4-4-1.教職キャリア支援センター
〈人文・社会系教育部 教授〉
1.教員名簿
氏名 | 職名 | 氏名 | 職名 |
---|---|---|---|
<センター所長> |
教授 | ||
<実地教育分野> |
准教授 |
<実地教育分野> |
准教授 |
<実地教育チーフアドバイザー> 安藤 幸 |
<実地教育チーフアドバイザー> |
||
<実技教育分野> |
教授 |
<実技教育分野> |
准教授 |
<実技教育分野> |
教授 |
<実技教育分野> |
准教授 |
<実技教育分野> |
准教授 |
<実技能力支援アドバイザー> |
※教員氏名は、当該教員の自己点検・評価報告書へリンク
2.センターの活動状況,今後の課題等
平成24年度は,学び続ける意欲と責任を持ち備えた教員を育てるべく,実地教育分野においては「教育実習の質的充実」を図ることができるよう,附属校園や協力校との連携強化,介護等体験実施施設への協力要請を行い,実習生が集中して実習に取り組みやすい環境の構築に取り組んだ。さらに,長期履修学生支援センターの設置に伴い,協力校実習へ赴く長期履修学生への実際の指導は学生支援アドバイザーの方で行っているが,附属校実習に関係する長期履修学生については,学生支援アドバイザーと連携を密にして指導の充実を図っている。また,協力校実習(教員インターンシップ,長期履修学生の主免教育実習)について,長期履修学生支援センターとの連絡を整備,強化し,協力校側に混乱させないよう努力した。実技能力支援分野では実技(音楽教育,美術教育,保健体育教育)に関する実際的・技術的能力や実技指導能力等の教育支援を行い,教職における基礎的な技術技能の育成に取り組んだ。以下に2分野での活動状況,今後の課題等について報告する。
(1)実地教育分野
1.実地教育に関する企画・推進
2.実地教育の指導と評価及び授業参画
・ふれあい実習
・附属校園観察実習
・主免教育実習
・主免教育実習事前事後指導
・副免教育実習
・教員インターンシップ
・課外における事前指導(オリエンテーション)では,それぞれの実習のねらいと学習時の観点,記録の取り方等を指導するとともに,実習生(活動に参加する者)として保持すべき心がまえの徹底を図ることに努めてきた。事前指導欠席者に対しては,別枠補講を実施し,遺漏無きように努めている。
・教育実習の事中指導としては,実習生の諸問題や課題に対し個別指導・支援活動を行い,実習生が本務(実習)に専念しやすい状況や環境づくりに努めている。
・観察実習及びふれあい実習では,終日行動を共にし,その場に即した指導・助言を行うことにより,実習の実が上がるように努めている。
・教育実習において問題が生じた学生に対しては,進路保障の観点に立ち,実習後に個別指導を行い,問題解決に当たるとともに,実習生受け入れ校への訪問を重ね,協力関係を損なうことのないように努めている。
3.実地教育関係諸機関との連絡・調整
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附属校園とは,連絡を密にし,ふれあい実習,附属校園観察実習,主免教育実習、副免実習等の実施内容や方法,運営の仕方等について協議を深めた。特に,実習中に生じた問題については,密接な連携活動の下に対処した。本年度は,附属校園における各実習の前に,大学と附属の実習担当者等による連絡調整のための協議会を開催し,円滑な実施に努めた。
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ふれあい実習・協力校実習に関しては,鳴門教育大学・鳴門市教育実習連絡協議会において,実習への理解と協力とが得られるように努めるとともに,実習校を訪問し,実習校との協力関係の強化を図った。さらに,問題が生じた学校には,事後処理のために訪問を重ねてきた。
4.実地教育の教育実践資料の収集と利用
「実習の手引き」を作成・改訂し,活用した。特に,他大学の研究紀要等を収集し,考察を加えることにより,実地教育カリキュラム作成の参考とした。
