるスクリーングのあり方について提言し、実施に尽力した。本年度は、よりよい健診のために、問診票の改定にも携わった。

○地域の幼稚園との連携によって、発達障害等をもった幼児への教育支援(個別指導計画)を作成した。

○講座の先生方に助言を頂き、協力しながら、附属幼稚園の教員との連携し、プロジェクト研究を実行した。

○講座の教授の先生方と、付属学校や社会との連携活動の方法について協議し、次年度以降の教育・研究に生かす方向性を探った。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

 特に以下の4点で貢献した。

 ①文部科学省科学研究費基盤(B)の共同研究者として研究を進めると同時に、文部科学省科学研究費若手(B)の代表研究者として、発達障害や「生きづらさ」を感じる子どもの「ウェルビーイング」を担保する保育・子育て環境や社会資源についての研究を進めた。

 ②研究成果として、国内の学会での発表のみならず、学会のシンポジウムにシンポジストとして招待された。

 ②社会貢献として、鳴門市の1歳半健診及び3歳健診の発達相談を担当し、健診後のカンファレンスを充実させることによって、鳴門市の子育て支援体制の一端を整備することに尽力した。

 ③学内の年間担当授業科目が多く、年間で19コマ担当している。特に、保育所実習・施設実習については、実習のコーディネートから事前・事後指導、巡回指導にあたっており、十分に貢献していると言える。本年度に関しては、教育・研究・社会貢献ともに精一杯自分の能力を超えて実践したように思う。しかし、12月以降、産前休暇等で講座等の諸先生方、事務、大学運営等において多大な迷惑をかけたことを申し訳なく思っている。

 

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