4-4-2.長期履修学生支援センター

記載責任者  長期履修学生支援センター所長 佐藤勝幸
〈自然・生活系教育部 教授〉

1.センター職員名簿

氏名職名
佐藤勝幸.pdf(103KB) (1)センター所長,教授  
速水多佳子.pdf(113KB) (2)兼務を命じられた教員,講師
榊博 (3)長期履修学生支援チーフアドバイザー 
阿部美佐子 (4)長期履修学生支援アドバイザー
加藤登美子 (4)長期履修学生支援アドバイザー
楠井一弘 (4)長期履修学生支援アドバイザー 
寺田裕 (4)長期履修学生支援アドバイザー
橋本雅公 (4)長期履修学生支援アドバイザー

※職名欄は,鳴門教育大学長期履修学生支援センター規則第4条に規定する職員区分,及び職名である。
※教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンク

 

2.センターの活動状況,今後の課題等

 長期履修学生制度は,平成17年4月に発足し平成20年3月に第1期生が修了した。この学生たちに対しては専従教職員による支援体制が整っていなかったために,履修指導や学生生活全般にわたる支援が十分になされなかった。
 これを受け,平成19年度に長期履修学生(学校教員養成プログラム受講者)の修学支援を行うために特任教授1名が配置された。平成20年4月には教職キャリア開発支援オフィスが設置され,教員5人,教務担当職員1人の陣容で支援する体制が整った。平成22年度には,センター組織改組に伴い教職キャリア支援センターが新設され,教職キャリア支援センターに置かれた3つの分野のうちの長期履修学生支援分野の業務を行う教育支援組織として長期履修学生支援オフィスが設置された。平成22年度,平成23年度及び平成24年度にそれぞれ1人長期履修学生支援アドバイザーを増員し,平成24年度は,教員8人,教務担当職員1人の充実した体制で学生支援を行った。長期履修学生支援センターは,平成24年4月1日に長期履修学生支援オフィスを引き継ぎ独立したセンターとして設置された。
 平成17年4月発足当初,長期履修学生制度による入学した学生数は43名であったが,平成22年度は79名,平成23年度は110名,平成24年度には104名と長期履修学生数が急増したため,主免教育実習受入れ先を確保するべく,従来から受入協力を得ていた近隣3町の教育委員会や附属小中学校に加えて,徳島市,鳴門市,さらに新たに近隣2町の教育委員会にも働きかけ,実習生の受入先の拡充と開拓に努めてきた。
 長期履修学生制度を利用した3年制の修士課程に入学した学生を大別すると2つに分かれる。その1つは,出身大学で既に何らかの教員免許状を取得している学生が,本プログラムにおいて新しい教員免許状を上乗せしようとして入学するケースである。このパターンで最も多いのは,中学校及び高等学校教員免許状を取得した学生が,本学で小学校教員免許状を取得しようとするものである。
 もう1つのケースは既得免許状のない学生である。このパターンの学生の中でも,課程認定を受けた免許単位を修得しているために,本学での履修科目数が比較的少なくて済む学生と,逆にほとんどゼロの段階から免許科目を履修する必要のある学生など千差万別である。
 このような事情から長期履修学生に対しては,きめ細かなアドバイスが必要であり,センター内でも日々,種々検討し,指導体制の改善に努めている。
 本センターが直接的に支援している対象は1,2年次生である。1年次生は修士課程における専攻・コースの科目は取らず,専ら免許関連科目の履修に専念することを義務付けている。したがって長期履修学生支援センターのプロパーの業務としては1年次生の支援活動に主力を置いている。
 2年次になると学生は各専門・コースのゼミに所属することとなるが,6~9月に実施される観察実習,主免教育実習並びにその事前・事後指導の一部は,センターによる修学支援の業務に位置づけられている。
 具体的な活動状況は以下のとおりである。

