鳴門教育大学年次報告書(平成13年度版) 社会との連携

1.公開講座の開設状況

平成13年度の公開講座は,公開講座委員会で審議され,運営評議会の議を経て決定された。一般社会人対象講座9,現職教員及び一般社会人を対象とする講座6,小・中学生を対象とする講座3,現職教員対象講座1,合計19講座が計画どおり実施された。各講座の内容及び受講状況等は,ⅩⅠ 資料11(資料省略)に示してある。
本年度,開講した19講座は,延べ日数73日,受講者総数217人に達し,大変好評であった。今後も開かれた大学としての使命のもとに,地域社会のニーズに添った公開講座の実施を目指している。

2.社会人の受入状況

平成13年度学校図書館司書教諭講習

文部科学省の委嘱を受け,教育職員免許法に定める小学校,中学校,高等学校,盲学校,聾学校又は養護学校の教諭の免許状を有する者及び大学に2年以上在学する学生で62単位以上を修得した者を対象に,学校図書館の専門的職務を掌る司書教諭の資格を取得させることを目的として,平成13年7月31日(火)から平成13年8月20日(月)の21日間にわたり,平成13年度学校図書館司書教諭講習を実施した。受講者は92人であった。

徳島県教育職員免許法認定講習

徳島県教育委員会の依頼(指導大学)を受け,徳島県下の中学校の現職教員で二種免許状で授業を行っている者を対象に,上位免許状(一種免許状)を取得する機会を提供するとともに,教育職員の資質の向上を図ることを目的として,平成13年7月30日(月)から8月30日(水)にかけて,徳島県教育職員免許法認定講習を受け入れた。今年度開講した科目は,「教職に関する科目」(4単位)で受講者は25人であった。
また,同教育委員会の依頼(指導大学)を受け,徳島県下の障害児教育諸学校の教員で盲学校・聾学校及び養護学校教諭1種・2種免許状取得希望者並びに小・中学校教員で障害児学級を担任している者を対象に,盲学校,聾学校及び養護学校,及び高等学校実習担当教諭の普通免許状を取得する機会を提供するとともに,教育職員の資質の向上を図ることを目的として,平成13年7月23日(月)から25日(水)及び平成13年8月22日(水)から24日(金)にかけて,徳島県教育職員免許法認定講習を受け入れた。今年度開講した科目は,「視覚障害児の病理」(1単位)他で受講者は86人であった。

聴講生・科目等履修生

聴講生は,本年度は大学院に4人,学部に6人の入学があった。
また,科目等履修生は,大学院に12人,学部に9人の入学があった。

3.教育委員会との協議体制

徳島県教育委員会との懇談会

本学では,大学運営の充実・発展に資するため,本学の運営の在り方及び当面する諸問題について意見を求めるため,教育委員会関係者との懇談会を定期的に開催している。
本年度は,平成14年2月28日(木)に徳島市内において松村徳島県教育委員会教育長ほか5名の教育委員会関係者の出席を得て,「教員養成系大学・学部の再編・統合に係る鳴門教育大学の考え方について」,「徳島県教育委員会と鳴門教育大学との連携の推進について」などをテーマに活発な意見交換が行われた。

鳴門教育大学・鳴門市教育実習連絡協議会

鳴門教育大学のもとに,年1回開催し,鳴門市の協力校での教育実習を円滑かつ,効果的に実施するため,鳴門教育大学,鳴門市教育委員会及び鳴門市立学校等が連携を図り,その運営について協議している。本学の実地教育Ⅶ(協力校実習)は,鳴門市教育委員会をはじめ,鳴門市の小学校・中学校・幼稚園の教職員の理解と協力,さらに適切な指導により,教員としての資質能力,力量の修得のための原動力となっている。

4.教員の学外活動状況

本学教員の学外活動,例えば国の機関,地域教育委員会及び地方公共団体等の事業に参画又は協力した状況は,XⅠ 資料3教員の学外における公的活動状況の項に収録してある。

5.学外からの意見を教育研究に反映させる仕組み

運営諮問会議

国立学校設置法第7条の2の規定に基づき,運営諮問会議が設置されている。この会議は学外の有識者の立場から本学の教育研究上の目的を達成するための基本的な計画や教育研究活動等にかかる本学が行う評価など,運営に関する重要事項について,学長の諮問に応じて審議し,学長に対して助言又は勧告を行うという組織である。
第3回会議(11月12日(月))では,教員養成大学・学部の再編・統合問題等について貴重な意見を寄せていただいた。

地域連絡協議会

本学では,多様な生涯学習ニーズに応え,教育研究資源を積極的に地域に開放し,地域に貢献する専門教育機関として社会に開かれた大学を実現するため,広く意見を求めようと徳島県下の学識経験者,民間団体から14人の委員を委嘱し地域連絡協議会を設置している。
本年度は,平成14年2月7日(木)に本学において11人の委員の出席を得て「地域社会と大学との連携・交流について」,「連携・交流に関する地域からの要望」,「連携・交流に関する大学からの要望」などをテーマに活発な意見交換が行われた。

6地域から本学への期待度とその内容把握

地域の委員会から委員委嘱(委員会名簿等)

地域の委員会等から,本学教官への委員の委嘱の状況は,ⅩⅠ 資料3(資料省略)に示してある。地域社会への貢献は,開かれた大学として大学改革への重要な課題の一つである。

各種講演会等への講師派遣(場所,日時,名称等)

開かれた大学として,教官が各種講演会等へ講師として招かれる場合など,学外からの要望には可能な限り応じていく用意がある。
本学教官が講師として参加した講演会等の状況は,ⅩⅠ 資料3(資料省略)に示してある。

教育支援講師・アドバイザー等派遣事業

徳島県内の学校からの要請に応じて大学教官が学校へ出向き,授業や講演を無料で行う「教育支援講師・アドバイザー等派遣事業」を平成13年4月から開始した。教育大学という特性を生かし,学校と連携して学校現場の様々な課題に取り組むことで教育の向上を目指すことが目的である。平成13年度は,派遣が可能な90名の教官と152件のテーマが登録され,県内各地の学校から派遣要請があり好評であった。
この事業による派遣状況は,ⅩⅠ 資料3(資料省略)に示してある。

施設開放

本学は,開かれた大学として常に地域に対して大学施設を開放すべく支障のない範囲内で,附属図書館,児童図書室及び体育施設の野球場,テニスコート等を使用してもらっている,児童図書室,テニスコートは好評である。
平成13年度の体育施設の開放状況は,テニスコート47件,野球場1件,体育館(競技室)1件となっている。

最終更新日:2010年03月19日

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