自己点検・評価報告書 (授業開発講座) 田中淳一

報告者

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. [授業内容] 教師として備えておくべき基本的な知識のみならず、教育現場で取りざたされている事柄や課題を本学の現職大学院生や修了生から聴取することで、学校現場に関わる内容を取り上げる。そして、その事柄や課題に根ざす背景や解決方法の知見等を提供することで、実践との関連づけを行う。
  2. [授業方法] 授業中における学生との対話を通して、授業内容の理解を深める。特に教員採用試験に係わる内容については、レポートの提出と返却を繰り返すことで知識の習得を図る。
  3. [成績評価] 試験およびレポート、授業中の発言や学習意欲等により総合的に評価する。特に、レポートにおける理解度の向上に注目する。

(2)点検・評価

  1. 授業内容については、4月、9月及び10月に現職大学院生及び本学修了生から、教師として備えておく必要がある基礎知識や、現場における課題について聞くことが出来た。
    前期の学部生および大学院生の授業と後期の大学院生の授業において、基礎知識を提供すると同時に、その課題の背景や解決方法に関する知見等を述べた。 このことにより実践教育に結びつける役立つことができたと考えている。
  2. 授業方法の計画であった学生との対話については、前・後期共に年度の倍程度になり、教員採用試験に関係する内容については、レポートの提出を求めることで、理解度の向上に努めることが出来た。
  3. 前・後期の授業科目の評価において、試験、レポートおよび学習態度などにより総合的に評価できたと思われる。

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  1. 専門知識を生かす講演および討論を行い、教育に関する問題点等の解決を目指したい。
  2. 現職教員(本学大学院修了生を含む)と懇談し、教育現場の現状や問題点等を収集し、意見交換を行う。それらについて本学教員と検討し、その結果を現場へフィードバックしたい。

(2)点検・評価

  1. 専門知識を生かして教育に関する問題点等の解決を目指すため、12月に講演にはならなったが埼玉純真短期大学において「教育と脳科学」という題目でセミナーを行い、討論をすることが出来た。徳島県内においても行いたかったが、要請はなかった。
  2. 4月のセミナー時、5月と6月の課題探究の時間の際に現職教員と、9月の学会の際には本学修了生の現職教員と懇談し教育現場の現状や問題点等について意見交換を行った。
    一部の問題点であるが解決策について、本学教員と検討を行った。今後も続ける予定である。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 大学院生、特に教員職を希望する学生に対して、学習意欲の維持や基礎知識の獲得等を目的とした指導を行いたい。勉強目標を設定し、どの程度こなせたかを評価させ、常に一定以上の努力が行われるように努めたい。
  2. 学生の授業へ積極的な参加を促すため、授業中における討論等を活発に行う。
  3. 授業内容の理解を促すため、授業の終了時あるいはオフィスアワーに、分からないことについて積極的に質問をするように指導する。
  4. 学生からの相談に随時応じ、講座教員と連携し対応にあたりたい。

(2)点検・評価

  1. 指導している全ての大学院生が教員を志望しているので、学習意欲の低下が起こらない様に指導することを心掛けた。その大学院生は一次試験は合格したが残念な結果になったが、これからも教員を目指していくとのことであるので、可能な限り支援するつもりである。
  2. 授業においては、問いかけをする様にしており、討論が自然におこるようになった。
  3. 授業の終わりには、質問してくる学生が増加した。
  4. 学生からの相談等については、講座会議でとりあげて対応した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 以前より進めている「飲水行動の神経基盤に関する研究」の成果をまとめ、学会誌に投稿する。
  2. 現職教員とともに行っている研究「ノルアドレナリン神経活動調節へのGABA受容体機構の関与」の成果を、神経科学関係の学会で発表する。
  3. 学外の研究助成の公募に積極的に申請し、外部からの資金の調達を試みる。
  4. ノートルダム清心女子大学の林泰資教授との協同研究を進める

(2)点検・評価

  1. 上記の研究について、「医学と生物学」に論文を発表した。
  2. 現職教員と共に進めている研究につては9月の第30回日本神経科学会で発表を行っており、論文の作成に入っている。また、10月開催された国際自律神経学会サテライトシンポジウムで発表を行った。
  3. 今後も掲示版に常に注意し、適する研究助成があれば申請を行う。
  4. 林教授との共同研究が終了し、論文を作成中でまもなく完成する。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 学術研究推進員会、衛生委員会、安全管理委員会委員および臨床研究倫理審査委員会の委委員として、本学の運営に貢献する。
  2. 本学が計画する研究プロジェクト「スーパーサイエンティスト育成のための初等中等科学教育の展開研究」において、木村捨雄特任教授の指導のもとで準備等の協力を行う。

(2)点検・評価

  1. 学術研究推進委員会、衛生委員会、臨床研究倫理審査委員会の委員及び安全管理委員会の副委員長として委員会に参加した。また、講座主任として、大学と講座との連絡と間の意見等の連絡を行った。
  2. 本学が計画する研究プロジェクトにおいて、木村捨雄特任教授のもとで申請準備を行った。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属学校における研究発表会に参加し、意見交換等を行う。
  2. 昨年に引き続き、教育支援講師として登録し、要請があれば現地において支援(講演等)を行う。
  3. 昨年に引き続き、公開講座を開催し、地域の方々と交流・連携をはかる。
  4. 外国人留学生、教員研修留学生を受入れる。

(2)点検・評価

  1. 2月に附属特別支援学校で開催される研究発表会に出席するため申し込んだ。
  2. 現在教育支援講師として登録し、要請があれば現地において支援を行うことにした。
  3. 7月に本学で公開講座「学ぶこと・教えることを科学する」を開催した。
  4. 本年度は、外国人留学生、教員研修留学生の希望者はいなかった。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 安全管理委員会の副委員長として、本学動物実験指針の改正を行うにあたり、改正案の作成及び審議等を行い、改正に着手した。
  2. 本学が計画する研究プロジェクトにおいて、木村捨雄特任教授の指導のもとで申請準備を行っている。

 

最終更新日:2010年02月15日

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