自然系(数学)教育講座

記載責任者 平野康之

◇教員名簿

氏名職名専門分野 氏名職名専門分野
齋藤昇 教授 数学教育学 成川公昭 教授 解析学
平野康之
(平成18年10月1日採用)
教授 代数学 松岡隆 教授 幾何学
丸林英俊
(平成19年3月31日定年)
教授 代数学 秋田美代 助教授 数学教育学
小林滋
(平成18年4月14日死去)
助教授 代数学 鳥巣伊知郎 助教授 数理科学・幾何学

*教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンクしています。

◇自己点検・評価

1.学長の定める重点目標

1-1.大学院の学生定員の充足

(1)目標・計画

  大学院定員の90%以上の入学生を確保するため,次の方策を行う。
  1. 講座各員の他大学での知り合いに対し,直接訪問もしくは電話・メールで,学生への受験の勧誘をしてもらうよう依頼する。
  2. 講座紹介・受験勧誘のパンフレットを作成し,全国の教育学部,理学部,さらに長期履修学生の受験も期待し工学部へ送付する。また,教職に就いている卒業生や算数数学教育学会において積極的に活動している現職教諭にも送付し勧誘する。
  3. 学校数学研究会の機関誌「学校数学研究」の一部を借りて大学院の様子の紹介と共に広報を行う。
  4. 教員採用試験で不合格となった在学生に大学院の受験を勧める。
  5. 受験意欲をそそり宣伝効果の上がるよう,ホームページの衣替えを図る。

(2)点検・評価

  定員と同じ13名が入学し,100%の充足率を達成できた。
  1. 講座各員が,他大学の知り合いに対し,訪問や電話・メールで,学生への受験の勧誘をしてもらうよう依頼した。訪問を行った岡山理科大学からは,1人の受験があった。また,研究大会等を利用して徳島,高知,鳥取各県の数学教育会小・中・高等学校会長に大学院への受験依頼を行った。知人教え子の勧誘も行ったが,19年度の受験はできないが,20年度に県教委に申請してみるという教員もあった。
  2. 講座紹介・受験勧誘のパンフレットを作成し,全国の教育学部,理学部,工学部へ送付し,他大学から長期履修学生2名を含む7名の入学者を得ることができた。また,卒業生や算数数学教育学会において積極的に活動している現職教諭にも送付し勧誘した。
  3. 講座が中心となって組織された学会の機関誌「学校数学研究」において,現在所属する院生の研究内容や,修了生の最近の教育研究活動の様子を紹介し,大学院入学のメリットが分かるよう努めた。
  4. 教員採用試験で不合格となった在学生に,大学院進学のメリットを説明し,受験を強く勧めた結果,3名受験し,そのうち2名が入学した。
  5. ホームページに,講座・教員の活動の紹介欄を追加するなど,講座の具体的な様子をより魅力的に伝えるよう努めた。

1-2.教員採用率の向上

(1)目標・計画

  1. 学部3・4年次生,ストレートマスター,長期履修学生を対象として,「採用対策塾」を開講し,各都道府県の教員採用試験過去問題等を演習として解かせその解説・指導を行う。
  2. 学生指導の場において,学生に教職としてのプロ意識を植え付け,是が非でも教員になりたいという強い意欲を喚起する。これにより,地元にはこだわらず他府県も含めた複数受験をするよう意識づける。
  3. 学部1・2年次生および1年次長期履修学生に対しては,早くから教員採用に対する意識・心構えを持ってもらうため,出来るだけ詳しい採用状況や傾向の説明の機会を設ける。

(2)点検・評価

  ストレートマスター1年次7名,2年次1名のうち,4名が教職についた(正規採用は3名)。また,学部卒業生12名のうち,8名が教職についた(正規採用は5名)。
  1. 学部3・4年次生,ストレートマスター,長期履修学生を対象として,講座の2名の教員が採用対策塾を開講し,各都道府県の教員採用試験過去問題を解かせる指導を行った。また,他の教員は小論文と面接指導を行った。
  2. 学生指導の場において,是が非でも教員になりたいという強い意欲を喚起し,合格可能性の高い他府県も受験をするよう指導した。
  3. 学部1・2年次生および1年次長期履修学生に対しては,授業等を利用して,現在の採用状況や傾向を説明した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生同士が協力しまた互いに競い合う雰囲気を作り出すよう努めるなど,各学生が自ら積極的に学生生活を送れるよう指導を工夫する。
  2. 各教員が折に触れ,自分の研究の一端や,興味を引かれた事柄を学生にかみ砕いて話すことにより,学生とのコミュニケーションを図ると共に,学生と共に知の集団としての大学の構築を目指す。
  3. 各自授業改善の取り組みを行う。
  4. 卒業・修士論文の指導および進路・学生生活に関して,指導教員以外の教員の指導も受けることができるよう講座で工夫する。