5.教員インターンシップの企画・推進と関係諸機関との連絡・調整
平成24年度教員採用試験合格者及び徳島県臨時教員候補者登録制度への登録を予定している学生を対象に,鳴門市幼稚園,小・中学校において教員インターンシップの企画を行い,鳴門市教育委員会をはじめとする関係諸機関と連絡・調整を行った。
6.介護等体験実習の実施と推進
介護等体験実習の事前・事後指導を実施し,実習の成果が実地教育カリキュラムと有機的に結びつくように努めてきた。また,介護等体験実習受入施設との協力関係を強化するために,教務課教育支援チーム,実地教育アドバイザーとの連携協力体制の下すべての施設を訪問した。
以上,実地教育分野においては,附属校園,鳴門市教育委員会,鳴門市幼稚園,小・中学校,介護等体験実習受入施設等と連携を密にして,教育実習のスムーズな実施を目指し,教育的効果を高めるための指導に努めてきた。今後も,実地教育の更なる充実を目指し,実地教育の現状と課題を分析検討し,事前事後指導の充実や諸機関との一層の連携の強化が期待される。
(2)実技能力支援分野
当教育分野は,3教育分野7人の併任教員から構成されている。具体的には,保健体育教育コースから2名,音楽科教育コースから1名,図画工作科教育コースから4名により運営している。ここでの業務は,以下に示すとおりである。すなわち,グレード制(5段階評価)を中心に,実技教科に関する学生の実技能力の向上と実技指導能力の涵養である。
(2)教員採用試験支援のための実技指導講習会の実施
グレード制による実技能力の向上では,グレードテスト3級のレベル(小学校教員の目標)に達していない学生に対して,各教育分野が指定した日程に従って実技指導を行うものである。3級以上の学生比率は,保健体育分野で平均87.6%(水泳:81.5%,器械運動:62.3%,表現・ダンス:100%,ボール運動:100%,陸上運動:91.5%)であり,きわめて高い取得率にある。美術分野では平均で95.4%(素描・着彩92.4%,立体表現98.3%)であり,昨年度同様に高い取得率であった。
音楽分野においてはグレードの認定を「初等音楽Ⅰ」のような授業ではなく,希望者を対象とした毎週水曜日の実技技能支援アドヴァイザーによるレッスンで行なっている。受講者は小学校の歌唱共通教材の弾き歌いやバイエルなどを教材にレッスンを受講し,その習熟度に応じてグレードの認定を受けている。平成24年度は,前期38名,後期38名の受講者の内,グレードの取得者は5級9名,4級15名,3級0名である。グレードを取得した人数が総数に達していない理由は,1.受講回数が少なすぎてグレード認定を受けていない(1回のみ15名,2回13名等),2.グレード5級のレベルに達していない,3.過去既にグレード3級を取得しているので,今年度は認定を受けていない等の理由が考えられる。なお,他の実技分野と較べてグレード3級の取得者が0名と極端に少ないのは,ピアノや弾き歌いがそもそも義務教育の課程に入ってない,教師としての技能であるという事,さらには出来ない学生を対象としているため,3級以上の実力を持っている学生は最初からレッスンを受けに来ないからと考えられる。近年では,「初等音楽Ⅰ」も受講せず,教職キャリア支援センターのレッスンも受けずに,就職支援室と協力して行なっている教採実技ガイダンスに出て来る学生も多く,ガイダンスの指導教員を愕然とさせている。彼らの多くは中学校教育専修の学生であるので,本来彼らこそがセンターでレッスンを受けるべきなのである。センターの存在を知っているかと尋ねると,知っていると答える彼らであるが,恐らく自信がないので敬遠したあげく,試験直前になってガイダンスに現れるのである。そんな彼らに,もう手遅れだと告げると顔を曇らせるが,「どうせ音楽の配点など低いのだから,他の分野で取り返せばいいよ」と,さしたる根拠もなく元気付けると,一様に明るくなって「頑張ります!」と言って部屋を出て行く。彼らの幸運を祈るばかりである。