地域連携センター 豊成 哲
報告者 豊成 哲
1.学長の定める重点目標
1-1.教育大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
- 学部生が、「幼児教育実践基礎演習」、「初等音楽科教育論」等の講義において、教材研究の基礎理論や学習理論を理解し、実際の授業で臨機に応用することができるような授業内容を工夫する。
- 講義内容を一方的に伝達するのではなく、対話や討議を取り入れられるように工夫する。
- レポートの他、講義時間内での学生たちの学びの姿からも成績評価ができるようにする。
(2)点検・評価
- 「初等・中等教育実践基礎演習」、「初等音楽科教育論B」の授業において、教材研究の基礎理論、学習理論を学生たちに理解させるために、実際の授業場面を常に想定し、授業内容の工夫を行った。
- 講義と演習をバランスよく行った。特に、「初等音楽科教育論B」では、対話や討議を重視した授業を行った。
- 学生たちの理解度を把握するために、レポートや講義時間内での学びの姿から成績評価ができるように工夫した。
1-2.大学教員としての社会(地域)貢献
(1)目標・計画
- 現場の小・中学校から依頼される研究協力や助言活動に積極的に参加する。
- 「第九」の指導者として、地域に貢献できるように努力する。
- 地域の音楽団体から依頼される演奏活動に協力する。
(2)点検・評価
- 現場の小・中学校から多数の指導依頼があった。特に、スーパーアドバイザー制度による講師派遣依頼が計8回あり、小・中学生の指導をはじめ、現場の先生方への協力支援を積極的に行った。(6月21日徳島市沖州小、7月13日三好市井川中、9月10日三好市井川中、9月28日三好市山城中、1月15日鳴門市里浦小、1月22日鳴門市里浦小、1月30日三好市西井川小、2月7日小松島市坂野小)
また、鳴門市第一小学校へ年間を通して合唱指導、金管バンドの指導を行い、大学と現場との連携に努めた。 - 「国民文化祭」におけるベートーベン「第九」の合唱指導をはじめ、鳴門市で開催された「全日本第九を歌う会」の特別合唱指導者として、また、阿南市における「夢ホールコンサート」の「第九演奏会」では、指揮者として活躍した。
- 地域の音楽団体から依頼される演奏活動に進んで参加した。県内だけでなく、山口県岩国市平田小学校から演奏依頼があり、子どもたち、先生方を対象としたコンサートを行った。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 学生の相談への対応がスムーズに行えるように、e mailを活用する。
- 講義時間内に限らず、学生の質問や相談にいつでも気軽に応じることができるように努める。
- 本学で行われる模擬授業に積極的に関わるようにする。
(2)点検・評価
- e mailを活用し、学生の相談がスムーズに行えるようにした。
- 「初等音楽科教育論B」では、授業後、学生からの質問にていねいに答えることができた。
- 本学で実施された個人面接、集団面接、模擬授業の面接官として積極的に就職支援活動に関わった。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 学校教育における教育課程開発や授業開発に関する研究を積極的に行う。
- 教育実践力の向上をめざす学生たちのための評価のあり方を検討する。
- 音楽科の授業理論と実践に関する研究を進め、学会等に参加する。
- 遠隔授業観察システムを活用した教師教育の可能性を検討する。
(2)点検・評価
- 鳴門市第一小学校を中心に、鳴門市内の小学校で授業開発等に関する研究を積極的に行った。
- 「教員評価授業改善システム」のメンバーとして、県教委と連携をとりながら、学生や教師のための評価のあり方を検討した。スタンダード、評価基準の作成を行った。
- 音楽科の授業理論と実践に関する研究を進めるために、日本音楽教育実践学会、日本音楽教育学会等に進んで参加した。
- 遠隔授業観察システムに関しては、もう少し活用することができるとよかった。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
部会議、教職大学院設置準備室会議等での運営に参画し、その任務内容を推進する。
(2)点検・評価
部会議においては、出張で出席できないことが2度あったが、学内の組織を少しでも早く理解するために、進んで参加することができた。教職大学院に関する会議では、自ら担当する教員養成特別コースのシラバス等、授業内容の検討、広報活動等に意欲的に取り組み、その任務内容の推進にあたった。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 附属小・中学校の研究活動に参画し、事前研究会や研究大会に積極的に参加する。
- 教育研修、教育事業の企画・運営を進んで行う。
- 鳴門市の小学校を中心とした教育支援活動を積極的に行う。
(2)点検・評価
- 夏季休業日等を利用し、附属小学校、附属中学校、附属幼稚園の研究活動に進んで参加した。附属小学校では、計6回にわたる合唱部の指導を行い、NHK合唱コンクール徳島県大会金賞、四国大会銅賞獲得に貢献した。附属中学校においても、各学年の合唱指導をはじめ、全校合唱指導、また、LFタイムの講師として、意欲的な活動を行った。
- 県内にとどまらず、福岡県教育委員会、北海道教育委員会、京都府教育委員会、奈良県教育委員会、滋賀県教育委員会等、他府県の教育委員会を訪問し、教育事業の企画・運営を進んで行った。
- 鳴門市第一小学校を中心に、合唱指導、総合的な学習等、年間を通して教育支援活動を意欲的に行った。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
昨年度、新任教員として本学に赴任させていただいた。はじめて経験することばかりで、とまどうことも多かったが、先生方、事務の方々から温かいご指導・ご支援をいただき、何とか自分に与えられた責任を果たすことができたことに感謝している。「初等音楽科教育論B」では、自らが音楽教師として経験してきたことをもとに、学生たちと授業通して分かち合いができたことをうれしく思う。スーパーアドバイザー制度の講師として、計8回、小・中学生、現場の先生方と音楽授業、総合的な学習等、深い交流をもつことができ、大学と現場の連携を密にすることの大切さを実感できた。「国民文化祭」での合唱指導、「全日本第九を歌う会」での特別合唱指導者、阿南市での「夢ホールコンサート」の第九を指揮するなど、地域への貢献ができたことも大変うれしく思っている。今後も、現場の小・中学校、鳴門市教育委員会、地域との連携を深めるとともに、教職大学院の実務家教員として、自分にできることを精一杯やっていこうと思っている。
最終更新日:2010年02月17日