(2)点検・評価

  1. 教採対策塾等において,学生同士が協力しまた互いに競い合う雰囲気を作り出すとともに,教採に向け希望者に対して集団面接・集団討論の練習を行い,教員としての自己を確立するための手助けを行った。
  2. 研究室に出来るだけ気軽に訪れることが出来るよう学生に声をかけるよう努めた。教科内容や勉強の仕方についての相談に来た学生がほとんどであったが,その際,自分の研究内容や,現代数学,自然科学,さらには幅広くいろいろなトピックスについて話をし,あらゆる分野がそれぞれにその魅力を持っており,それを学ぶことが出来ることの素晴らしさを伝えた。
  3. 各自授業改善の取り組みを行い,内容の工夫に努めた。その例として,指導内容の重点化を行うとともに,毎授業時間の1/3~1/2を学生の主体的な発表に当て学生参加型の授業を行うなどした。また,学期の途中で授業の理解度を問うアンケートや小テストを実施し,理解度の低い内容は追加説明等を行った。
  4. 卒業・修士論文の指導および進路・学生生活に関しては,指導教員以外の教員の指導も自由に受けることができることを学生に周知し,学生が在室中の教員に自由に質問に訪れた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 研究活動が大学教員としての使命であるという共通の意識を堅持し,それぞれの研究を互いに尊重し,出来るだけ公平に,時間や雑事に拘束されず研究活動が推進できるよう協力体制をとる。
  2. 科学研究費の申請は全員が行い,出来るだけ多くの採用が得られるよう努力する。

(2)点検・評価

  1. それぞれの研究を互いに尊重し,出来るだけ公平に業務を分担したり助け合ったりして,時間や雑事に拘束されず研究活動が推進できるよう努めた。
  2. 科学研究費の申請は全員が行い,4名の申請が科学研究費に採択された。また,講座の他の3名もいずれかの分担者となった。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  各自委員として学内の各種会議に出席し,職務を遂行する。授業,出張等で出席が不可能な場合には講座構成員で協力し,代理としてその役目を助ける。

(2)点検・評価

  各自,各種会議委員を務め職責を果たした。校長職にあるもの以外は複数の委員を務めた。授業,出張等で出席が不可能な場合には講座構成員で協力し,代理としてその役目を助けた。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属小・中学校の算数・数学教員からメールによる質問,相談を受け付け,それぞれ専門の立場から解答,アドバイスを行う体制を作る。(附属学校)
  2. 上記活動が,活発かつスムーズに行われるよう,講座教員と附属学校算数・数学教員との教育懇談会を行い自由な意見を交換する。(附属学校)
  3. 現職数学教員も多く会員となっている学校数学研究会を学内で開催し,また機関誌を発行することにより,数学教育における問題提起・解決のための討議の場を提供する。(社会連携)
  4. 教員支援講師・アドバイザー等の機会において,学校現場に実際の数学の楽しさ,面白さを伝え,教師の資質の向上を図ると共に,生徒の数学離れ,学力低下を少しでも食い止める努力をする。(社会連携)
  5. 小・中学生を対象とする「数学教室」を開催し,また開催が予想される鳴門市「こどものまちフェスティバル」において算数紹介コーナーを設けることにより,子供たちに数学に対する啓蒙や興味の惹起を行う。(社会連携)
  6. JICA研修を講座で協力して行う。(国際協力)

(2)点検・評価

  1. 附属小・中学校の算数・数学教員からのメールによる質問,相談を受け付ける体制を確立し,専門の立場から解答,アドバイスを行った。(附属学校)
  2. 講座教員と附属学校算数・数学教員との教育懇談会を開き意見交換を行った。(附属学校)
  3. 学校数学研究会の開催と機関誌の2回の発行により,数学教育における問題提起・解決のための討議の場を提供した。(社会連携)
  4. 全員が教員支援講師・アドバイザーに登録した。また,学校現場や教員研修会での講演を行い,数学の楽しさ,面白さを伝え,教師の資質の向上を図ると共に,生徒の数学離れ,学力低下を少しでも食い止める努力を行った。(社会連携)
  5. 「算数おもしろ教室」を開催し,また鳴門市「こどものまちフェスティバル」において図形パズルのコーナーを設けた。いずれも,多数の子どもたちが集まり好評であった。(社会連携)
  6. 南アフリカ,ラオス,大洋州のJICA研修を講座で協力して行った。(国際協力)

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 講座として大学院の定員13人(100%)を確保した。
  2. 講座として学部12人中8人の教員合格者を出した。
  3. 大学院に留学生3人,教員研修留学生1人を受け入れた。
  4. 3件のJICA研修団を受け入れた。
  5. 少人数の講座であるが,第3部部長,附属中学校長,連合大学院自然系議長を講座教員が勤め,大学の運営に貢献した。
最終更新日:2010年02月17日

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