ア.担任制

 センターでは,密着した学生指導を実施するために担任制をとっている。担任は,7人の職員が担当し,1年次の間,修学指導や学生生活全般にわたって支援した。

 

イ.長期履修学生支援講座

 多種多様な大学から入学してきた長期履修学生に対し,一日も早く教師としての基本を身に付けさせることを目的に開設した講座であり,以下の3点に重点を置いている(具体的内容は下表のとおりである)。

(ア)教職科目に対する初年次教育
(イ)後に記述している「長期履修学生支援演習」に向けた一般教養科目の実力確認
(ウ)教育実習生に対する実習支援(補講)

回数開催日内容講師
1 4月18日 教採問題で腕だめし センター教員
2 4月25日

基礎講座文系編・理系編

橋本雅公,楠井一弘
3 5月9日 学校現場の状況について 加藤登美子
4 5月16日 学級問題解決の方策及び保護者への対応,教師のためのマナーエチケット 寺田裕,速水多佳子
5 5月23日 教育法規Ⅰ 石村雅雄
6 5月30日 教育法規Ⅱ 石村雅雄
7 6月6日 教育法規Ⅲ 石村雅雄
8 6月20日 板書技法Ⅰ 加藤登美子
9 6月27日 板書技法Ⅱ センター教員
10 7月4日  板書技法Ⅲ センター教員
11 7月11日 模擬授業・学習指導案作成 センター教員
12 7月18日 模擬授業・学習指導案作成 センター教員
13 7月25日  模擬授業・学習指導案作成 センター教員

※第1~10回は1年次生対象とし,第11~13回は2年次生対象とした。

 

ウ.長期履修学生支援演習

 「長期履修学生支援演習」は,教員としての基礎力の向上を目的とし,「小学校全科・教職コース」,「教職・教育時事コース」及び「苦手数学コース」の3コースに分かれて実施したほか,「学習指導案作成」及び「論作文」について後期に実施した。
 なお,後期の最後の回の長期履修学生支援演習では「L2に向けてのプレオリエンテーション」を実施し,3年次生の教員採用試験合格者から採用試験へ向けての体験を語ってもらい,今後に向けての意識付けをするとともに,センター支援行事等のアンケートなども行い次年度の業務改善に役立てた。

 

エ.教育実習

 長期履修学生が履修する教育実習(ふれあい実習・附属校園観察実習・主免教育実習)について,教職キャリア支援センター実地教育担当教員との連携の下で指導に当たった。
 なお,主免教育実習については,徳島市及び板野郡内の3町(松茂町,北島町,藍住町)の小学校16校,鳴門市及び板野郡内の5町(松茂町,北島町,藍住町,板野町,上板町)の中学校11校のほか附属学校園で実施されており,その連絡調整等は本センター職員が担当した。

 

オ.履修指導

 センターでは,長期履修学生の履修指導を行っている。長期履修学生の履修指導は,前にも述べたように学生ごとに異なり,非常に複雑である。このようなことから,従来,学生に必要以上の不安を与えることも見られたので,センターでは学生の不安や誤解を解消する目的で,個人ごとの履修科目チェックシートを作成した。写しを学生に配布し,原本をセンターで保存することとしている。

 

カ.センター会議及びセンターミーティング

 長期履修学生支援センターの運営方針等を決定するためにセンター会議を開催したほか,着実なセンターの業務運営のために月1回センターミーティングを開催した。

 

キ.オリエンテーション

 長期履修学生対象のオリエンテーションを入学式前日及び翌週の2回に分けて実施し,学校教員養成プログラム受講上の注意事項等を説明した。
 具体的内容は,以下のとおりである。

・長期履修学生支援センター所長挨拶

・長期履修学生支援センターと学校教員養成プログラムについて

・教員免許状の取得について

・その他・連絡事項

・写真撮影(班別)

・先輩受講生からのアドバイス

・1年次のスケジュールについて

 

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最終更新日:2013年12月24日

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