高度情報研究教育センター 林秀彦

報告者 林秀彦

1.学長の定める重点目標

1-1.大学の活性化を目指す教育活動

(1)目標・計画

  1. 学生の意欲を引き起こし,基礎学力や応用力をしっかりと身に付けさせるために,高度情報研究教育センターにおける情報環境の管理・運営を通じて,授業での情報システムの活用を促進し,学生の主体的な学習活動を支援する。
  2. 学生の能力や努力を正当に評価し,学生のやる気を引き出すような適正な成績評価を実現するために,学生の学習状況を把握するしくみを整えるともに,情報システムの効果的な活用方法を検討して,評価システムの基盤構築の一助とする。

(2)点検・評価

  1. 学生の意欲を引き起こし,基礎学力や応用力をしっかりと身に付けさせるために,高度情報研究教育センターによる情報環境の管理・運営に尽力をつくした。特に,教育用端末室の教材提示用ディスプレイの更新では,昨今のデジタル化に対応すべく,著作権保護技術HDCPに対応した21インチワイド液晶ディスプレイを採用し,新たにデジタル出力のケーブルや分配機器も導入して26台のディスプレイに出力させる技術的に高度な課題に取組んだ。これにより教育用コンテンツを高品質に表示できるため,これまで十分に観察できなかった部分の新たな発見や気づきが期待できる。
  2. 学生の能力や努力を正当に評価し,学生のやる気を引き出すような適正な成績評価を実現するために,充分な対話とメールシステムの活用を計画した。今年度に担当した授業は極めて少人数だったので対話を重視することで係る課題を解決できた。

1-2.学生支援、地域連携活動

(1)目標・計画

  就職指導や課外活動などの学生支援、地域貢献、国際協力などの分野で,平成18年度は地域貢献に最も重点的に取り組んでいきたい。また,その目標に向けて,地域情報を収集し,情報配信するための調査を実施して,情報システムを効果的に活用したホームページの作成を計画することで,地域連携活動の推進に取り組む。

(2)点検・評価

  就職指導や課外活動などの学生支援、地域貢献、国際協力などの分野で,平成18年度は地域貢献に最も重点的に取り組んできた。また,その目標に向けて,地域情報を収集し,情報配信するための調査を実施した。こちらに赴任して間もない時期だったので,地域の生活環境を理解するために周囲の散策や地域の人々との対話から情報を聴取した。これを受けてWeb2.0技術等による地図情報を活用して,地域情報との対応をつけたホームページの作成を計画した。公開するまでに検証の時間を十分に確保することに留意して計画した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生がいつでも主体的に授業に取り組めるように,いつでもメールにより質問を受付けることができる授業支援環境を整備する。
  2. ーリングリストを作成して,迅速な情報伝達ができる情報環境を整える。
  3. 社会性及び実践的能力やコミュニケーション能力を養成するために,少人数の授業では,実践的課題を想定した対話を重視して,授業に取り組みたい。

(2)点検・評価

  1. 授業では,メールでの質問方法を教え,メールにより質問を受付けることができるに配慮し,学生がいつでも主体的に授業に取組めるように整備した。
  2. 授業は少人数だったため,メーリングリストを構築するまでもなく,迅速な情報伝達ができる情報環境はメールシステムにより整えた。他の講座等から依頼のあったメーリングリストについては迅速に構築できた。
  3. 社会性及び実践的能力やコミュニケーション能力を養成するために,少人数の授業では,実践的課題を想定した対話を重視できた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 従来からの研究テーマ(スケールスペース法による視覚誘発電位を用いた映像の品質評価)をまとめ,伝統ある国際会議での発表を通して,世界に研究成果を公表する。
  2. 横断性の高い研究プロジェクトに参画する際に,専門性を効果的に活かす。
  3. 学内外の研究助成の公募に積極的に申請し,特に学外資金の調達に重点を置く。

(2)点検・評価

  1. 従来からの研究テーマ(スケールスペース法による視覚誘発電位を用いた映像の品質評価)をまとめ,伝統ある国際会議での発表を通して,世界に研究成果を公表した。また外部資金を獲得し,研究に役立てた。
  2. 特色GPで構築しているシステムの使用感をシステム上で報告し,専門的な事項についてコメントすることで積極的に関わった。
  3. 研究助成の応募では,科研費,日産学術助成,シーズ発掘試験研究の3件,その他,分担として1件の科研費を申請するなど積極的に申請できた。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  大学運営において,センター部における高度情報研究教育センターの果たす役割を認識し,センター所長の業務が効果的に進められるように,しっかりサポートすることで,間接的に本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

  大学運営において,センター部における高度情報研究教育センターの果たす役割を認識し,いくつもの業務を並行して進める中で,センター所長の業務が効果的に進められるように,協力してサポートすることでいくつもの業務を円滑に遂行できた。また,現状の課題のみならず将来的な課題についても多角的な観点から協力して検討することができた。これらによって間接的に本学の運営に貢献した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 全ての付属学校園に訪問して,情報システムの利用状況を調査するとともに,各付属学校園の情報システムの要望を調査する。(付属学校)
  2. 大学と地域・社会との交流・連携を積極的に行い,社会に貢献していきたい。 (社会連携)
  3. 国際会議に参加して,国際間の交流を積極的に深めていきたい。(国際交流)

(2)点検・評価

  1. 全ての付属学校園に訪問して,情報システムの利用状況を調査するとともに,各付属学校園の情報システムの要望を調査した。 (付属学校)
  2. 大学と地域・社会との交流・連携として,県内におけるプロジェクトの提案を積極的に行った。 (社会連携)
  3. 国際会議 IEEE SMCに参加して,国際間の交流を積極的に深めることができた。 (国際交流)

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  本年度は着任早々の年度であったが,数年先を見越して計画したり,早々に実行する必要があったりする業務が数多くあった。センター所長をはじめ,スタッフの皆様とも協力して順を追って業務を遂行できた。その他,大学院を設置していない大学の教員を通じて,本学を紹介し,学生募集を呼び掛ける活動を通して,学生の充足に少しでもつながるような貢献もできた。
最終更新日:2010年02月17日

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